[カレリア民話] 白樺ぞうり(VIRZUINE)
白樺ぞうり
むかしあるところに、ばあさんがいました。ばあさんは白樺の樹皮で編んだぞうりを持っていました。ばあさんは言いました。
ー旅立とう、広い世界で何かをかき立てるために。
そうして出発しました。歩いて、歩いて行くと、水を運んでいる労働者たちがやって来ました。ばあさんは言いました。
―おばさん、この家に泊めてくれないかね?
―ああどうぞ、お泊りなさいな。
ばあさんは言いました。
―あたしゃ、白樺ぞうりを持っているんだけど、どこに置いといたらいいかね?
―(他の)ぞうりと