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色彩Ⅰ

色彩の感情効果

色彩には感情を表す効果があります。もっとも代表的なものが「温度感」です。この温度感を暖色、寒色、中性色に分けて表します。

暖色(warm colour) 

赤、オレンジ、黄色などの色相が暖色になります。暖かく感じたり、熱く感じさせ、体感温度を錯覚させて実際の温度よりも暖かく感じさせる効果を持っています。また、人の感情を昂ぶらせたり、緊張感を誘う効果もあるので、「興奮色」とも呼ばれます。

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寒色(cool colour)

青緑、青、青紫色などの色相が寒色になります。寒く感じたり、冷たく感じる色で、暖色とは反対に体感温度を低く感じさせる効果を持っています。また、人の感情を落ち着かせたり、沈ませたりする効果も持っています。

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中性色(neutral colour)

温度感を感じさせない色相を中間色といい、緑と紫の色相がそれにあたります。中間色はリラックスの色とも言われ、緊張感をほぐす効果があります。

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明度の感情効果

軽い色・重い色(light/heavy)

明度の高い色(明る色)は軽く感じさせます。この効果は、重量の感覚を錯覚をさせます。反対に明度の低い色(底明度)は重く感じさせます。

コーディネーションでは、トップスに明るい色、ボトムスに暗い色を構成することで安定感がでるのは、重い色が下にくるためです。

柔らかい色・硬い色(soft/hard)

明度の高い色(明るい色)は柔らかい印象をもち、明度の低い色(暗い色)は硬く感じさせます。


彩度の感情効果

強い色・弱い色

彩度の高い鮮やかな色が強く、彩度の低い鈍い色が弱さを感じさせます。また明度によっても変化し、鮮やかな色でも、中・低明度の色の方が強くかじさせます。

陽気な色・陰気な色

彩度が高い色が陽気を印象をもち、彩度の低い色が陰気な印象を持ちます。ただ、明度や色相によって印象は強くなります。例えば、高彩度でも暖色系で明度が高いほど陽気な印象は強くなります。低彩度では寒色系で明度が低いほど陰気にみえます。

派手な色・地味な色

彩度の高い色が派手に見え、低い色が地味に見えます。また色相や配色によっても変化し、高彩度でも暖色系で対照的な色との配色がより派手さを際立たせます。





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