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【アニメ好き】『ブルーピリオド』2話の感想 人間関係が描かれた回

夏休みの課題って懐かしいな〜

から始まって、まさかの先輩卒業まで進んだ!

展開が意外と早かった2話でしたね。

そんな2話で、考えたことをまたつらつら書く。

褒められて伸びる時

褒められてシンプルに喜べる時と、そうでは無い時がある。
今回、主人公の八虎は、自分では上手くできてないと思っていたのに褒められて落ち込んでた。

初心者だからという理由で正当に評価されていない悔しさ、水準に達するまで褒めて伸ばしたいのかなという意図がみえみえで素直に受け止められない自分の余裕のなさを痛感すること、多々あるな。

そういう経験があると、純粋に褒めてくれた時も、受け取れずにモヤモヤしちゃうことも増えちゃうけど、だからといって褒めるなってわけじゃないんですよねこれが…

声をかけてすら貰えなかったら、人にどう見えるかすら分からないし。
愛の反対は無関心だと言ったマザーテレサ。
その通りだなと思う。

だからといって、自分にとってトゲのある言葉を
自分に向けられてるから受け止めよう、
関心を持ってくれてるってことだ、
ってわざわざしなくてもいいと思うけど。

つまり褒めることが重要なんじゃなくて、声をかけて、その声を本人がどう噛み砕いて自分の糧にしているか。
その吸収の過程を大切にしたいし、そこに目を向けられる人でありたい。

褒められて(嬉しくて)伸びる
褒められて(悔しくて)伸びる
褒められて(調子に乗ったらいつの間にか周りが伸びてるのを見て焦って)伸びる…

選ばれた人間が使える魔法

作品を作る、料理を作る、音楽を作る、機械に強い…
とかって、「選ばれた人間が使える魔法」だって
私も思ってる。
授業や部活、習い事で習っても、八虎のように
身近に感じられるものにはならなかった。
私から見たら正直八虎も魔法使い。

でも、自分が使える魔法探せばよくね?!
人の魔法を喜べるのも幸せじゃね?!
って思うのよ

だから、
自分の魔法になり得るものを探したり、磨いたり、もしそれを持っている人は誰かにシェアしたり…
それでみんなが魔法に触れられる。
そんなゆるふわ社会になって欲しい。

進路と家庭

私は一時期音大の声楽科に行きたいと親に話をもちかけたことがある。でも、学費や将来性という面で否定され、反論の余地もなかった。

1話でも好きなことは趣味でやればいいってよく言われるって話があったけど、まさにそれ。

でも、その趣味や部活といった小さな1歩ずつを
ちゃんと親がみてくれて、純粋に「綺麗」と思ってくれたり、本気なんだと分かってくれたりするのって、当たり前のようで当たり前じゃないと思う。
あの「綺麗な絵」という母親の一言に
感動と、進路に関する考え方への揺らぎを感じさせられる声優さん、演技がうますぎる。

という感動と同時に、自分の努力を見てもらえる段階まで持っていけないとその機会すら作れない現実にすぐ戻された。

親子って近いのに意識してみないと見えないものだらけ。
"目の付け所"を大切にするって
美術と日常の共通点だ。

「見る以上に知ることが出来て
描く以上に分かる」

と、母との日常を振り返り、想いを伝える八虎。

目の付け所だけで感動してしまう。

先日友人と
「地頭が良いって言うけど、この人地頭いいなって感じる時っていつ?」という話をした。

「目の付け所」と答えた友人。
目の付け所が独特、あるいは多いと、話していると話に吸い込まれる。話を聞いていてこの人はすごいと思える。
だからだと言っていた。

なるほど確かにこれは一理あるなと、書いていて思う。

似顔絵ではなく、より日常的な料理姿を描く八虎。
家族にしか分からない姿
家族にしか分からない癖、変化

親に対して目の付け所を求めているけど
自分も納得させられる目の付け所がないなと思い
八虎とお母さんの素敵な関係性と自分の家庭に対する文句ばかりの関係性が正反対すぎて泣けてきてしまう。
きっと全国のお母さんたち、八虎みたいな子に母性湧きまくりよ。。

と、母性と涙が溢れそうなので自主規制。

祈りを込めて

先輩、私にも絵を書いてって思う素敵な先輩だァ
そりゃ愛される先輩だよおおお
集中しすぎて怖い先輩でもあるけど
卒業の時にはあの笑顔
惚れるし癒しだわぁぁあ
絵とも人とも丁寧に向き合ってくれる先輩好き

これまた自主規制。

祈りにも、
優しい祈り、悲しみの祈り、怒りの祈り…
沢山の種類があると思う。
どんな祈りを込めているのだろう。
祈りを込めて描いていると知ってから
尚更先輩の絵を振り返って見たくなる。
そして今後どんな祈りを表現するのか気になってくる。
美術の歴史を学ぶ中で、時代の流れ、作者の気持ちや生活環境の変化も学ぶ。
何も知らなくても感動するし、知ってもなお考えさせられる。
作品自体は変わらないが見る人、見る時で変わる。
改めてそう思った2話でした。

まとめ

にしても、OPでもEDでも♪群青/YOASOBI は使われないんだ…
てっきり使われると思っていた。


とにかく、この回は、八虎、八虎ママ、森先輩に愛溢れた2話でした!
また、絵や、会話、視線や表情の描き方などで、八虎と母の関係性、八虎と森先輩との関係性がよく分かる回でした。
先輩を見る八虎の目線は、少し描き方を変えれば恋しているようにも描けてしまうシーンを、説明しなくても恋愛感情ではなく、先輩と先輩の絵に対する尊敬の眼差しだと分かるこの描き方…。凄い。

そして何より、作者を始め、制作陣も登場人物や物語を愛している、この話を人間関係と成長の大事な出来事として捉えていることをしっかりと伝えてくれた回でした!!

自分が絵を描く時に、目の付け所、テーマや軸を作ることの大切さを学んだ八虎が、予備校では何を学ぶか、楽しみです!

見守ってるよ…
(by 森先輩)

(ブルーピリオド公式ホームページより)

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