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【カジュアル書評】 クヨクヨ・イライラしがちな50代女性におススメする3冊 『50歳からでも、頭はよくなる!』林成之(三笠書房 知的生きかた文庫)『旅する喫茶店』(旅行読売出版社)「灯台へ」(河出書房新社 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第2集より 鴻巣友季子訳)
------------------------ ※栄中日文化センター「豊﨑由美の書評道場」2023年5月分として提出した作品を、講評をもとに修正し、横書きに変えて掲載します。講師採点は5点満点の4点、講師と参加者による採点結果では12人中4位でした。この日の書評王からの「ダントツで好き」も頂戴しました。 ------------------------ 更年期という言葉は聞き飽きた。いつか終わる人生の後半に不調が訪れるのは仕方ない。でも、まだ、子供たちの心配も親の
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【カジュアル書評】ガルシア・マルケス『純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語 ガルシア=マルケス中短篇傑作選』河出書房新社
(約3000字) ■本書を選んだ理由 今年はガルシア・マルケス作『百年の孤独』が文庫化されるというので、某SNSのタイムラインがにぎわっていた。この名著をまだわたしは読んでいないが、以前『ニュー・ミステリ : ジャンルを越えた世界の作家42人』(Hayakawa novels) に収録された短編「幽霊船の最後の航海」を読み、句点がほとんどない長い一文で書き連ねるスタイルに触れて以来、この有名作家のことが気になっていた。親切なことに河出書房新社さんのSNS公式アカウントで
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