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写真家の自分が豊岡にお店を作りました

こんにちは。東京と兵庫県の2拠点生活をしているフリーランスフォトグラファーのトガシです。
タイトルにあるように、2拠点生活をしている兵庫県豊岡の家の隣にお店を夫と作りました。写真家と店舗運営の掛け持ちで今後は仕事をしていきます。
今回は、今までのことを振り返りながら、今との考え方の違いやきっかけなどまとめて記録しようと思います。
ちょっと田舎暮らしビギナーの内容とはちょっとずれてしまうかもしれません。しかし、この感覚は2拠点で生活する上では結構悩ましいことなんです。きっとこんな状況がきっかけで考える人も増えたと思うし、それよりも前からもやもやしている人はいると思う。少しでもその人たちの一つの選択肢になれたらと思ってます。

写真家なのにお店?

さて、まずは簡単に今自分が写真の仕事以外に何をしているかをお話します。
東京の家の近所に昨年「伝所鳩」というお店を友人と一緒に作って、私と夫が運営しています。今回その2号店目、兵庫県豊岡に「伝所鳩」を作りました。東京とコンセプトは変わらず、さまざまな地域の毎日を届ける日用雑貨のセレクトショップのお店になっています。個人的に衣食住を整えることが好きで、そんな仕事もやってみたいと前々から思っていました。
ちなみに「フォトグラファー」は継続して仕事をしていますし、作品撮影もしてます。結構みんないろいろな仕事を掛け持ちしているんですよね。全然しりませんでした。
東京ではそれなりに忙しく働かせてもらっているので、仕事はありますが、まだ兵庫の方で写真の仕事は正直なところ全然ありません。
ゼロベースから始めることは、最初は本当に耐えるしかない。かと言って、何もしないのも広がらない、そう思って新しい仕事を自分たちで作るためにお店を作りました。

やりたいことを一つにしないといけない意識の蔓延

正直、写真家が写真以外のビジネスをするということはなんだか後ろめたいところがありました。なんか数年前まではそんな傾向があったような気がします。自分の写真で受賞歴があるわけでも、バズったこともありません。まだまだなんだから写真だけに集中した方がいいんじゃないのか?と思うことは何度もありました。そんな風に思っていたのに最近では「写真一本でやってないの?」と言われても、なんでそんな質問するんだろう?愚問だなー、と思うようになりました。しかし、こんな意識になるまでには10年以上かかりました。

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過去とマイルールの呪縛

20歳でスタジオアシスタントの会社に入社して、社会人としてのルールや仕事のこと、写真のことを5年間教えてもらったことが、いつの間にか自分のルールになっていて、それから外れることをすると誰かに怒られる、仕事がなくなると思っていました。もちろん、上下関係は会社をやめても続いていて、わたし自身ルール違反な後輩を見たら説教をしていたぐらいです。

その後、雑誌社の専属カメラマンの任期が終わり、本当にフリーランスとして独立をして、今まで出会ってこなかった職種の人たちの話を仕事を通して聞いていると、いかに自分の考えが小さくてまさに井の中の蛙状態だと気づいてきました。
フリーになって2年経った頃からどうにか自分の中にあるこのルールから抜け出したいと思うようになったものの、自分の専門学校時代の友人やスタジオアシスタント時代の先輩、同期、後輩たちは広告や雑誌や写真家としてどんどん名を上げて第一線で活躍している。中には写真から離れて新しいことしている人もいる。その友人たちの姿を見てすごく憧れや応援をしているのに、なぜか自分にはできない。
写真以外の事をしたいと思ってる自分がなかなか許せず、中途半端な気持ちがしばらく続きました。

謙虚さは実は失礼だった

ある時、私が入社当時かなり上の先輩だった人から仕事を手伝って欲しいとの依頼がありました。その人は、SNSなどで私の活動を見ていてくれて、連絡をくれたとのこと。
素直に嬉しいと思ったのと、間違ってなかったと思えたこと。そして、今までも嬉しいことを言ってもらえてたのに、自信が持てなかったことに対し反省をしました。自分の写真なんて、と思っている人に撮影してもらいたくないのは当然です。それなのに、褒めてもらっても嬉しい反面「まだまだ…もっとすごい人はいる」と思ってました。いや、そう思うのは別に悪い事ではないけれど、自分の写真を好きだと言ってくれる人たちの言葉を信用してないという風にも捉えられると気がつきました。素直に嬉しいと喜び、少しずつ自信を積み上げていくことの方が楽しいはず。今の自分にはその考えのが合っていると感じました。

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自分の立ち位置を決めるのは自分

「第一線」ってどこのことをいうのか。きっと10年前のままの考えだったら、雑誌や広告、アーティストのアートワークとかテレビとかに携わっているコト、と言うだろう。その考え方自体狭い。ちゃんと知った上で判断すればいいのだろうけど、その当時の自分にはできていなかったです。
最近はいつでも自分は自分の「第一線」で活動している、その立ち位置を決めるのもいつも自分だと考えています。
周りの目を気にして自分の立ち位置を下げるのはやめました。

ライフスタイルアイテムを販売するお店を運営しているフォトグラファーって、なんだかいいじゃんって、自分で酔っています。
そんな時期があったなーと思えるおばあちゃんになるため、決意表明の投稿をしてみました。

そんな伝所鳩を運営する上での話をしたのに、詳細を紹介していなかったので最後にちゃんと宣伝します。
お店は2店舗ありますが、豊岡は基本的に私が店頭にいます。
今後は古本も販売したいと考えているので、古物商の免許を取りに行く予定です。東京は定休日を設けていますが、豊岡は不定休になりますのでInstagramやFacebookなどで営業日をご確認くださいね。

お茶でも飲みにいこうか、ぐらいの気持ちでいらしてください。

伝所鳩墨田店
東京都墨田区東向島1-23-13 2F
火・水定休 11:00〜17:00
Instagram @densho810

伝所鳩豊岡店
兵庫県豊岡市日高町袮布967
不定休 平日13:00〜17:00/休日10:00〜17:00
Instagram @denshobatotoyooka

共通webサイト https://denshobato.tokyo/

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