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2021/10/17-18(祝福と讃美)
10/17
昼過ぎまでゴロゴロ寝て遅ればせながらようやく1回目のワクチン接種。寒い、寒すぎる。天気も悪くて余計に気分が落ち込む。
病院にも注射にも慣れているし自分の免疫力もすごい舐めていたんだけど、腕の痛みはもちろん、日常生活に支障が出るくらいには関節痛と倦怠感と頭痛という副作用がしっかり出ました。
もともと神経質な性格だから気にしすぎかな?と思い、症状出てからもしばらくは頑張って家事をフルコースでこなしていたので、夜は余計にバタンキュー。これは接種の2日目の今も持続中。明日から仕事なので起きたら身体が軽くなっていますように。
10/18
迷ったけれどやっぱりどうしても早く観たくて朝の9時台から池袋シネマサンシャインへ『DUNE/デューン 砂の惑星』を観に行く。出勤時より早い電車。毎日あんなにうだうだしてギリギリで駅に着いてるのに、遊びとなると余裕を持って到着する私。
監督のヴィルヌーヴは『メッセージ』が大大大好きだし、主演のティモシー・シャラメは今全人類で最も美しいと確信しています、ハイ。本当に神様から祝福を受けたような人だ。もはや崇拝の対象となる美。同じ時代を生きていることに感謝です。
そんな二人の作品なんだから最高に決まってるんだけど、IMAXの技術も大いに手伝って本当にただただ美しく、その世界に没入できる幸福な体験だった。自分もその場に居るように錯覚させられる細胞が沸き立つシーンばかりで、間違いなく映像を通して旅をした。我々観客は何も考えずにその世界を眺めていられる傍観者でありながら、その世界の一員として物語の行く末もしっかり見届けられる。
興行的にもいいスタートを切ったようですが、この作品って一般層にもウケるんだろうか?気難しい表現を自ら好んで摂取すると自覚する私でも、昨今の優れた表現作品のハイコンテクスト化、という指摘には頷くところがあるのだけれど、この作品はハイコンテクストに入るんですかね?
そもそもセリフはかなり抑制されていて、『メッセージ』より更に説明的な表現がそぎ落とされてる印象。まあ、物語の大筋はすごくシンプルだし(原作のディティールはかなり緻密に構築されているらしい)、このパート1で描かれている部分なんて本当に物語の序章に過ぎないので、着いていけるも何もないのかもしれないな。あの画と映像たちから讃美を受け取ったとするかしないか、といったところでしょうか。って、それくらい本当に壮大な世界の中で、ちっぽけな我々人間たちが生かされてる映画だった。
風に舞う砂とその音、まつげに落ちる祝福の日差し。灼熱の太陽、そこに連なる広大な砂丘たち、人の身体を覆う布、皮膚。一方で雨、水、或いは海。水の惑星。水面に手を浸してみること。翼を持つ鉄の塊、その轟音。浮遊感。スパイス、という名のドラッグ。無機質な採掘、そして採掘。確かにそこにある人命。地響きと張り詰めた無音。蠢き。波打つ砂、迫り来る何か。恐怖。
もう観た人、興味ある人は是非↓のPodcastも聴いてみて。ティモシー・シャラメは元からサンドワームに気付かれない歩き方、肩で風を切るって流れと、勇希ちゃんの「ハルコネン男爵サウナ入ってるし、浮くのもなんでー」にクソ笑いました。
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