見出し画像

現場で「使いづらい」と言われる業務用アプリのUIデザインとは

こんにちは。マンハッタンコードのデザイナーgen(@MHTcode_gen)です。今回はアプリのデザインについての話題です。

自社の業務の一部をアプリ化している企業は数多くあります。
私が実際に関わらせて頂いた案件でも、リース資産の査定業務効率化アプリ開発、IoT関係の人員リソース管理アプリの開発で業務のアプリ化を実現している例がありました。

さて、そんな自社謹製アプリ、本当に使いやすくできているでしょうか?
もしかしたら、現場からは「使いづらいけど、これを使うように言われているしな…」と思われているかもしれません。

使いづらい業務効率化アプリとは

業務効率化のために導入したのに、使いづらい。その主な原因は「タスク指向UI」になっていることが多いです。

タスク指向UIとは?
タスク(行動)を先に選択し、その後にその行動の対象を選択するUIのこと。
例えば、「先にお金を入れる」を行わないと商品が選択できない自販機や、勤怠管理アプリで「勤怠 → 出勤 → ユーザー情報」などの手順になっているようなものがタスク指向型UIであると言えます。

タスク指向UIでは、タスクが多く複雑であるほど「ユーザーの目的への到達」が遠のいてしまいます。そのため、せっかく業務をアプリ化したのにそんなに効果がでない…という状態を引き起こしたりもします。

こうした問題を解決させるため、アプリの改善として「オブジェクト指向UI」をデザインに取り入れることをお勧めしています。

オブジェクト指向UIとは?
オブジェクト指向UIは、別名「OOUI」とも呼ばれています。これは「Object Oriented User Interface」の頭文字をとって表した略語です。

オブジェクトとは「対象」「目的」あるいは「目当て」を指す言葉です。
例えば、自販機で飲み物を買うときに陳列されている飲み物が『オブジェクト』に当たります。
Web上の例で言えば、ECサイトの画面に並んでいる商品がそれと言えます。

この、ユーザーが目当てとするモノ(オブジェクト)を起点に設計されたUIがオブジェクト指向UIです。

オブジェクト指向UIの場合、まず「目的」が見えているため、ユーザーにとって使いやすいアプリにすることができます。

画像1

もちろん、「タスク指向UI」は悪いUIということではありません。目的に合わせ、向き・不向きがあるということがポイントです。

実際に私が関わらせて頂いた案件では、今回ご紹介したように「大項目としての業務の選択→中項目としての業務内容の選択→小項目として実施項目の選択…」というように、目的の達成までに多くのステップを踏む必要があったものを、目的を先に出すことで業務の短縮につなげることができました。

まとめ

このように、ただ業務をアプリ化するだけではなく、どのような目的を持ってアプリ化するのかによって効果が変わってきます。
もし、業務のアプリ化をしたもののいまいち効果が上がらない、現場からは良い声が上がって来ないとお困りでしたら、是非マンハッタンコードにご相談ください。
私たちマンハッタンコードでは、アプリの開発・デザインだけでなくビジネスの見直しや業務の改善も含めてご支援することができます。是非お力になれると思います。

宣伝

お仕事のご相談・ご依頼
マンハッタンコードは、スマートフォンアプリの開発に特化しております。エンジニアリングから、デザイン、プロジェクト推進などアプリ開発を総合的に請け負うことが可能です。
弊社のホームページからお問い合わせください。

弊社の事業についてもう少し詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?