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30年来の友人が教えてくれた「会う時間を作る努力」


「この歳になると、友人関係を継続するのはある程度の努力が必要だと思う」


先日、現在愛知県に住む小学3年生からの友人と飲んだ。
わたしは急遽仕事で名古屋に行くことになり、
誘ったのは前日の夕方。会うのは2年ぶりだ。


友人は5歳と2歳のママ。フルタイムで働いている。

ダメ元で誘ったら1時間もしないうちに、
「会お!夫に預けるわ!」っと返事がきた。

「前日だし、たぶん厳しいやろな〜」っと思っていたのでビックリ。

「フットワーク軽すぎやろ!」っと返信した。



名古屋駅で待ち合わせて、適当にオープン間際の居酒屋へ。

近況を聞かれたのでサックリ話したあと、
彼女の話を「うん、うん」っと聞いた。
(彼女は昔から弾丸のようにしゃべくるので、これはいつも通り。笑)


そして、友人が最近感じたトピックスが、冒頭の言葉だった。
彼女の大学時代の友達とのやりとりで感じたことらしい。


「友人関係を続けるのは、ある程度の努力が必要」

この言葉を聞いたとき、
わたしは「人それぞれ事情があるんやからしゃーないやん」っと言った。

わたしとて、昔の友人とすぐに会える距離じゃないから〜というのが言い分だ。
(なんなら三重には誰もいないし、今会っている彼女が1番距離的に近い)


けど、彼女からしてみれば
「本当に会いたいんだったら、時間を作るべき。もしくは「外は厳しいけど、うちなら」とか、別の提案もすべき。」

「何回も誘って「ごめん」って言われるのは、会いたくないのでは?っと思う。
「そんなことないよ〜」って返答されても、断られる前提で誘うのはしんどい。そこまで、わたしも甘くないで!」

っと。


おぉーー、厳しい!厳しい言葉!
しょっぱいけど、なんか核心ついてる。


確かに、誘うたびに何度も断られたら、
「もういいか〜」と思う。


ダメ元で誘うのと、断られるのわかってて誘うのとでは心のダメージが違いすぎる。


よく考えると、「本当に会いたいなら、時間を作るよな」って思う。
わたしは、それを努力とは思わない。


だから、彼女の言葉が新鮮に聞こえた。


例えば、
・子どもを夫に預けられない
・同居の義親がいちゃもんつける
・仕事が忙しい

これらの場合、本当に会いたいなら、
「うちで〜」とか、
「土日なら〜」とか、
「昼なら〜」など、
他の案は提示するな。っと。


友人は、大学時代の友達4人組のうち1人の子を誘っても、断られるばかりだと言う。
しかも毎年、毎年。

もちろん、提案もない。
だけど毎年年賀状に「今年こそは絶対あおうねー!」って書かれてあるのだとか。


「絶対ってなんやねん!誘っても来ないのは自分やん」

「実家近くに戻って住んでるから、その友達は地元の子で事足りてるんやと思うわ」
って、捻くれてる。笑



人間関係は「波風立てないようにほどほどに〜」とか、
「無理って思ったら離れる」など打開策はあるけど、
友人関係はそれとはちょっと違う気もする。

それに家族関係や、夫婦関係とも違う。


とはいえ、「会いたい」想いは行動に紐づく。
ただ言葉で「会おうね」と言うだけでは、
この歳だと社交辞令になる場合もある。


「継続する努力」という堅苦しい彼女の言葉を聞いて、
「習慣の努力」みたいなゲンナリワード!?って思い、
思わず「うげーー!」っとわたしは言った。


けど、彼女が言いたいのは、「会うために努力する」ということだと感じた。
その努力は、相手に会いたい想いがのっている。


さて。

会うたびにパンチ効いた言葉で「はっ!」っとさせてくれる彼女。
言葉に嫌味を感じないのは、
「今夜はわたしのために時間作ってくれたんやな」って勢いある気持ちが伝わったからだと思う。

途中、わたしの返答・言葉・態度に
「あんたみたいな、スカしたような人が1人でもその空間にいれば空気変わると思うけどー」とか言われたけど。笑

それでもやっぱり30年ぐらいの付き合いだからこそ、
見せれる顔もある。
しょっぱい言葉も響く。
また会おーって思う。


そんな関係を継続して時間を共有するのって、
やっぱなんだかんだ努力なのかも。って思った。

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