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マセキの事務所ライブが面白すぎる

今年の目標:1ヶ月に1回は行ったことのないライブに行く

2月はマセキ事務所のライブ「ネモフィラブルー」を拝見した。
色々な部分で新鮮でかなり面白かったのでメモしていきたい。

まずオープニングVTRがあるのがいいなと思った。
あまり事務所ライブでオープニングが付いているのを見たことがなかったので新鮮だったのもあるが、全体的にアタマ(とケツ)にVTRがあると締まるなという印象を持った。
加えて、各演者の出囃子中もそれぞれのカラーの反映されている映像が入っているのも面白いなと思った。
ライブを会社でやることになったら絶対に動画は入れ込みたい。

ネタも全組面白くて、あっという間だった。

企画は「目指せ億万長者!徳原ドリームジャンボ」という謎タイトルのとにかく未知数なコーナーだった。
徳原さんのR-1グランプリ準決勝のネタにラストにお金をばら撒くネタがあり、そのネタを成仏しようという趣旨の企画らしい。

徳原さんが全力でネタを披露し、お金をばら撒く瞬間に袖から芸人が飛び出し、ばら撒いたお金をかき集めるというシンプルなルールだ。
この企画のためにマンキンで1本ネタをやる徳原さんが凄すぎるし、これを企画にしようと思ったサスペンダーズの古川さんとひつじねいりの松村さんの思考回路が凄すぎると思った。

過去に先輩作家に「ネタ中にヤジ飛ばす企画どうですか?」と提案したことがある。
・ヤジに乗っからずにネタをやり切れる芸人さんであること
・ヤジの質を考えないとみんなが不快になる可能性があること
・ヤジを飛ばす側もネタをやる側もそこそこの技量がないと難しい
・ヤジでウケるにはそこそこ強いネタであることが必須
・ネタがヤジの引き立て役になり得るかのジャッジが難しい
など超えるべきハードルが多く、結果的に難しいという結論に至ったため、企画が形になることはなかった。
今回、過去に企画しようとした状況に近い企画だったのでとても興味深く拝見した。

まず、袖から出て来そうな雰囲気の芸人さんが見え隠れしている中でネタをやりきった徳原さんが本当にすごいと思った。
あそこで周囲の芸人さんの空気に呑まれずネタの世界観が狂わないことは必須で、その役回りを徳原さんが完璧にやりきった。
だからこそ、ネタの世界で虚な雰囲気を醸す徳原さんと、お金をかき集めている芸人さんのアンバランスさが引き立ち、企画が盛り上がっていた気がする。

あとはシンプルにネタが良すぎた。

前述した通り、お金をばら撒くまでに見ている人を冷めさせないネタである必要があるし、イレギュラーなことをするといつものウケや空気感ではないことも大いにあると思う。
にも関わらず、確実に的確に笑うポイントでお客さんの心を掴んでいたので、普段のネタのウケに、芸人さんがお金をかき集めている面白さが加わった。という構図になっていたのも妙だった。

こんなに面白いのに、このネタを今年の決勝で見られないことが勝手に悔しいと思った。
成仏した上で強くなって欲しい。

マセキの事務所ライブから目が離せない。

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