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キャベツが好きなはなし

わりと年中キャベツが好きです。
私の故郷愛知県豊橋市の隣の田原市では甘く、美味しいキャベツを作っています。

市町村合併で渥美半島のほとんどが田原市となっています。渥美半島は太平洋と三河湾、伊勢湾に囲まれた温暖な半島です。太平洋側は砂浜が続き行きつく先は恋路が浜こいじがはま伊良湖岬いらごみさきの灯台です。この渥美半島の先端にある伊良湖岬まで豊橋市内から往復約100キロ、小学中学時代の私のサイクリングコースでした。夜明けに家を出て昼ごはんまでには帰宅する、そんな感じで日曜は家にいることは極めて少なく、家にいるのが嫌いな子どもでした。

太平洋側の砂浜は私たちの遊び場でした。年中を通して釣りをし、夏は遊泳禁止の看板を横目で見ながら泳ぎました。
伊良湖岬に滞在した柳田國男から恋路が浜に流れ着いた椰子の実の話を聞いて島崎藤村は『椰子の実』を生み出しました。

♪ 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ 

の詩に心を動かされる頃には私たちは太平洋岸で遊ばないようになっていました。

私がよく自転車でうろつきまわっていた頃にはこの辺りはキャベツよりも大根をたくさん作っていたように記憶します。
寒中にたくさんの大根を木で組んだテントの骨組み状のやぐらにぶら下げて干していたのが風物詩になっていたように思います。
たくあん作りで有名でした。
健康ブームで塩分の多い漬物ということで廃れていったのかも知れません。
そしてきゅうりのキューちゃんの東海漬物の工場が今もあります。

場所によったら太平洋岸近くまでずっとキャベツ畑が続きます
キャベツ収穫専用の車両がいろいろあります。畑の畝にちょうどはまる間隔でこんなキャタピラやタイヤが上手にはまり移動します。畝がどの畑も同間隔であることに子どもの頃気付き、感動しました。
朝はキャベツのサンドイッチ
夜はキャベツのスパゲティ

とにかくキャベツが冷蔵庫にないことはありません。
一番好きなのはキャベツの千切りかも知れません。ザクザクと私の切る千切りは阿倍野のとんかつ専門店のキャベツより細いです。マヨネーズをかけて餃子や唐揚げ、脂っこいものをむしゃむしゃと毎日食べています。
この時期、免疫力を高めるために食べ過ぎです。少し太り気味ですが病気に負けるわけにはいかないですから、、、

わりと年中キャベツが好きです。
私のご先祖様は『はらぺこあおむし』かも知れません。

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