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マンハッタンコードのロゴができるまで

これまでのロゴの話をしよう

こんにちは。マンハッタンコードのUIデザイナー、genです。
弊社ことマンハッタンコードは2016年に設立され、今年で第6期。9月には第7期を迎えます。
さて、5年以上も続いて来たマンハッタンコードですが、実はコーポレートロゴが1度変わっているということをご存知ですか?
長くお付き合い頂いている企業や、古参の社員は知っていますが、新しく入った社員やこれからマンハッタンコードを知る人たちには知られていないことですね。
今回はそんなコーポレートロゴのリデザインをしたお話です。


では早速、まずは新旧のロゴを比較して見て頂きましょう。

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新(現行)

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いかがでしょう。だいぶ印象が異なっているのが見て取れると思います。

遡ること2018年。マンハッタンコード設立から2年目、会社としては4期に入るところです。
自分はデザイナーとして入社してから2年目と少しした頃でした。
弊社の代表から「ロゴを変えたい」という話を頂きました。

当時のロゴはマンハッタンコード設立当初から掲げている「ギャルっぽさ」を取り入れたセリフ体のフォントを使用し、見た目はオシャレさを意識した形になっていました。

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余談ですがマンハッタンコードという社名の由来は少々洒落ています。

「Manhattan」は「マンハッタン」という同名のカクテルの名前から。
カクテルのマンハッタンは「摩天楼」の意味があり、「高く上り詰める」「成長を止めない」という意味を込めてマンハッタン=摩天楼を選択。
「Code」はエンジニアということを分かって貰うべく、仕事で使う「ソースコード」から取りました。

旧ロゴにあるの「月とアゲハ蝶」は、codeのCが月のように見え、アゲハ蝶は取締役の好みと、ギャルっぽさをイメージした物です(ギャル雑誌からイメージを取得)。

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カクテル:マンハッタン 

なぜロゴを変えたかったのか

さて、話を戻すとそんなロゴから変更したい。なぜでしょうか。

・会社として制作するデザインが会社のロゴと合わない。ロゴが足を引っ張ってしまっている
・第4期のブランド戦略上、ロゴがテーマに合っていない
・現状のロゴに満足がいっておらず(!)、変更のタイミングを逃していてちょうどいいタイミングだったから

マンハッタンコードはスマホアプリサービスの開発会社ですが、旧ロゴは独特なオシャレさが強くそのイメージと大きく離れてしまっていました。出版社やアパレル業界であればまだしも開発会社には似合わないと。確かに、その通りです。

2点目もそうした背景と、今後会社として作り上げていくブランディングにそぐわなかったという理由です。第4期では「強くてかっこいい」をブランドの一角に置いており、明らかに旧ロゴはそれと異なるテイストでした。

3点目についてはちょっとした驚きでしたが、こうした課題を聞き、自身としても初めてのロゴデザインということもありリデザインを行うこととなりました。


ロゴを変えるためにやったこと

会社のロゴを変えるために、当時のデザイン事業部では以下のような活動を行いました。

・役員、全社員へのヒアリング
・ブレスト、アイディエーション
・ブランドイメージのリサーチ

まずは役員を対象に要望をヒアリングし、どのようなロゴにしたいかを伺うところから始めました。

・フラットデザイン、アプリのアイコンなどに合うように
・企業っぽいガチガチの名刺はやめてほしい
・今のロゴからかなり大きく変化してほしい
・かっこいい!ギャル!スマホアプリ開発の会社!の三点がわかりやすいといい
・様々な配色でデザインを見てみたい
・短縮版と長いバージョン2パターンあるといい(短縮版はあってもなくてもいい)

また、リデザインのイメージとして「ユベントスロゴの変遷」を教わり、その後のロゴデザインの過程では根幹的に「ユベントスロゴ」をモチーフとしてデザインすることになりました。
(このユベントスのロゴ変遷の話は非常に勉強になるものでした。文末に参考記事のリンクをまとめますのでご参照ください)

ヒアリングと同時期には、全社員を対象にロゴを変えることについてのヒアリングとブレストを実施。「マンハッタンらしさ」やブランドイメージについてアイディエーションを行い、コンセプトやモチーフを出し合いました。

ロゴラフ

社員に描いて貰ったアイデアスケッチたち

ロゴラフ02

作って貰ったスケッチを元に、デザイナーが選別し、ブラッシュアップしてロゴの原型に利用しました。

リサーチ

今回のロゴ変更では、第4期から掲げるブランド「強くてカッコイイ」の実現を目指していましたが、そのイメージは自分たちでも具体的になっていませんでした。
そのため、自社主催の勉強会などでその場に来ている人に「カッコイイってどんなものですか?」とインタビューし、「カッコイイ」について情報を集めていきました。

どんな会社ならかっこいいか?
どんな人ならかっこいいか?
このモノ・コトはカッコイイか?

個人的な繋がりも含め、デザインに知見のある人に話に伺ったりもして、「カッコイイ」のイメージを膨らませていきました。


デザイン - Logotype -

ロゴのデザインにおいて、優先的に見直しのはLogotypeです。

旧ロゴで、最も課題となっていたイメージの相違は、「ギャルっぽさ」に観念をおいた「細く・洒落すぎている」Logotypeにあると分析し、新しいスタイルを模索しました。

いくつものfontを比較し「どれとどれがどう違うのか」「どう印象を受けるのか」を考え、最終的に『Seravek(セラベク)』というfontを使うことになりました。

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logotypeに選出したfont

「servek」はサンセリフ体のfontで、ゴシック体のような直線的・均一さはないもののリズム感があり、印象は重たすぎず、Helveticaに似た先進性・デザイン性がある視認性と可読性共に優れたfontです。
このfontを調整し、現行のLogotypeが出来上がりました。

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デザイン - LogoMark -

次に、Markの更新です。
旧ロゴでは頭文字のアルファベットを使い、以下のようなマークでした。

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リデザインでも当初は社名の頭文字を使用した「M」、または社内で使用されている略称である「MHT」や「MC」を想定してラフデザインを作成していましたが、アルファベット単体のデザインは世の中にあるロゴと被りがちになってしまい、いまいち「これだ!」というものは出来ませんでした。

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ロゴマークのアイディアスケッチ
(他企業と似てしまいボツになったのもある)

改めて代表とどう変更するか協議を行い、一つのアイデアを代表から頂きました。

代表「そういえば昔考えてた物があって。火、雷、弾丸が合わさった感じのもの、どうかな?」
デザイナー陣「どういうものですか?」
代表「こんな感じかな」
デザイナー陣「どれどれ…」

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代表案

うーんどうしよう

こんな感じと渡されましたが、「火 x 雷 x 銃弾」、二つまでならまだしも当時は3つのイメージを掛け合わせるものは全然湧きませんでした。

ひたすらアイデア出しの日々…

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↑ 模索中のアイデアスケッチの一部



そして出来上がったのが今のロゴになります。
結果的に弾丸の要素はなくなり、「炎」と「雷」が組み合わさったシンプルかつシャープなマーク、他社のロゴと並べたり、下地を変えても損なわない力強さのある「かっこいいロゴ」が仕上がりました。


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以上です。長くなりましたが、お読み頂きありがとうございました。



ロゴをリデザインした過程で参考にした記事(一部)


おわりに

ちなみに今回ご紹介した弊社のロゴマークがついたマンハッタンコード公式グッズが、なんと今ならSUZURIで買えます。結構ご好評頂いておりまして、お取引先の方にパーカーをお渡しするのが恒例になってきました。

気になりましたら是非。

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マンハッタンコードが求める人物像の記載がありますので、就職活動中の方は是非読んでみてください。

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