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美味しくご飯が食べたい


私は中学3年の時に摂食障害でした。
当時はダイエットの延長線上くらいで自覚していませんでしたが、明らかにそうでした。
もし、今苦しんでいる中高生がいて少しでも寄り添えるなら…と思ってこの記事を書くことにしました。


※注1 医学的な知識はありません。私の経験ベースのお話です。
※注2 拒食症にフォーカスがあたっています。

▼目次
1.摂食障害について
2.拒食症になったはなし
→①~④
3.克服まで
4.これからダイエットを考えているみんなへ5.おわりに


1.摂食障害について

摂食障害と呼ばれるものは大きく分けて、拒食症と過食症の二種類あります。
拒食症というと、テレビなどで取り上げられている印象から、骨が浮き出てしまっているのを想像するかもしれません。
私はそこまでいかなかったけれど、拒食症でした。

↓どこからが摂食障害なの?っていう目安

例えばこんな考え方していませんか?
・寝ているとき以外、頭の中を食べ物が支配していて、カロリーの計算をずっとしている。
・食べるのが怖い、食べるのは悪だ。
・食べてしまった…出そう…(嘔吐癖や使用量を超えて下剤の服用)
これは要注意

そして、

・BMIが17.5以下(体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)})
・嘔吐癖、下剤の服用がある
・体重が増えることへの恐怖
・体重減少への無月経

これに該当したら摂食障害の可能性は高いです。
(中学3年の時、見事に全部当てはまっていました…)

食べることは『生きるのに必要なエネルギーを取り込むこと
憧れのあの子との違いに苦しんだり、自分の体型に満足いかないかもしれないけど、まずは生きるために美味しく食べれるようになろう。


2.拒食症になったはなし

①幼少期~小学校
本当に太っていて、保健室に肥満児で呼び出されるレベル(笑)
正直今でも3〜12歳頃の写真は見たくないので封印しています。

当然小学生の男子にとっては恰好の的になるわけで、あだ名は「横綱」
男子からはめちゃめちゃいじめられていました。
この経験から私は『太っている』自分の否定が始まり、今もそれは引きずっています。

②中学1年
さすがに太りすぎだったので、初めは数キロ落とすために始めたダイエット。
新生活が始まり、部活の緊張から昼に持ってきたお弁当が食べられなかった時期があり、食べなきゃそりゃ痩せるわけで、ここから魔のダイエットが始まります。

父方の家系はみんな恰幅が良く、父もよく色々なダイエットに手を出す人でした。(でも飽きてすぐやめるので一向に痩せない…)
当時、父がやり出したのが「糖質制限ダイエット」で夜ご飯に白米を食べないと言い出し、私も巻き込まれて、うちの食卓から白米が消えました。 

そんなわけで昼に食べる量が減り、夜も白米を食べなくなったので体重は落ちます。目に見えて変化していく体型や数字に憑りつかれていきました。

③中学2年
スルスル落ちた体重もある一定まで来ると止まります。(いわゆる停滞期)そこでわたしはサプリと下剤に手を出します。
どんなに少量しか食べなくてもカロリミットファンケルが手放せない。下剤を服用量より多く飲む。
お昼はついに0キロカロリーゼリーだけで過ごしていました。

頭の中はカロリー計算でいっぱいで、1日800Kcal以内になるようにしてました。(※女子中高生が摂るべきカロリーは2200~2470kcalです

それプラス1日2時間くらいの運動。
夜お腹が空いたらお菓子の画像を眺める日々。
「食べなさい!」と本気で怒ってくれた友人がいたけれど、その時は自分の方が正しいと思っていて聞く耳を持てませんでした。

さらに、中2の終わりに胃腸炎になり、物が食べられない状態になったことで体重が減り、小6のピーク時から10kg以上体重が減っていました。

④中学3年
それでもまだ痩せたかった私はこの生活を続けていました。
どんどん体重は減っていき、1番細かった時期はピーク時から15kgマイナス。(BMIが15〜16)
特にこの時期はいろいろマイナスなことが重なってしまい、目に見えて結果が出るダイエットに依存していました。

気づいたら半年間生理が止まっていて、気づいた母親に産婦人科に連れて行かれて、薬で生理をこさせる治療を1年くらいしていました

学校の保健室にも報告を兼ねて通うように言われ、1年くらい放課後に通っていました。

何が怖いかって、産婦人科の先生に怒られ「自然に生理が来るところまで体重を戻します」と言われても「太るのやだな」と思っていたし、保健室の先生に摂食障害についての冊子を出されて「これ読んで」と言われても、まるで自分のこととは思っていなかったことです。

【感じたこと】
産婦人科の先生との相性は大事
制服姿で産婦人科にいるだけでいろんな目で見られます。
それだけでも苦痛だし、学校も遅刻していかなきゃいけないし、ストレスなのに、先生が怒る方だったのでますます嫌になりました。
ホルモンバランス見るために定期的に採血されるし。
**初診で合わないなと思ったら病院を変えて、ストレスを減らしていくのが得策。 **


3.摂食障害克服まで

体重は普通になったものの、思考はなかなか元に戻りませんでした。

高校時代のお弁当も、さすがに0キロカロリーゼリーはやめたものの、野菜とリンゴだったので「ウサギの餌」といわれるお弁当…

今はどうかと言われると、今も克服している最中だと思います。

今もまだカロリーを気にしてしまうし、高カロリーなものは怖くて食べられません。ラーメンとかポテトチップスとか怖くて口にできない…

でも、やっとみんなとご飯に行って美味しく食べられるようになりました
中高の友達に会うと「あなたが食べてるの見ると安心する」と言われます。
(当時どれだけ知らないところで心配をかけていたのか…)

資格は取っていませんが、食生活アドバイザーの本で栄養素など正しい情報を勉強しました。
自分でバランスを考えて食べられるようになり(昼はちゃんと主食も食べている)、食べたらその分運動すれば大丈夫、という多少健康的な思考に落ち着いてきました。

【体重の戻し方】
体重が増えるのが怖いのに、急に「体重を戻せ」と言われても苦痛でしかないと思います。私もそうだったのでとても分かる。
例えば、私はそもそも昼ご飯を抜いていたので、まずは何か口にするところからスタート。
美味しいと感じられるものを1口でも食べれたら自分を褒めてあげてください。

食べられるものから少量ずつ口にしていけたら本当に偉い!
そして体重計に乗らない日を作れたらもっと偉い!


4.これからダイエットを考えているみんなへ

間違ったダイエットで、摂食障害になってしまう人が減りますように、という思いからのこの項目です。
様々なダイエットの情報がネットで氾濫しています。

でも、同じくらい手軽に手に入る専門家たちの正しい知識があります。
目の前の情報に飛びつかず
に、1回自分で調べてみてほしいと思います。

【ゆるいマイルール設定一例】
・食べる順番気にする(汁物→野菜→タンパク質→炭水化物)
・噛む回数を気にする
・30分以上の運動
・おやつを変える
(ナッツ類、ゆで卵、プロテインバー系、ハイカカオチョコレートなど)
・友達とのご飯、お菓子はOK
・体重計に乗る日を決める(毎日乗らない)


この中から1つ選ぶでもいい。出来たら自分を褒める。
とにかくストイックになりすぎないこと。
摂食障害になりやすいのは、真面目で「やりとげなきゃ」という意思の強い人が多いと思います。
出来なかったことではなくて、出来たことに目を向けて考えよう!


5.おわりに

拒食症だった時期から6年目になりますが、まだ克服している最中です。

摂食障害と戦っているのはあなただけではありません。
そして自覚していないだけで、実は苦しんでいることもあります。

この記事がそんな方々の支えになれば幸いです。

ここのコメントでも、私のTwitterでもメッセージ飛ばしてくれたら一緒に戦います!

みんなで「美味しい」って食事できるようになろうね!!!

ここまで読んでくれてありがとうございました🙇🏻‍♂️

#摂食障害 #拒食症 #ダイエット #中高生

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