case6 デザイナーの優しい世界と軸がわからん私
matcher 6人目
空間デザイナー 2年目の方
面談1時間ありがとうございました!!
空間デザイナーという仕事
商業施設、オフィス、展示場などの「空間をデザイン」する。
設計士とは違って、壁・床から家具や照明までその空間をトータルでデザイン。
空間デザインの流れ
主にオフィスを扱うデザイン会社の、一連の流れ
①依頼(営業):クライアント会社の総務さんから、デザイン会社の営業に依頼が入る。デザイン依頼の理由の多くは「社員の満足度を上げたい」「働きやすい場所にしたい」。総務さんが変えたいことの原因は何なのか、ヒアリングして探っていく。
②打ち合わせ(営業・デザイナー):その空間を使うのはどんな人、白黒でポップなテイスト?茶色でナチュラルなテイスト?ミーティングは多い?デスクは何人分必要?ソロブースはほしい?ニーズを探る。
このご時世、テレワークを推進していく予定だからあえて従業員の70%キャパのデスクにしてほしいという依頼もあるらしい。
③デザイン(デザイナー):デスクの配置、照明の位置、壁の色、床の色、家具はどこまで買い替えるか、予算との折り合い、給湯室の位置、コンセントの配置
家具もメーカー・質によりピンキリで松竹梅あるので、安いもので総入れ替えする選択肢もあるし、机は既存のものを残してガタがきてる椅子だけ買い替える選択肢もある。みたいな。
1人用スペースはペンダントライト、ワークスペースは蛍光灯。PC使うなら全デスクにコンセントほしいね、からの壁のどの位置にコンセント配置するか決めたり。みたいな。
給湯室を置くならそこまで水道管通さなあかん、場所どうします。みたいな。
③発注(PM):デザインが完成したら、全体の統括を行うPM(プロジェクトマネージャー)が、スケジュール・予算管理・発注を行う。
④工事:オフィスで実際に工事!デザイナーがちょこちょこ進捗状況を実際にチェックにも行く。
⑤納品:完成したら、クライアントに納める。
デザイナーは問題解決、コンサル的要素もあり
例:「紙文書を減らしたい」「年功序列カルチャーを一新したい」という問題を解決するために新デザインを依頼してくる。
けど、空間変えれば問題解決するとも限らない。
だから、デザイン依頼がきてもデザインしないこともある。コンサル的に、デザイン以外の方法で問題解決を手伝うこともある。(なるほど)
フリーアドレス
フリーアドレスとは、社員が個々の自席を持たず自由に働く席を選択できるオフィススタイルです。従来のオフィスですと、決められた位置にデスクを配置し、一人一台デスクが与えられ、その与えられたデスクで働いていました。要はその「自席」という概念をなくし、空いている席や自由な場所で働くことができるのです。それがフリー(=自由な)アドレス(=所在)です。
アドレスがフリー。住所がない。席どこでもいいよ~なシステム。近未来的な感じがする。いいな、楽しそう。
日本の学校は自教室があって自分の席があるのに対して、欧米は学生が移動するから自分の席がない、みたいな。(伝われ)
日本って上座・下座の概念があるから、入り口から窓までまっすぐにデスク配置すると、どうしても窓側が偉い人・入り口側が新人になっちゃうらしい。(なるほど)
それを解消するために、フリーアドレスであってもデスクをななめに配置するとか、窓際は全部1人用の作業スペースにしちゃうとかいう工夫をするそうです。
デザイナーは使う人の生活に寄り添う仕事
✖見た目だけかっこいい、形だけ素敵
〇使う人の本当の問題を解決する
デザインって、オシャレでセンスがあって非凡な人がするイメージだった。けど、私が思ってたよりも人思いな仕事で、気持ちや思いに優しく寄り添うそんな深いお仕事だった。
自分がブレたら他人を変えることはできない
社会問題・国際問題に長らく興味はあるけど、それを仕事にしたところでモチベーションを保てる自信もないという最近の矛盾をお話ししたら、いただいた強めのメッセージ。
おっしゃる通りですすぎる。
ブレブレなんぜ私。どーすんねん私。
正直そんなできた人間じゃないなって思い始めてるんぜ私。
「立ち位置」ありきの自己分析
建築業界に行きたい・デザイナーになりたいとかいうより、「どんなデザイナーになりたいのか」が大事。どういう立ち位置で仕事したいのか、理想のデザイナー像は何なのか、そういうところを詰めていった方がいいよーって。
単に「デザイナーになりたい」でどんなデザイナーかっていう理想像がないと、デザイナーになれたとしてもその会社では「なんか思ってたんと違う...」ってなる可能性がある。ちょいと危ない。
結局つまり軸は何だってことだな。自己分析で軸を探すんだよ。そうなんだよ。普段の生活の感情・行動から見えるからそんな難しいことはない(hopefully)
業界・会社は、どんだけ調べてもキリないからね。
マネジメント職?
この短い時間での対話からは、全体を見て俯瞰から気遣うタイプだからマネジメント的お仕事が合ってるんじゃないかなーと言ってもらった。
確かに、何事においても全体像が見えていたいタイプかもしれない。
話を聞くときも「えっとつまり~」ってまとめたくなるしまとめを聞きたいし、複数人(チーム)で動くときは自分が知らない部分あるとなんかモヤモヤする。
人を動かすとか結構好き(得意?)かもしれん。
パーフェクトワールドのワールド
空間デザイナーというお仕事について聞いて、私の頭にくっきりはっきり浮かんだ、2019年春クールに放送されたドラマ。
私の頭の中の世界はわりとドラマのイメージで成立しています。
SixTONESの松村北斗が出演しているよ~。(見てた当時はほっくんのこと知らなくて、ジャニーズってことすら認知せず俳優さんだと思ってた)
松坂桃李演じる鮎川くんが一級建築士、山本美月演じる川奈さんがインテリアコーディネーターという役柄。
使う人の居心地を考えたり、使い心地を考えたり、クライアントに寄り添う感じがかなり似てて、「ああパーフェクトワールドの感じかあ」と脳内に描きながらお話聞いてました。
私の印象
matcherでお会いした方には最後に「私の印象を教えてください」と伺っています。今のところよく言われるのは「サバサバ」と「ハキハキ」。
印象どうですかって相手に聞く機会ってないから、面白くて聞いちゃうんだけど、実際はじめましての方と1時間話しただけの印象を鵜呑みにするのもよろしくないな。参考程度に、これからもお伺いしよう。(するんかい)
感想
デザイナーという仕事は、思ってたより深くて優しくて本質的だった。
自分の軸がわからない自分がめちゃ嫌になる。アアア。
立ち位置ありきの自己分析、進めていこう(言霊)
Snow ManのYouTube見ながら書いたので、穴埋めクイズで登場したチャールズ・チャップリンの名言で締める。
「無駄な一日。それは笑いのなかった日である。」
2020.08.17 みほりーぬ
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