今日は2022/9/18の日記「生まれてこのかたずっと病」

・私が遅いと不安になるというから、先週から職場に10分前に着くようにしているのに、休憩際店長に声をかけられて「あんた就職先も決まってるのにそんなんで(鬱病患ってて)いいわけ?」(意訳)と言われて、一瞬にして無茶苦茶腹が立った。

・その一言だけなら「自分も不安です」と言いたかったけど「薬なんか飲まなくても普通生きていけるよね」とか「薬なんか飲まなくても寝られるよね」とか、まじでなんの文脈もなく急にそんなこと言われたものだから、意味が分からなかった。遅刻とか当日欠勤をした矢先に言われたならまあすいませんと言ったかもしれないし、社会のゴミカスくらいの暴言は許したけど、本当になんの文脈もなかった。

・そうか、薬なんか飲まなくても寝られるし、薬なんか飲まなくても生きていけるか。そうならいいなとこの世でいちばん思ってるのは私だ。なにをそんな「お前の病気なんか間違いだ」みたいなことを言われなければならなかったのか。なんで薬なんか必要なんだというのも、私がいちばん思っている。

・世の人々は眠くなるんでしょ、起きて数時間経ったら。ベッドに入った途端急に頭が冷めて、ふつう人が一日一日を寝て起きて区別しているのを、毎日が連続していると感覚して、「明日の仕事」もせいぜい「10時間ちょいの休憩」にしか思えない生活があることなんか知らんのだろ。

・薬を飲まなきゃ常にナイフが首元にあるみたいに、なにを見ても自殺と結び付けて、凄いスピードで走るスーパーカーを君たちが「かっこいいね」と言う時間に、私はそれを「ぶつかったら簡単に死ねそうだな」と思い、なあなあのところで自殺を回避したと思ったら、急に息ができなくなることも知らんわけだろ。

・私だって鬱なんか私からいちばん遠い病気だと思っていた。ならずに何十年生きてきた奴なんかにはよっぽどだろうと思うよ、それは分かる。私もそう思ってたから。しかしもう対応が遅きに失した人間をとっ捕まえて、自分をしっかり律しろよと言うような人間がいて、世の中そういう人間ばっかりだったから、社会のゴミみてえな鬱病の人間が生まれるんだろ。

・私もお前みたいに、社会の一歯車であることになんの違和感も持たず、明日と今日を区別して、職場にいれば世はこともなしみたいな人間であれたらそうしたかった。そのために自分を律するには、どう律したらいい? 教えてくれ。朝七時に起きて、一時間散歩して、朝ごはん食べて一日二リットル水を飲んで元気に仕事行って薬なんか飲まずに寝たらいいか? 我慢ならねえわ、それなら私は一生鬱でいいとずっと言っているし、

・実際初めて医者に抗うつ剤を渡されたときに、これが鬱なら生まれてから一度も鬱でなかったことなどないなと感じたのだ、私は。

・愚図共みたいに毎日のように飲み会行って、連休の度に旅行へ行って、定期的に実家に帰って家族と仲睦まじくして、知人の色恋沙汰にあれこれ口を出し、流行ってる音楽と流行ってる映画と流行ってるアニメだけ観て、tiktokみたいなので適当に時間を浪費して、事あるごとに馬鹿みたいにアルバイト叱りつけて上司の悪口を言いながら生きろというのか。私が見てきた「鬱じゃない奴ら」は店長も含めてみんなこんなだったが、こうしたらみんなと同じになって「自分を律する」ことができるわけかね。

・そんなことごめんだくそったれ。それが正解ですと言われたらいますぐ縄を買ってきて自分の首に括り付けて死んでやる。

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