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「ひかりの世界」

先日、ディジュリドゥ奏者、そして画家であるGOMAさんの個展を観に表参道までいってきた。


表参道のGYREビル4階。
会場内は、オーストラリア先住民アボリジニの楽器「ディジュリドゥ」の神秘的な音色が響き渡っていて、異世界に足を踏み入れたかのような、あるいは、それを聞いただけでなんだか整ったような感覚になった。


ちょっとワクワクしながら、入り口正面に展示されている作品を眺める。


するとその瞬間、なぜか「あぁ、懐かしい」という感情が芽生えた。GOMAさんの作品を生で見るのは初めてなのに。


"懐かしい"というこの感覚は一体何なんだろうと思いつつも、私の聴覚がディジュリドゥの音色を捉える事にシフトしてしまったため、一旦その感覚が何かを追求する事はやめた。


最初の作品を鑑賞し終えて、次の作品群が展示されているスペースへと移動。すると、急に肩甲骨まわりが疼き始めた。軋むと表現した方が正しいかもしれない。いずれにしても、肩甲骨から羽根が生えてくるんじゃないかというぐらいの圧倒的な違和感。


その違和感に気を取られて初めは気づかなかったけれど、どうやら私の口からは嗚咽が漏れ始めていた。そして、しまいには作品の前で泣きじゃくっていた。泣きたいとか泣きたくないとか、そんなの関係なく、ただただ涙も嗚咽も止まらなくなっていたのだ。


背中は疼くし泣きじゃくるしで、もう大変。



それなのに
「あぁ、これはあの時のあの感覚と全く一緒だ」と、もう一人の私が冷静にこの状況を分析していた。あの時というのは2年前の京都、東寺での出来事。


そんな事を思っていたら、突然、私の意識が"魂のふるさと"へと繋がった。
それはまるで、今まで雑音しか聞こえてこなかったラジオが急に静まり返るような、そんな感覚だった。
ちなみに、繋がった先がなぜ"魂のふるさと"だと分かったかというと、そこに繋がった瞬間、全てが満たされ、完全、完璧、という体感が得られたからだった。

※ここで念のためお伝えしておくと
"魂のふるさと"というのは、肉体を伴わずに魂のみで生活(?)しているところ。
きっと誰しもがみんな、この"魂のふるさと"に存在していて、そこから地球にやってくるのだと思う。(詳しい事はよく分からないけれど。)

 
そして、その体感を得た際にふと気づいた。個展会場で最初に作品を見た時に感じた「懐かしい」という感覚は、この"魂のふるさと"に繋がるフックだったんじゃないかということに。



そんな"魂のふるさと"に繋がった際、私の内側からこんな言葉が聞こえてきた。今回、備忘録も兼ねてそれらをここに書き留めておこうと思う。




本当はそれだけ(存在するだけ)で完璧なはずなのに


あの世界(魂のふるさと)が懐かしい
すごく心地良くて 
あの世界(魂のふるさと)にずっと居たかった


そうやって思うぐらい
いま自分は地球で頑張っている
あらゆる事に頑張っている
ほんとは頑張らなくていいのに


自分だけじゃなく
この地球にいる人たちはみんな
頑張っている


でも、それら頑張っていることは
地球に来たからこそ体験できること
それだって地球に来なければ出来なかったはず


感謝



ただ、そうはいっても
自分自身は地球に遊びに来たって事を
忘れないようにしないと
自分が宇宙人だってことを


ちょっと地球人やりすぎてたかも



あぁ、それにしても
あの美しい世界(魂のふるさと)に触れられて幸せだ
こうやって思えるのも地球に来たからこそ
コントラストって大事だ


なにものにも
心から
ありがとうございます




作品の前に設置してあったベンチに腰掛け、作品を眺めながら、私の内側から聞こえてくるこれらの言葉にじっくりと耳を傾けていた。
気づけば40分以上が経っていた。



すると



ここにいたい。ずっといたい。
魂のふるさとを感じられるこの場所に。



それまでのスピードとは大違いなほど、私の内側から聞こえてきた言葉たちは勢いがよかった。
そして切実さが感じられた。勢いと切実さに少しびっくりした。



もちろん私も帰りたくなかった。でも、他のお客様のご迷惑になるといけないし、と我に帰り、完璧で完全な世界からエイヤッと抜け出し、ベンチから立ち上がる事に決めた。




個展会場から自宅までの帰り道は
2年前の京都東寺での出来事と今回の件を重ね合わせながら歩いた。
東寺では大日如来さまに、今回は"魂のふるさと"に繋がったけれど、どちらも浄化や癒し、そして、感謝する事の大切さを教えてもらった。


そして、京都東寺とGOMAさんの作品に共通するものはきっと、神様、悟り、宇宙の真理、といったキーワードなのかもしれないと感じていた。
でも、それらを"◯◯だ"と断定はしたくないし、追求しようという思いもない。流れに身を任せる方が心地良い事を知っているし、それに何よりも今は、このような機会を与えてくれた万物に心から感謝したいから。



GOMAさん、本当にありがとうございます。
みなさん、本当にありがとうございます。
わたし、本当にありがとう。

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