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自分ファーストで


非嘔吐過食で2ヶ月で12kg太り

容姿で査定され

どれだけ成績が良かろうと
給与にまで響く

そしてメンタルまで壊す

親族が1人も居ない私にとって
唯一「緊急連絡先」に書ける人間は

長年 私と共に仕事をしてくれた
マネージャーだけだった
私が非嘔吐過食で引退を考えている間に

身寄りの居ないマネージャーの癌。

私が復帰するにあたり

まず

元々 ジルコニアだった歯を

18本を外した。


生きるも死ぬも

金が無くなるも歯が無くなるも
もう一緒なの。残して仕方ねぇ。

私の中で

もうひと踏ん張りしろよ、私

っていう覚悟のつもりで

新しいジルコニアに入れ替えた。

仮歯の期間は1ヶ月。
その間にとりあえず7kgは落とせた。
まだまだ足りない。

精神科で処方されてる薬を飲みながら
保険証が無いから全額負担

それさえもキツかった過食期間

もうどうにでもなれと思っていた


とにかくやるしかない

1番のまま壊れて消えた
とにかく1番にならないと

私の売上からマージンが
マネージャーの給料に入る
安心して治療を受けてもらえる


でも私にも仕事のポリシーがある

無茶苦茶な事は絶対にしない

「ありがとう」と言われる仕事をしたい
だから数が必要なのだ

1000万  を 1組 よりも
100万  を 10組
ならば10万 を 100組

その方が「ありがとう」の数が多いから

その分 私の負担は増える


その仕事内容を理解し
10年弱サポートしてくれていた
マネージャーが入院しているもんだから


もう私は 物の見事に
がんじがらめになっていた



そしてマネージャーは
退院して来た頃
私に言い放った


「薬飲めって言われたんだけど断ったんだ
  一生飲まなきゃいけないでしょ?」


と。



私、カウンセリング診療を受ける時間も無く


一生飲まなきゃいけない薬を
飲みながら 働いてるんだよ、今。



抜け出せそうなトンネルをまた逆走した。


なんで皆

群れる方ばかりに手を貸して


1人で頑張ってる方には
気付いてくれないんだろう?


本当は1番助けて欲しいのに


助けて助けて助けてって
ずっと思ってるのに



あなたはなんでも出来るから大丈夫って
勝手に思われて誰も手を貸してくれない



疲弊し過ぎて

10年前

私を戸籍ごと捨てた

憎き故郷へ

復讐の気持ちを込めて

なんとなく帰ってみた。


自分のお金でこの街を

俯瞰視してやろうと思った



この街で働く「女」が


皆 「私」に見えた。


「目つき」「姿勢」

強そうで、

心の中で

この街から出たらダメ。
この街の女は強すぎてね、
その強さが 江戸に出ると
誰も手を貸してくれない。

そう思ってしまった。
この街で働く女達を見て
ボロボロ泣けてきた。


タクシーの運転手さん
街ゆく人が 皆

気さくに話しかけてくれて

都内じゃ不審者扱いされる事が

当たり前に起こる。
温かいなぁって。

復讐しようなんて…
なんで思ってたんだろうって。


どれだけ歴史を深堀しても
これ以上のヒントが見つからなかった


地場へ帰ってきて

街で働く女を見て


皆、ここから出ちゃダメだよ
こんなに良い街から出たらダメだよ


って、

思いながら東京へ帰ってきた


東京が悪いと言ってる訳ではなくて
都心で戦う事は
揚げ足の取り合いなのだ




これが凶と出るか吉と出るか

まだ分からない



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