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撮影料金について

こんにちは。兵庫県豊岡市と東京都墨田区の2拠点で活動しているフォトグラファーのトガシです。
今回は前回書いた撮影サービスの料金について個人的に調べ、自分の考えをまとめてみました。専門的な文章もあるかもしれませんが、よかったら読んでみてくださいね。

撮影料金10万円は、高いのかちょうどいいのか安いのか?

撮影詳細を決めるにあたり、私が知っているフォトグラファーの方々の金額や内容、時間など調べられるところは検索してみました。
もちろん、よくみなさんが利用する写真館やスタジオなども。
今回私が設定した価格の10万円。正直「高い」って思った方も多いかと。
10万円という金額は私も高いという金銭感覚をもっています。ですが、あくまでもどこのだれだかわからない人に撮ってもらうには、です。

写真に関しては大体の人が、デジタルカメラかスマホで普段から撮影をしていると思います。そのぐらい身近で気軽になった今の時代。
カメラを買う、持ち歩く、現像出す、フィルムを見るというお金と時間と労力のハードルがだいぶ低くなって、今や最初のカメラはスマホになっている人もいると思います。カメラを買わずともハイクオリティーの写真が撮れますからね。技術の進歩はほんとに早いし想像を超えます。
しかし、同時に記念写真や残したい写真などに関しては、やはりプロのサービスを受けたいという需要がまだまだあります。
きっとそこが顕著に写真のプロのお仕事になってきたんだと思います。

さて、少し長くなりましたがこの10万円という価格。
自分で言うのもなんですが、なかなか妥当な金額だと思っています。
例としてわかりやすく金額や撮影プランを提示している写真館などでは、
撮影料金、プリントサービス、フレームや台紙への仕上げなど込みで数万円の金額設定です。全国にたくさんある写真館やフォトグラファーさん全てを見たわけではありませんが、参考にさせてもらった料金プランのだいたいの平均を元に細かく金額の予想を出してみようと思います。

ちなみに前に書いた私の撮影サービス内容は下記からご覧いただけます。

実際はどのぐらいかかるのものなのか?

わかりやすい記念写真の内容として七五三、成人式などの撮影を例にしてみます。
[七五三撮影プラン]
撮影料金(2時間)+プリント代+写真台紙(2カット)=50,000円税別
いろんなサイトを見て、だいたいこのぐらいかなーと自分なりの平均です。
この場合、撮影料金には目に見えないサービスがたくさん入ってます。
スタジオ代、撮影技術料金がここに入ってきます。ストロボを使うならなおその電気代もたくさんかかってきますよね。そうゆうのをまるっとまとめて撮影料金と設定しているところが多いと感じました。

プリント代はプリントしてもらう大きさにもよります。
だいたいA4サイズで安くても1枚3,000円〜5,000円ぐらい。
ここでは用紙代、インク代などが単純にかかりますよね。さらにはプリントするにも技術が必要ですし、その印刷にも時間がかかります。それが込みでの1枚単価。これもプリンターや外注にもよりますので、もしプリントサンプルなどが写真館で見れるなら確認しておくと良いですね。

写真台紙やフォトフレームに関しては、これはしっかりと目に見える商品なのでわかりやすいですよね。写真館によって個性ある仕上がりが多く、とても可愛いものに写真を入れてくれるところもあります。丁寧に印刷した写真を最後フレームにいれて仕上げる。ここにも技術がともなってきます。
今のことを踏まえて仮定をつくって内訳をみてみます。

 撮影料金   →40,000(1時間20,000円)
+プリント代  →7,000(A4サイズ1枚3500円)
+写真台紙   →3,000(2つ窓の本型)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
        50,000円(税別)

実際に私は写真館を利用したことがないので、実際のところはわかりませんが、撮影する人間としてもし提供するならこのぐらいの金額は必要になってくるのではないかと思ってます。
でも、ここにはなんのオプションもついてません。これだけではきっと物足りないと思う方もいらっしゃるかもしれません。

オプションで料金は追加、追加、追加!

もらえるカット数は大体2カット(平均的に)。中にはデータを1年後にお渡しする、というお約束のところもあります。これは著作権がその写真館にあるため、その規約になっているんだと思います。
目に見えない物でネットやPCですぐにコピーができてしまうデジタルデータ。1番すぐにもらえそうですが、これが1番フォトグラファーとして大事な部分であり、お金が発生することでもあります。なので、この著作権については知っておいてほしいと心から願ってます。(この話はもう少し自分も勉強していずれnoteに書きたい内容)
でも、データを1年以降だとさすがに子供なんかはもう次のイベントがやってきてしまいそうですね。そうなると撮影してすぐに欲しいのにもらえない、ってわけではないんですよね。それがオプション料金になるんです。
カット数もたくさんシャッターを切りますが、全てをもらえない、わけではありません。それももちろん追加料金になるんです。
オプション料金はそれぞれの会社さんにもよると思いますが、消費税とかいれたら結果的に全ての費用を合わせると大体10万円近くになってしまうのではないだろうか?
もちろん、そんなに写真いらない、1枚あれば十分だというのであればもちろん問題ありませんので、この話は忘れてくださいね。
ただ、目に見えない撮影やデータ作業のサービス業と目に見えるプリントや写真集の商品をも取り扱うこの写真業は、運営している人それぞれなのでちゃんと見積もりはとったほうがおすすめです。

時間に価値をおく

追加料金のことを書きましたが結局なぜそこにお金がかかるのか?写真業がお金をかける部分がさまざまな時間に価値をおいているからだと私は考えます。写真は今を撮影し、過去を見せ未来に残るものです。今は一秒でも経てば過去になってしまう。成長してしまったら戻ることはできないですからね。その今を残せる写真に対価を払う。そして、なるべく早く写真を手に入れたいという時間に値段をつけます。早くみたい!という時期が過ぎちゃうとそこに価値を感じられなくなってしまいます。実体がないものにお金を払うのはちょっと不安ですが、写真業って時間や気持ちに値段をつけているんですよね。

お金の話ができないならやめましょう

今こうやって時間かけて写真料金の話を書きましたが、これもあくまでも私個人の見解です。そうじゃない人ももちろんいます。だからこそ、撮影してもらいたい人にはちゃんとお金の話は聞きましょう。
それで答えられない人はやめといたほうがいいかもしれません。
撮影の内容はその時蓋を開けてみないとわからないから、料金はわからないこともありますが、少なくともこのぐらいはかかりますと言ってもらいましょう。そこから検討しても全然問題ありません。
私も10万と言ってますが、内容にもよります。1カットだけ欲しい、というのなら出張費+3万円とかで受けます。それで仕上がった写真で他にも欲しいということなら、追加料金で差し上げます。
わかりにくいですけど、安くないお金をかけるわけですから、色々質問して後悔しないようにしましょう。写真に後悔ものっかってしまいますから。

誰に撮ってもらいたいか

冒頭にも書きましたが、どこの誰かわからない人に撮ってもらうのなら高いかもしれませんが、自分が好きなフォトグラファーさんに撮ってもらうのならそこで価値が変わってきますよね。
この人に撮ってもらえるなら、という「人」に対しても価値はあります。
まったく同じ写真の仕上がりだったとしても、自分が好きなフォトグラファーさんの方を選びますよね。今の時代、snsやwebサイトでたくさんのフォトグラファーさんや写真館の作品が見つけられます。参考になりすぎて迷ってしまうかもしれませんが、気になったら問い合わせてみてください。
見えないサービス業の不安が少しずつ減っていくと思います。

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