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広告代理店を2年で辞めた話

「え、このままじゃ〇ぬかも」そう思ってやめた2社目の話。

新卒 で書いた化粧品会社から転職した先は 広告代理店だった。

今の旦那となる当時の彼(この後は親しみも込めて おじさんと呼びます)が広告代理店で働いており
おじさんの仕事内容を見て、めっちゃ楽しそうやん!こんな仕事したい!と思って広告代理店に入社を決めた。
広告代理店と言っても大小あるが、私が入社したのは業界トップでもないが特に弱小といった訳でもない…みたいな会社に入社した。ちなみにおじさんとは違う会社だ。

入社してすぐ私は薬品会社と化粧品会社担当の営業担当となった。
営業と言っても色んな役割があるが、私は社内の制作メンバー⇔クライアントをつなぐ架け橋みたいなことをしていた。
クライアントが作りたい広告物のイメージを制作チームと一緒に作っていく…みたいな具合だ。

業務内容はCM制作だけではなく、InstagramやXに出てくる広告を作ったり雑誌のタイアップを行ったりもした。自分が関わった映像やグラフィックが世の中に出ていくのは嬉しかったし楽しかった。反響があればなおさらだった。

正直転職したばかりの頃は先輩や上司がフォローしてくれていたので、私自身が 何かしました!!!みたいな気持ちになることもなかった。
とはいえ 昼夜問わず色んな会議や業務があるので、それなりに忙しい毎日を過ごしていた。
この時の“昼夜問わず”というのは10:00~24:00くらいまでのことを指している。
入社したての頃は、23:00~会議が入ったりすると、え~~~~~~~~労働基準法~~~~~~などと思っていたが、そんなのはまだ序の口だと後々思い知ることになる。

広告代理店の仕事は楽しかった。何よりこの時代に(くssssssssっそブラックでもいいから面白いものを作りたい!!!)広告代理店で働こう。と思うような特殊な人材が集まっているだけあり、変わった人が比較的多かった。
シュールな笑いを求めた結果 笑えない強めのイジリをするサイコパスと、大学時代には飲み会で先頭に立ってコールしていたであろうギャルと、脳筋野郎が社内の大半を占めていた。色んな人がいるんだな、としみじみ面白さを感じていた。
比較的まじめな人が多いメーカーから転職してきた私には、日々が刺激的だった。

忙しくも楽しい毎日を1年ほど続けたところで、ひょんなことから異動になった。この異動にも色んな経緯があるのだが、簡単に言うと 薄汚い大人達のイザコザに巻き込まれた。そんな感じだった。まあでもいい。私は異動になった。

異動先は社内で厳しくて大変だと有名な食品メーカーの担当部署だった。
周りの人たちからは「新しい部署〇〇なの?!やばいね~忙しいらしいよ~無理しないでね~」みたいな何の役にも立たない助言をいただきつつ、私は異動になった。

私はめちゃくちゃに働いた。朝も晩もずっと働いた。
前の部署とは比べ物にならないくらい忙しかったので、私いつの間にか別の会社に転職した?と本気で疑ったほどだった。働き詰めって私だと思った。

平日はもちろん土日も、どこ行くにもPCと社用携帯は持っていたし、
朝でも夜でも会議をしたし、夜中の3時に電話がかかってきてもワンコールで出ていた。
さすがに3時に電話がかかってきたときは、彼に「この時間に…大変やな…」と心配された。あれは心配というよりかは、寝ているはずの嫁がコンマ0秒で起き上がってくるのが恐怖だったのかな、とも思う。
24時間 頭の中から業務が消えることはなく、余裕なんてものはなかった。

でも正直、仕事は楽しかった。
自分に合っている仕事だったと思う。
社内の制作チームのメンバーのことをすごく尊敬していたし、クライアントのことも嫌いではなかった。しんどかったけれど、充実していたしやりがいもあった。

私は限界まで働いた。
10:00から始まった撮影が翌朝5:00に終了し、やっと一息ついたところで11:00からもう一本撮影が始まる。その日も翌朝8:00くらいまで撮影する。そのあと一回家に帰って夕方から編集は夜中まで続く。時間感覚がバグっていく。
眠すぎて意識が飛びそうになる度に、屈伸運動をして体をつねったりして自分を鼓舞した。そんな具合だった。

余談ではあるが、人間は睡眠がとれていないと本性が出やすくなると思う。思ったことや感じたことにベールをかぶせることができなくなるんだと思う。
この時 ひとの いい面、いやな面を沢山見た。自分のいやな部分にも正面した。
確信している。睡眠は大切だ。

忙しくも充実した私の広告代理店生活だったが、2年で終わりを告げることになる。
きっかけは何だったか、忘れた。
忘れたというよりこの頃は仕事に一生懸命になりすぎていて、プライベートがあまり記憶にない。

転職を決意した一番の理由は、
この働き方でいつまで働くことができるのか? 疑問に思ったからだ。
20代に働くにしては やりがいもあるし充実感を得られる いい会社だが、
この先30代40代と年齢を重ねていく中で、今の働き方ができるのだろうか?

おじさんと将来の話をしているとき、子どものことを話し合ったりすることもあった。
だが私の働き方では、その話が一切現実味を帯びていなかった。子ども?産休?なにそれおいしいの?状態だった。

社内のカフェに「男性の育休100%を目指しましょう!」みたいなステッカーが貼ってあったのだが、女性が産休取るのも難しい会社で 何を言っているんだ?と思っていた。そのステッカーを見るたびにイラついていたのを覚えている。

将来を描いていく中で、この会社にあと何年いるべきなのか?自分の年齢も考えた時に、早めに次の会社に移っていたほうが育休・産休取りやすくないか?そう思い転職を決意した。

2回目の転職は足取りが軽かった。
新卒の会社ほど思い入れもなければ、給与が特別高いわけでもなく、業界最大手といった訳でもなかった。
多忙な業務状況のなか転職活動を行ったので とても大変だったが、将来を考えてがむしゃらに頑張った。
転職活動を開始して間もなく 3社目となる会社の内定は出た。

私は広告代理店で働いている人を心から尊敬している。
彼らはとても創造的で物腰柔らかく、何より明るい人が多い。
そこに加えてクライアント・業務に誠実な人が多い。
学生時代クラスにいたら絶対に仲良くなりたいと思う。そんな人たちが多い印象だ。

劣悪環境最悪給与!!!とも受け取れる文章で、前職をまとめてしまったが、
そんなことはない部署もあると思う。というかある。ゆるふわな働き方ができる部署もあるのだ。
まあ、なんといってもその部署を引き当てるには最強の運を持っていないといけないが。

少しでも広告代理店の業務に興味がある人は、入ってみるべきだと思う。
しんどいこともあるけれど、正直めちゃくちゃ楽しい。
でも入るのであれば、できるだけ大手に入社することと若い時に経験することをオススメする。じゃないと普通に詰む。

大きな声で語れる経験ではないが、私の2社目広告代理店の仕事については以上。
現職はまだまだ経験が浅いので何とも言えないが、最近思ったことを書こうかなと思っている。

文章のうまい締め方がわからない。

…以上!

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