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「OKR」を学ぶ

こんにちは、れいなです。

転職先の先輩方・取締役におすすめされて、「OKR シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」というビジネス書を読みました。

今回は、そのOKRについて自分なりにまとめてみました。

OKRってなに?

そもそも、「OKRって何やねん」って方もいらっしゃると思います。
私は勧められるまで聞いたことがなく、「横文字だし難しそうだなあ」と初っ端から苦手意識バリアーを張ってしまいました。

OKRとは、チームが一丸となりゴールを目指すための「目標管理」の手法の一種です。

O = Objective(目標)=「成し遂げたいこと」
KR = Key Results(主な結果)=「実現できたかを判断する指標」

の二つの要素で組み立てます。

例をあげると、

O(目標)に「大ヒットゲームを発売する」を掲げ、
それを実現するには
・1日2万5000ダウンロード
・1日5万円の売り上げ
というKR(指標)を達成する必要がある。

……というような考え方が、OKRです。

OKRの設定の仕方

OKRは「ミッション」を達成するために用います。一定期間(多くの場合は四半期)ごとにOKRを設定して取り組むのが一般的な方法です。これを継続していくことで、OKRが効果を発揮しやがてミッションの実現につながっていきます。

①まずは「ミッション」を掲げます。
これは、「組織(会社あるいはプロジェクト)が目指すあり方」のようなものを言葉にし、ミッションとしてメンバーに共有するようなイメージです。

私たちは[価値提案]によって、[市場]における[問題点を取り除きます/生活を向上させます]。

私が読んだOKRの本には、ミッションの設定の仕方として上記の公式が載っていました。(もちろん無理に沿う必要はない)
これにはOKRに対して定める「一定期間」を当てはめず、長期的な展望をもち時間をかけて実行できるものが適しています。
例えばグーグルでは、ミッションとして「世界中の情報を整理し、世界中の人にアクセスできるようにすること」を掲げています。

②これに対し、OKRは「ミッションを実現するために成し遂げたいこと」というような視点で設定していきます。

O=ミッションを実現するために成し遂げたいこと
KR=実現できたかを判断する指標

他者の影響を受けて左右することがないような、設定したチームあるいは個人が他者との関わりなく達成できる目標がOに適しています。
また、KRは定めた一定期間のなかでギリギリ達成できるかできないか、くらいのバランスで設定します。(達成が容易なKRは、KRではなく「ToDo」になってしまいます。)
KRは70%程度達成できれば御の字、だと思って良さそうです。
あとは実際に取り組んでみましょう。

OKRの取り組み方

①毎週月曜日にチェックイン・ミーティングを行います。
OKRの進捗を認識するために、月曜日はミーティングを行います。話す内容は以下の4つです。

チェックイン・ミーティング

・今週の優先事項
・メンバーに知らせるべき今後の予定
・OKRの自信度
・健康・健全性の確認

上記4点は、ホワイトボートなどに記入したらミーティング後も消さず、見える形のままにしておくと良いようです。たしかに、すぐ確認できる位置にあるだけで自分のすべきことを見失わずにすみそう。
※KRの達成の判断に関しては、そのKRに対する「自信度」を見える化して測ります。例えば、1日5万円売り上げなきゃいけないところを5千円しか達成できてない!などの場合、自信度を低く表し、改善しなければいけないことを伝えます。

②毎週金曜日にはウィン・セッションを行います。
おいしいものを食べながら達成したことを各々発表し、互いが何をしているのかを理解すると共に目標に向け前進していることを祝う。最高にHAPPY。

③定めた期間が過ぎたらOKRを振り返りましょう。
OKRを達成できた時は気持ちよく次の期間のOKRの設定し、次に進みます。
達成できなかった時は、その要因について話し合い、再度取り組むor適切なOKRを再度設定する必要があります。

OKRの例

身近なものに当てはめてモデルを作ってみました。

ポケモンでOKR

ポケモンで例えると、こんな感じでしょうか。

サトシ一行のミッションは「ポケモンマスターになること」。
このミッションを現実のものにし、ポケモンマスターと称えられるようになるためには、サトシたちは各地方を制覇していく必要があります。最初はまず故郷があるカントー地方から制覇していくのが確実でしょう。

なので最初はO=カントー地方の制覇となります。

では、カントー地方の制覇とは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか?

・ジムバッジのコンプリート(自信度:5/10)
・図鑑の制覇(自信度:5/10)
・ポケモンリーグの制覇(自信度:5/10)

サトシ一行の旅が始まった当初、おそらくこの3つが目標として掲げられていたと思うので、これをKRに当てはめます。

月曜と金曜のミーティングではロケット団との攻防についての話題が多く出そうですね。彼らはサトシたちのOKRを邪魔するブロッカーと言えるかもしれません。

「次の地方(OKR)」に移動する際、サトシ一行はこちらのKRをどのくらい達成しているのか?という点ですが、おそらく80〜90%程度はクリアしていたのではないでしょうか。

・ジムバッジのコンプリート(自信度:10/10)
・図鑑の制覇(自信度:9または10/10)
・ポケモンリーグの制覇(自信度:7/10)

おそらく、自信度は上記のような変化になっていると推測します。

OKRの失敗例と改善

OKRをはじめて導入する際、高い確率で失敗してしまうそうです。失敗の原因について、集めてみました。

・目指すゴールが多すぎる

→取り組むOKRがひとつのみにする。(部署が細かく分かれている場合などは部署ごとに設定する等)

・OKRを設定する期間が短すぎる

→1週間や1ヶ月で達成できるものは、「大きな目標」ではなくただの「タスク」である可能性が高い。正しい目標を掲げ、それに向かい努力していくためにも適切な期間設定が必要。多くの場合は四半期(3ヶ月)を一区切りとしている。

・金曜日のウィン・セッションで厳しい話をしてしまう

→ふつうにテンション下がる……。ウィン・セッションはその名の通り、「できたこと」に注目して行うべき。

・OKRを評価の指標として用いる

→例えば、「KRを達成できた人にボーナスを支給する」「達成できなかった人と差をつける」など。OKRを評価の指標として用いてしまうと、メンバーは達成しやすい簡単なKRを設定するようになってしまい、システムが機能しなくなってしまう。

「失敗」としてまとめましたが、これらの失敗が起こった際もマイナスに捉えず、活かして継続していくことが重要です。

おわり

私自身、本を読み知識としてOKRを吸収できましたが、正しく認識できているかちょっとあやしいです。
OKRとは何か?改めて復習するため、このnoteを書きました。特に、「OKR」と「タスク(あるいはToDo)」を混同してしまい、なかなかその思考から離れられません。

「OKR」= 目標管理の手法
タスク・Todo = 課された仕事

上記の通り並べてみると意味がまったく異なるのですが、意識を正すのは難しいですね。
OKRを正しく運用していくためには、参加するメンバー一人一人のOKRについての正しい理解が必要不可欠となります。

少しでも正しい理解を深め、いざOKRに取り組むぞ!という時に備えたいものです🤔




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