ZABADAKの過去曲が配信開始になった件
8/15頃、各種配信サービスにて、ZABADAKのmoon records時代のアルバムが配信開始されていたので、その話をしたいと思います。リンクはspotifyですが、僕が普段使っているサービスはAmazon Music Unlimitedです。
そもそもZABADAKとの出会い
Kanonというゲームをやっていて熱中し、その2次創作小説（SS）を読み漁っていた頃、その界隈の一部でZABADAKというバンドが良いよ、という話になっていたのでした。99年くらいのことだから、割と後のことなんだけど。ZABADAKについてはネットで調べていただければと思います。
CDを売っている店に行って探したところ、「Pieces of the moon」というアルバムがあったので購入。「雨の音が聞こえる」という曲を探していたので、ちょうど良かった。
で、これは良いと見事にハマり、のれんわけのライブビデオ買って、decade買って、ポリスター時代のCDを買って、発売になっているCDは基本的に持っています。今でもずっと大好き。それだけに、吉良さんが亡くなられたのは残念でした。
これまで配信サービスでは、デビュー直後の東芝EMI時代のアルバム、ポリスター時代のアルバム、それからベスト盤の20thなどが配信されていましたが、今回そこに追加になったわけです。
moon records時代とは
いわゆる二人ZABADAK時代で、吉良知彦さんと、上野洋子さんのデュオ。この頃のZABADAKが一番好きという人も多いようです。
飛行夢
1989年の作品で、2人体制になって初のアルバム。
「人形たちの永い午睡」「LET THERE BE LIGHT」などが有名。「人形～」については、アルバム「降りそそぐ百万粒の雨さえも」に入っているバージョンのほうが今風でかっこいいですが、ちょっと手に入りにくい。
EMI時代と比べてプログレロック味が強くなってきているところに、上野洋子さんの澄んだボーカルが乗ってきて、独自性が非常に強いバンドになっていると思います。
遠い音楽
バンドの代表曲「遠い音楽」が含まれている。この曲は色々とカバーされているので知ってる人もある程度いるのではないかなと思います。アイマスとか。
「満ち潮の夜」から始まるあたり、マニアックだなあと感じられる。でも、ラストの「harvest rain」は語り継がれる名曲。「夢を見る方法」「Sarah」など後にもずっと使われているし、捨て曲のない良いアルバムです。
私は羊
ジャケットが我らが福島県福島市で撮影されているアルバム。ジャケットがちょっとプログレくさすぎて若干滑っている感がある。
結婚式の定番らしい「小さい宇宙」で始まり（僕も人の結婚祝いで歌ったことある）上野さんの名曲「私は羊」「天使に近い夢」が入っている。個人的に大好きなのは「遠い国の友達」「雨の音が聞こえる」の2曲。アルバム的な統一感はあんまりないけど、個別にはいい曲が揃っている、そんな印象。
桜
上野洋子さん時代最後のアルバム。素晴らしい名盤。このアルバム好きじゃないって人見たことない。
人にZABADAK進めるとなったときにまず挙げられる「五つの橋」。エキゾチックな感じが良いです。で、いかにもZABADAKの曲という体の「Psi-trailing」があったり、この頃の吉良さんボーカルの決定版「休まない翼」は漫画Z-MANにも引用されている。なによりボーカルなしのインストルメンタル大曲「桜」は本当に素晴らしい。9分もあるが、その後ZABADAKといえば長いインスト曲なのだ。僕が死んだらこの曲を葬式でかけてほしいと家族には言ってあるのだ。
decade
のれん分け（＝解散）にあたって作られたベストアルバム。とりあえずこれを聞けばよいのだ。名曲しか入っていない。中でも「水の踊り」は大変素晴らしく、バージョン違いもあるのだが僕はこのバージョンが好きだ。中間部でギターソロになるところ、Aのメジャーセブンスコードになったところでなぜか泣いてしまった。そのくらい感受性の強い頃もあった。
おわり
その他、シングルやライブ・アルバムも追加になっているが割愛しまして。名盤と名高いこの時期の曲が配信されて、もっとZABADAKが聞かれるようになれば良いなあと思います。
でもねえ、この頃のZABADAKが人気なのはともかく、その後の、バイオスフェア時代やペネロープ時代のアルバムが早く配信にならないかと。いやCD持ってるんだから聞きたいときに聞けば良いんだけど、簡単に聞きたいよね。Wonderful Lifeとか平行世界とか宇宙のラジヲとかブリザード・ミュージックとか、思いついたときにその場で聞きたいじゃん。キャラメルボックスの劇伴曲とかはもう厳しいかなあ。「螺旋」とか最高だったけどね。
堕落する準備はOK？