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クリスマスが来る前にちょっぴり驚いたはなし

長く生きて来れば誰しも一つや二つ驚くような経験をしてきたことであろう。
私も漏れることなく仕事や家族のことでいろんな驚く経験をしてきた。

今からここに綴るのは、そんな気の滅入るような話ではない。
つい最近、いや昨日、ニューヨークにダイソーが進出していることを知って意外だった。
しかもそこで愛知県出身の『しるこサンド』が売られているという。
これにはちょっぴり驚いた。

甘いものが子どもの頃から得意ではない、食べれないことはないのだが、金までは払って食べたいと思わないのだ。
でも、この『しるこサンド』は母が時々買ってきていた。
兄も好きだったように記憶する、だから時々口にすることがあったのだ。
このあまり甘くはないしるこ味のビスケットは好きだったのかも知れない。

郷里豊橋の『ブラックサンダー』やこの『しるこサンド』などの愛知県出身の菓子を店頭で見かけたり、巷の噂で聞くと悪い気はしない、なんとはなしに嬉しくもある。
ただ、私からすれば愛知の田舎の駄菓子、これが全国区で販売され、ニューヨークにまでその範囲を広げているのを知って驚いている。

この note で存じ上げた『こんぶさん』が以前住まれていたニューヨークのお仲間とニューヨーク、ときどきDIARYというハンドルネームを使いお三方が持ち回りで記事を書かれている。
そのなかでニューヨークでの吹雪のある聖夜、仲間が集まりホームパーティーを開きそこに遅れてやって来たNちゃん手づくりの大型どら焼きが『シベリア』という菓子を彷彿させ、祖国から遠く離れたニューヨークで思いの方角は皆同じくして話が盛り上がった、といった内容だった。
そのコメントに愛知での『シベリア』情報を送ったところ、『しるこサンド』の話が返って来たので最近日本ではダイソーでも売っている、とまたコメントしたら、この記事を担当された福島さんがニューヨークのダイソーで見つけたと返事をくれた。

私の長ったらしい説明だが、いつもこのセンスの良いニューヨーク、ときどきDIARYを楽しみにし、今回ニューヨークのダイソーと、そこでも売られていた『しるこサンド』を知り驚いたのである。

世界中がまだまだ得体の知れない恐怖を共にした生活を余儀なくされ、なんとなく閉塞感を持たざるを得ない現在、何でもないようなこんな話がありがたく思える。
私の知らないニューヨークで食べるしるこサンドはどんな味なんだろう。
味は一緒だと思われるでしょうが、雰囲気と相手で大きく変わる『味』です。
寒い寒いニューヨークで熱い熱いコーヒーを片手に『しるこサンド』、きっと心も身体も温まって舌と心で日本を感じられたのであろう、と思うのである。


『こんぶ』さん


ニューヨーク、ときどきDIARY
から『聖夜のシベリア』


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