ありきたりで、何気ないこと。
私は聴覚障害があり、就職活動中に悪化したので、就職には苦労しました。読唇術を使って、障害をごまかしながら就職活動をしていて、話を聞くときの態度がおかしいと言われたこともあります。
なんとか内定をもらっても、トップセールスになるという目標には挑戦することもできず、バックオフィスに配属。それからもどんどん進行して、重度の聴覚障害者になりました。
目立ちたがり屋で、働くことに夢や目標があった私。一方で、データを入力したり、ファイリングしたり、封詰めしたりの日々。
同期にお茶を汲んでるところを見られたくない。
そんなふうに思ったこともありました。どんな職種でも何年目でもお茶を汲むことはあって、全く恥ずかしいことじゃないのは今はわかっています。でもそのときは、自分の仕事の全てが恥ずかしかったのです。
家に帰ってはこんなはずじゃなかったと、ぐずぐず泣いていました。
でも段々と、周りの人たちのおかげで変わっていくことができました。
仕事が早いね
仕事が丁寧だね
ありがとう
よく気がついたね
こんな言葉をかけてもらえるようになりました。この言葉に期待して頑張るうちに、仕事が楽しめるようになっていきました。するとこの言葉たちがだんだんと、
やっぱり仕事が早いね
仕事がいつも丁寧だね
いつもありがとう
さすがだね
と変化していきました。任せてもらえる仕事もどんどんレベルアップしていき、周りから認めてもらうことで、自分でも認められるようになりました。
やっぱり働くって楽しい。
トップセールスになって目立ちたいと思っていたけれど、一生懸命働いていたらバックオフィスであっても関係なく、みんなに知ってもらえる。
昇格して、昇給して、まだまだバリキャリとは言えないけど、それでもやりがいを持って働いてる。自信があるから、今の私には恥ずかしい仕事なんて一つもない。
『はたらいて笑顔になれた瞬間』
今の私は、毎日その瞬間があります。
たくさん笑顔にしてもらって今があるから、私も周りの人を笑顔にできるコミュニケーションを心がけたい。
いつもありがとう
さすがだね
助かる!
ありきたりで、何気ないことだけど、私にとって、誰かにとって、一番大切なこと。
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