私はいつも「iPhoneを選ばない人」だった
先に言っておくと、アンチAppleとかではない。
現に、iPad miniやiPad proには日ごろ大変お世話になっております。
iPhoneってカメラの画質が半端なく良いし、ケースの種類も豊富だし、Appストアでしか扱えないアプリもあるし、ほぼ毎年のように新作が発表されて、たま~に心が揺らぎそうになることもあったけれど。
それでも私はいつも、「iPhoneを選ばない人」だった。
そこに明確な理由はあるのか?
iPhoneユーザーの友人の画面がことごとく割れていたから?
値段が高いから?
Androidから乗り換えるのが大変だから?
どれも「No」とは言えないけれど、「Yes」というわけでもない。
「みんなと同じ」なのが、なんとなく嫌だったから。が、正解に近いだろう。
話は遡るが、私のスマホデビューは、浪人生時代。
私の高校時代はまだまだガラケーが主流だったけど、大学現役合格の夢破れた頃、既に各メーカーからスマホが現れていた。
ちょうどそのタイミングで機種変更をすることになり、母と相談してスマホを買うことになったのだが、今まで見たことのない新しいモノに目を輝かせた私とは裏腹に、母は浮かない顔をしていたのを今でもおぼえている。
(そりゃそうだ……。浪人生なのにスマホデビューさせてくれたことには感謝している。)
選んだのはInfobarA01というおしゃれなスマホ。
当時は意識すらしていなかったが「Android」のスマホだった。
それはさておき、翌年なんとか志望校に合格した私は、同級生や先輩と連絡先を交換したりするわけだが、その時はiPhoneユーザーもAndroidユーザーも半々か、少しiPhoneユーザーが多いかな?くらいだった気がする。
しかし年月が経つごとに、元々Androidユーザーだった人たちが、徐々にiPhoneに乗り換えていった。
一方の私は、機種変更の時期が来ても、iPhoneに乗り換えようはとしなかった。
(グループの中でAndroidを使っているのは、もしかして私だけ?)
そんなことを思いつつも、疎外感というよりも謎の優越感を感じたりしていた。
思えば昔から、私にはそんな「気」があったのかもしれない。
女の子っぽい服より、男の子っぽい服。
スポーツリュックじゃなくて、6年間ランドセル登校を貫いた。
進研ゼミじゃなくて学研(これはどちらかというと親の意向だったかも)。
今流行りのアイドルより、少し前のシンガーソングライター。
元々の嗜好が、たまたまみんなと違ったというだけのことかもしれない。
それでも、みんながこぞって選んでいるものをどうして選びとろうとしないのか、自分でもよくわからなかった。
私はたぶん、「人に流されるまま物事を選びたくなかった」んだ。
もちろん、元々気になっていたものが流行り出したとか、私の嗜好がみんなと一致することだってある。
でもそれはあくまでも、「私自身が必要だと判断して選び取ったもの」だ。
このドラマが流行っているから、みんなが観ているから。
このブランドが流行っているから、みんなが持っているから。
みんなiPhoneを持っているから、最新作が出たから。
新しいものに触れないことの弊害もあることは承知だ。
それでも今の自分が心からそれを求めていないから。
大学を卒業したあと、「みんなと同じような道」を進むはずだった私は、途中から離れることを決めて、今は我が道を歩いてる。
みんなと違うところに来てしまった。
仲が良かったはずの人たちとも疎遠になってしまった。
私は何か、間違えてしまったのかな。
時々そんな風に考えてしまうこともあるけれど、私はいつだって人に流されないで、その時の自分にとって最良の選択をしてきたつもりだ。
みんなと同じの方が安心。
みんなが選んでいるから正しい。
(……それって本当に?)
考え方は人それぞれで、どれが正解なんてなくて、違う考えを否定する気は全くないけれど。
この独特のアンテナは、これからも大事にしていきたいなーなんて思うわけです。
ま、私が単に気難しいだけかもしれないけどね(笑)
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