今日は5/25の日記「整体に行ったから雪を降らそう」
・自分が世の中から外れそうになると、子猫を保護する動画を見漁って、世界はあたたかくて素敵なんだ、と思うチューニングを定期的にします。
・お試し価格で整体に行ってきました。なかなか腰が重かったんですが、経験として一回は行っても良さそうだという気持ちがあったので、行きました。
・この「経験として」という動機、まじでなんにでも使えて便利だな、と思います。こういう動機を様々な場面で使うやつのことを信用しないようにしたほうがいいです。
・駅前の整体院に着くと、受付で女の人が待っていました。室内がかなり薄暗くて、「え、整体って暗いんだ」と思ったら私が営業時間の前に着いてただけでした。照明は私のあとに着きました。
・初回の人はとにかく状態と原因を探ってみよう、ということで、私は様々聞かれることを単簡に答えていきました。
・どこがいちばん気になりますか? 肩と首、そしておそらくそれに伴う頭痛! 運命!
・運命以外のことを正直に打ち明けました。
・まあ色々話してく中で、とりあえず姿勢の悪さは気になっていました、と整体師のお姉さんに言われました。待合室から診察は始まっていた……というわけです。
・「足を組みますよね?」「足を組みますね」「それをやっていると、左右で歪みが生じて、身体全体に影響が出るんです」
・そういった歪みを一旦正して、普通の姿勢と感覚がこうなんだよ、ということを理解してもらうため、ということで、なんとかかんとかという椅子に座らされました。
・これのビジュアルがあまりにごつくて恐かったので、「なんかアメリカの死刑で使うみたいな椅子ですね」と言ったら「なんてこと言うんですか!」って怒られました。
・ゴシュッ バゴンッ!!!!
・↑誇張なしの、その椅子の音です。
・なんか関節を抑えられながら、こう、ジェットコースターで発射される時みたいなGがかかります。私はこのせいで、私のことを先日ブロックした女の子と行ったテーマパークのことを思い出して悲しくなりました。
・ゴシュッ バゴンッ!!!! を繰り返して、その都度状態の変化を聞かれます。実際、やった後とやる前ではかなり差異がはっきりとあって、体の動く範囲が広くなったような気がします。
・「死刑と比べてどうですか?」「死刑よりは全然いいです」と言いながら、場所を移動してベッドに寝そべりました。ここから先は、お姉さんによる手技(しゅぎ)で、私の間接や身体の状態を探っていきます。
・お姉さんから驚きの声が上がりました。「え……っ」「え?」「これ以上動かないですよ」「こんなもんじゃないんですか」「常人はこの二倍、肩が回ります」「え!?」
・常人は、私の二倍動ける範囲が広いということが分かって、めちゃくちゃ悔しい気持ちになりながら、身体がほぐされていきます。
・腕がお姉さんの太ももに挟まれたり、脚が胸に当たったりして、え、これ大丈夫のやつ? オプション? とどきどきしていました。法外な値段を突きつけられなくてよかったと思います。
・やる前とやる後で写真を撮られて、見比べてみても一目瞭然でした。
・でもここは無理していい姿勢の方がいいよな、と思って私が調整していた節があるので、あまり写真のことは信用していません。
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深淵 2022/5/3~2022/6/3
2022年5月3日から、6月3日までの購読用マガジン。1ヶ月分の毎日の日記、エッセイ、随筆、評論などが2点ほど読めるようにします。
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