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「男の子はわんぱくぐらいがちょうどいいよね」って言わないで

息子の就学まであと1年半。
着替えとトイレの自立は最低条件と
発達支援センターから言われたので、
療育の回数を増やしたり言語相談の準備を進めたりと
バタバタしています。

仕事との並行で何かと忙しい。
頑張れ私。

と、それはまぁ、
note更新頻度が鈍っている言い訳です。

もともとこのnoteは
『息子の成長を「あれ?」と思い始めたきかっけ』
というタイトルだけ書いて下書きに保存したままで
いつか書こうかなと思っていたもの。

でも私の「あれ?」は結構早々に来ていたので
その話はまたどこかで書こうと思い、
この記事はずっと心に引っかかっていた出来事を
書くことにします。

ちなきに息子の発達について
「あれ?」と思ったタイミングは2歳の頃。

きっかけは
長女の友達に発達グレーゾーンの男の子がいて
その子とほぼ同じような発達傾向が見えたから。

そして低体重で生まれた子には発達遅延が出る可能性が
高いと最初から言われていたから。

2歳の時の息子は
1か所にじっとしていられない
呼んでも全く止まらずに行ってしまう
親の姿が見えなくても全く気にしていない
みんなと同じが全くできない
コミュニケーションが取れない

などなどとにかく自由人だった。

そしてそんな毎日のほんの一部を切り取ると
「元気でいいね!」
「うちも昔はそうだったよ!」
「男の子はわんぱくぐらいがちょうどいいよ!」

ということになる。

もちろん言っている方は全然悪気もなく
ほほえましく息子の行動を見てくれていたのだと思う。

2歳児であればまだ定型児でも発達障害児でも
発語があってもなくても特に違和感がないので
一見では本当に分からない。

でもその頃の私は
「もしかしてうちの子発達障害かな・・・」と
思っていたので、
なかなか周囲の言葉を額面通りには受け取れなかった。

そして少し傷ついたりもしていた。

発達障害かはまだわからなかったけれど
とにかく片時も目を離せなくて
一緒に外出することがストレスでしかなかったし
「元気だね!」「わんぱくだね!」
と切り取られているその瞬間も
私にとっては日常の連続の一コマで
とにかくしんどくて疲れていた。

「全然ちょうどよくありません」
「お宅の状況とは一緒ではないかもしれません」
「発達障害かもしれません」

といつも心の中で答えていた。

そして思っていた。

そっとしておいて・・・
触れないで・・・

とても好意的な言葉であっても
自分の経験や価値観にあてはめたものは
時として人を傷つけると知った。

私も今まで何度となく
同じようなことを言ってきたんだろうなと思う。

女の子は育てやすいよね
男の子は大変だよね
本が好きだなんて羨ましい
おとなしくておりこうさんだね
歩くのは少しくらい遅い方がいいよ
オムツなんていつか外れるよ

そういった勝手な価値観で見られることで
苦しむ親がいると思う。

もちろん、発達については特に初めての子育ての場合
過度に心配することがあるので
歩き始めやトイレトレーニングの進捗、発語の速さなど
そんなに気にしなくていいよという言葉は
時として救いになることもある。

でもナイフとして相手を傷つけてしまうことがある以上
その人の背景を知らない場合は
何も言わないほうがいいかもしれないと思う。

子どもの話というのは
お互いの距離を縮めるトピックとして使われやすいので
そんな時も価値観を押し付けないということを
ぜひ意識してもらえると嬉しいなーーーーー
と思う。


おしまい

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