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服装史ⅩⅦ

1920-1930年

1925年にパリで現代装飾美術産業美術国際展で新しいデザイン様式として、アール・デコ:art decoが広まりました。直線で構成された機能的な美しさを追求したデザインで、ファッションではジンプルでスリムで脚を露出するスタイルへ影響を与えました。また、テキスタイルではソニア・ドローネや、ラウル・デュフィなどが登場しました。

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この時代に注目されたデザイナーには、ガブリエル・シャネル:Gabrielle Chanel(1883-1971)がいます。当時下着生地だったジャージーをドレスに用いたり、男物の衣装の実用性を取り入れ、大胆で新しいデザインを生み出しました。

衣装デザインでは、布の芸術家ヴィオネ:Madeleine Vionnet(1876-1975)や、シュールレアリストの発想から着想を得たスキャパレリ:Elisa Schiapaelli(1890-1975)らが活躍しました。ヴィオネはバイヤスの布を用いた立体裁断、スキャパレリは衣装に遊びやユーモアを用いるスタイルで注目されました。

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