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note読書会『野口整体 病むことは力』金井省蒼

昨年末ごろから興味のあった「野口整体」。
図書館に野口整体の本があったので借りてきました。
そこで、このnote上で読書会をやっていきたいと思います。

取り上げる本はこちら。
『野口整体 病むことは力』
金井省蒼(かないしょうぞう)・著、2004年春秋社

です。

今回の記事では、「序章:病むことは力」について、読んで思ったことや考えたことを書いていきます。

治り始めているから痛む

野口整体の考え方では、例えば頭痛がするときそれは治り始めているから痛みが生じる、と説いています。

頭にストレスが加わった後、その状態が治り出している時に頭痛がするのです。

野口整体 病むことは力 p.4

私が思い当たる例を挙げると、確かに泣いた後に頭痛がすることがあります。これは「泣く」というストレスが体にかかった結果、頭痛がする、ということなのかなと思います。泣いた状態が治り出しているときに頭痛が発生します。

野口整体によると、ストレスがかかるなどして体がこわばった後に、治ろうとして変化が起こるといいます。

事実の裏に隠れた真実

野口整体の提唱者である野口晴哉先生によると、

「いろいろの病気の内、感情抑制による体の変動が原因になっているものが沢山あります」

人間の構造 野口晴哉著作全集・四

だそうです。

感情抑制には、成育歴も含めて自分の生きてきたこれまでを全て含むのだそうです。

痛みの発生源が親子関係や幼少期に抱えていたものまで遡るとは、驚きました。

治す力より治る力

病気は、

「治る」のではなく「治す」ものだと思っているかぎり、治らない

野口整体 病むことは力 p.8

だそうです。

病院にかかるときによく思うのが、お医者さんに「治してもらおう」ということです。
病気になったときは、病院で診察して治療してもらおうというのが一般的な考え方ではないかと思います。
しかし、野口整体の考え方はその一般的な考え方とはすこし違います。

自分の活かし方を学ぶ

金井さんの主張によると、

私の仕事は、潜在意識の大掃除と言えます

野口整体 病むことは力 p.9

といいます。

つまり治療者がアプローチするのは症状ではないということです。患者さんの抱えている潜在意識を紐解いていくことが治療である、とされています。

人生を全うしろ

うまく生きられないでそのまま行ってしまう人生というのは、とても哀しいことだと思うのです。が、この娑婆においてそれこそが一番難しいことだと言ってもいい。

野口整体 病むことは力 p.10

上記は、序章を読んでいて私が一番いいと思った箇所の引用です。
その難しさを乗り越えてこその人生だそうです。

病気になり調子を崩すと、心と体が連動していることに気が付きにくくなるものです。
その人が本来持っている良さが見えにくくなることが、病気の恐ろしさでもあると思います。

私は現在心療内科に通院して治療を受けているのですが、つい体の症状のせいにしたり、心の乱れのせいにして自分をないがしろにしてしまった時期も多くありました。

「娑婆」で生きていくにあたり、「うまくいく」人生をいかに送るか。

少し生きるのに前向きになれる課題だなと感じます。


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