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子どもがいないことは弱みじゃないの、個性なの。

ここ最近、自分の「強み」「弱み」に向き合い、自分は誰に何を伝えたいのか考える日々でした。
それと同時に、「Webライター本稼働に向けてそろそろギアを入れていれていかないと!」っという焦りもあり、行動しては一喜一憂の日々でもあります。

そんな中、近所の小さな本屋さんでブックマルシェが開催され、訪れることに。
テーマは「がんばれ!女の子篇」。

女の子や女性にまつわる本がキュッとまとまっていて、店員さん各々のオススメの本が色とりどり販売されていて……。
わたしにとって素敵な空間が広がっていました。

そこでわたしが数ある中から手に取り、購入した本がこちらです。

ピンクの表紙しながら、
『女性の身体にまつわるタブーよ、くたばれ!!!』っと書かれた帯。
強烈な文言に目を奪われたけど、この著者のフランクなことば使い、女性ならあるあるな表現や言い回しが盛りだくさん!
一気に読んでしまいました。

本書は心の葛藤も、身体の変化もしっかりと書かれています。
それはそれは思いの丈をぶちまけ、ディープなことでもおもしろおかしく。


そのなかでもわたしが1番衝撃を受けつつ、
気持ちがサラサラ~と海辺の砂ように穏やかに感じた、この一節。

不妊にしろ障害にしろ加齢にしろ、第三者がその属性に勝手にネガティブな意味付けをしていることがそもそもの問題で、
レッテルを払拭しようと当事者の方が躍起になるのはおかしな話ではないかと思う。
それでもいざ自分が当事者側になると、どうにかせずにはいられなくて気が急いてしまうのだ。
出典:『おんなのじかん』出版社:新潮社 著者:吉川トリコ(P103)


勝手にネガティブな意味付け
+
レッテルを払拭しようと躍起になる
=
気が急る


この前後の話は、著者は幼少期から「おばさん」になることを恐れていたというもの。
理由は「おばさん」を笑い者にするような作品ばかり見てきたから。

美魔女になれるわけでもなく、
「おばさん」という域は高校生くらいの年齢だと恐れていたことの一つのように感じます。


でも、いざその域に突入し、当事者になればな~んてことないものです。
「何を恐れていたの?」って思うぐらいで。

むしろその恐れこそが呪いみたい。

上の一節にハッとさせられたのは、最初の文言。
子どもがいないことも、障害も、加齢と同じようなものだということ。

ご紹介した一節の締めくくりは、

笑い(嘲笑ではない笑い)にすることで目に見えない壁を弾き飛ばそうとしている。
笑いこそがなによりも強く素早く、多くのものを載せて相手に届けることができる手段だと信じているのだ。
出典:『おんなのじかん』出版社:新潮社 著者:吉川トリコ(P103)


正直わたしは、子どもがいないことは弱みだと感じていました。
それをどうにか変換して、「強み」にかえてみようかなって。
そして、世の中の子どもがいない人へのエールだったり、悩み解決の手助けがしたいって思っていたんです。


でも、そういうことではなくて。

「子なし」って、個性の一つでもあると思ったのです。

それにそれは単なる属性で、
大事なのは「わたし自身」。

子なしって誰も「弱み」だなんて思ってなくて、
意外にもそれって当事者しか感じていないことだったりするのです。

よく例で出てくる、
定年を迎えて「会社員」っていう属性とおさらばした、無趣味のお父さん像にも近い。
=寂しさ? みたいな先入観あるあるかもだけど、
意外に本人はそんな時間を楽しんでたりするっていう感じ。

日本人って「属性」大事にする傾向ありますもんね。
(って言いながら、日本でしか住んだことないけど。)


はぁ~~~~!!(ため息ではない。)

わたしの思考はちょっぴり呪いに占領されていましたよ。
けど、この本がきっかけで思考に心地よ~い光が指した気分。

そしてようやく「素の自分」を見つめることができました。


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