親知らず4本抜歯 2日目

 ろくに眠れず目が覚める朝の6時ごろ。顎がとにかく重い。ベッドでごろごろ寝返りを打っていたら、看護師さんが入ってきた。まさか私が起きていると思わなかったのか少々驚いた様子だった。血圧と体温をはかり、痛み具合を尋ねられる。処方された鎮痛剤、ボルタレンは食後に飲むことを推奨されているため、朝ご飯の後に飲もうかと思っていたが、痛むなら朝ご飯前に飲んだ方がいいですよ、と勧められた。
 さすがはボルタレン、飲めば痛みはすぐに引いた。4時間おきに飲んでもいいので、次は昼頃かな、とぼんやり考えていた。


暇つぶし

 とにかくすることがないので暇を持て余していた。点滴を見にたまに看護師さんが覗きにくる程度である。私は持ち込んだswitchでしていなかったゲームを進めることにした。
 switch版のレイトン教授はナゾトキがあまりに難しく、解説をみながら解いた。気づけば昼だった。
 昼ごはんはまたお粥。家から持ってきたふりかけと塩昆布が大活躍してくれる。白粥は味がなさすぎて、3食出てくると食べるのがだんだん辛くなってくる。
 ぺろりと平らげて、歯磨きとうがい薬でうがいをして、お茶をくみにいく。段々とルーティーンができてきた。
 また夜まで暇である。点滴がおわり、身軽になったので売店まで歩いてみた。外来で来院する大勢の患者を横目に、パジャマで院内を闊歩する。意外と同じことを考える入院患者が多いらしく、同じようにパジャマを着た人たちが売店横の飲食できるスペースに集まっていた。パンやおにぎり、お弁当があるが私はどれも食べられない。仕方なくミルクティーを買い、また病室へ戻った。

 だらだらゲームをしたり、動画を見たりで気がつけば夜ごはん。やはりおかゆと食材の原型をまったくとどめていないおかずだった。味は美味しい。お箸を持ってきたがスプーンさえあれば事足りてしまう。完食し、ワゴンに食器を返却して歯を磨き、うがい薬でうがいをした。
 消灯は22時だが普段24時睡眠の私には早すぎて眠れない。ぼーっとしながらスマホをいじり、気がつけば寝ていて、翌日強烈な朝日で起こされることになる。
 


大好きな芋けんぴを買います。