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松本駅周辺のオススメ本屋さん3選 ――三者三様 

(約1600字)
 長野県の松本市はいわずと知れた観光地。松本駅から歩いて行ける距離の国宝松本城を中心に、コンパクトな城下町に新旧入り混じって魅力的なお店や見どころが散在し、お散歩感覚、寄り道感覚でのんびりと観光できてしまいます。新宿からJR特急あずさを使えば2時間半ほどで来られる手軽さもあって、首都圏からのリピーターも多いようです。

  今回は、旅行先でもつい本屋さんをチェックしてしまう本好きさん向けに、タイプの違う書店をご紹介します。なお、取り急ぎ簡易版を公開し、画像などを随時加えていく予定です。


ブックカフェ 栞日(しおりび)

 上のリンクから公式サイトを見ていただければ、写真やデザインやコンセプトに、たちまち惹き込まれる方もいらっしゃるでしょう。
 実際に訪れると、さらにです。懐かしいのに新鮮、落ち着くけど清々しい、温かみも感じられる空間になっています。
 1階のカフェでドリンクを注文しましょう。ランチや軽食向けのフードもありました。注文と支払いを済ませ、やや急な階段を手すりにつかまって上がると、ちょっと異世界。昔行ったことがあるような気もするけど、夢に見たんだっけ? といったような空間に迎えられます。
 好きな椅子とテーブルを選び、配置された本を眺めてみます。どことなく不規則な並びやすき間に、冒険心がかき立てられます……
 場所は、松本駅正面口を出たままの方向(東)へまっすぐ、駅前大通りを5分ほど進んだ右手に「高橋ラジオ商会」という看板が出ていて、よく見るとガラス張りの壁面に「栞日」とペイントされています。
 松本美術館へ行く道の途中なのが、また良いのです。

古本屋 アガタ書房

 古書店です。レコードもあります。こじんまりとした空間なのに、自分好みの文学、翻訳関連の良書が揃っていてご縁を感じました。ハトロン紙が巻かれた戦前刊行の茶色い古書から、子どものころに読んだような児童書、数年前に出されたばかりの新古書も。外のセール品もいいし、店内の書棚にそって歩いて眺めて、全部いい。7冊くらい手に取って重さに耐えていたところ、小さな台を出してくださって、ここにどうぞと言ってくださるとか、店主さんお優しい。
 場所は松本パルコの近くで、地図で検索していただければおわかりいただけると思います。Facebookを随時更新しておられて、店内の様子も少しわかります。
 そもそも最初は存在を知らなくて、小さな裏道をうろうろしていたときに偶然みつけ、思いきって入ってみたところ、この充実ぶりで感動しました。
 そして2回目にこのお店を目指して行ったときは、その途中で、前から行ってみたかった「源智の井戸」が突然あらわれ、またまたよいご縁を感じました。付近には、北アルプスからの伏流水の湧き水が流れる小さな水路もあって、清流にそよぐ水草を見てなごみました。

丸善松本店

 ご存じ大手全国チェーンの丸善さんです。松本地域に出店してくださったときにはもう、うれしくて仕方なかったです。地下、1階、2階のフロアがあります。
 都会から来られた方には小さいと思われるかもしれませんが、長野、特に松本地域に関する本を集めたコーナーがあるはずです。北アルプス、『神様のカルテ』などの夏川草介の作品、セイジ・オザワ 松本フェスティバル(旧称サイトウ・キネン・フェスティバル)、松本城などなど。
 万年筆などの高級文具から、おしゃれな今どきの「檸檬書店」シリーズ、その他可愛い手ぬぐいやお香などの小物も1階に展開されています。
 1階では雑誌も幅広く取り揃えてあります。
 地下は専門書、英語学習書、辞書、洋書、文庫、新書などあり、書棚に沿って延々と眺めて歩いてしまいます。
 洋書の棚は数年前に場所が変わって、縮小したのかなと思ったのですが、数か月前に行ったときは逆に増えている印象でした。1階からエスカレーターを降りた場所から一番遠い、奥の壁沿いの棚でした。

 以上、ブックカフェ、古書店、大型書店の3タイプをご紹介しました。
 簡易版と言いながら、好きが止まらず饒舌、冗筆?冗長となってしまいました。
 松本来訪予定の本好きさんのご参考になれば幸いです。


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