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音声だけで学ぶという形

引っ越し準備で慌ただしかった3月末から一転、外出自粛中の4月のほとんどを家の中で過ごした。
世間でいうゴールデンウィークも家の中で過ごしていたし、最低でも5月末までは家にいる状況が続く。6月だってどうなるかわからない。

家の中にいるからといって暇だったわけではなく、こういうときでもやりたいこと、やれることがあるのは本当にありがたいことだなぁと思う。
最近はインスタライブの視聴にもちょっぴり目が疲れてきていて、コーヒーやワインを飲みながら本を読むか、ラジオやポッドキャストを聴いている時が一番幸せな時間だと、今もワインを飲みながら実感していたところだ。決して飲兵衛ではない。

音声から学ぶということ

ラジオやポッドキャストは目を使わず耳だけで情報を得られる、そんな当たり前のことに感謝する毎日だ。家事の最中など何かをしながら聴いたっていい。特にポッドキャストは聴きたい番組を自分の好きなタイミングで聴くことができ、番組内容も文化的な話やコーヒー、映画、デザイン、歴史、ゆったりした雰囲気のトークなど自分好みの番組が充実していて、最近は本を読む時間より聴く時間が長くなっている気がする。

勉強しようと決断すると、参考書などの本を読むことが真っ先に思い浮かぶ。わたしも本が好きなので文字や図表などから情報を得ることが多いし、実際に深い知識をつけようとしたらまだその方法が最適なのではないかと思っている人間なのだ。
それでも音声だけから学ぶということもまだまだ無限の可能性がありそう。学生時代、先生や教授の話を聴いて学んでいた経験を思い出した。教授によっては喋りっぱなしで板書をしないから、ひたすら喋っていたことをノートテイキングしていたな。今のわたしにその力が残っているのか疑わしいが。
オンラインで学ぶことが増えた今、視覚だけではなく聴いてメモをする、ノートに書き起こす力つけることを改めて考えている。大事なことは書かれていなくて、自分が受け取ってどう感じたり学びを得るかなんだよなぁと。

対話をして完成させるということ

読むことに戻るが、先日オンラインで参加した青山ブックセンター主催のイベント「『未来をつくる言葉』&『コンテクストデザイン』いっしょに刊行記念トーク、「共に在る場」をつくるには?」の中で、「本が書かれたときはまだ未完であり、読者と対話して完成する」というお話を聞いて、自分という受け手がどう感じるか、受け取ったものから何を学んで著者にどう返答できるか、またそれらを言語化することの大事さを改めて感じた。

それはポッドキャストなど耳から聴くというのも同じことなのではないか。
読んだり聴いたりしたことを受け取りっぱなしの状態にせず、自分なりの解釈を返答することによって対話をし学びを深める。対話をする相手は著者やパーソナリティー、学校や講座の先生だけではなく、同じように受け取った人たち(仲間)と自分の解釈を話しあうことも重要だと思っている。

本や映像から得る情報と、ラジオやポッドキャストなどの音声だけで得る情報、どちらも上手に使いこなし自分なりの解釈を通して対話を行うことで学びを深めていきたいと改めて思いました。

TAKRAM RADIO PODCASTの番組が好きで、渡邉さんの声に癒されつつも考えたり新たな視点に気づけたりと、私の知的好奇心をくすぐってくれる。


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