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カレリア民話

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カレリア語でカレリア民話を読んで、紹介していくことにします。 まずは目指せ50話! ※基本的に直訳、直感的に言葉は選びますが、こなれた日本語にすることを目標としてはいません。
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KARJALAN RAHVAHAN SUARNAT(カレリア民話)もくじ

カレリア語でカレリア民話を読んで、紹介していくことにします。 カレリアの民話カレリアにお…

Kieli
3年前
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[カレリア民話] ばあさんと鍋(AKKA I KATTILA)

ばあさんと鍋 はるか昔、じいさんとばあさんが暮らしていました。彼らには釜鍋が1つと、とて…

Kieli
2年前
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[カレリア民話] 黒いヒツジ(MUŠTA LAMMAŠ)

※ぼちぼち長いお話です。 黒いヒツジ 昔、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんと…

Kieli
2年前
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[カレリア民話] 青いトナカイ(SINIPETRA)

青いトナカイ 昔、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんとおばあさんには、息子が1…

Kieli
2年前
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[カレリア民話] 麗しのナスト(KAUNIS NASTOI)

麗しのナスト 昔、若い男がいました。彼は遠い地で結婚し、妻を家へ連れ帰りました。まもなく…

Kieli
2年前
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[カレリア民話] ヒツジと娘(BOKKO DA TYTTÖ)

ヒツジと娘 昔、おじいさんとおばあさんがいました。彼らが両方とも亡くなると、1人娘とヒツ…

Kieli
2年前
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[カレリア民話] 白樺ぞうり(VIRZUINE)

白樺ぞうり  むかしあるところに、ばあさんがいました。ばあさんは白樺の樹皮で編んだぞうりを持っていました。ばあさんは言いました。 ー旅立とう、広い世界で何かをかき立てるために。 そうして出発しました。歩いて、歩いて行くと、水を運んでいる労働者たちがやって来ました。ばあさんは言いました。 ―おばさん、この家に泊めてくれないかね? ―ああどうぞ、お泊りなさいな。 ばあさんは言いました。 ―あたしゃ、白樺ぞうりを持っているんだけど、どこに置いといたらいいかね? ―(他の)ぞうりと