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朝起きて思うこと

気がつけば12月であった。
早いものである。毎年同じことを考えているなぁ、と思う。特に感慨は無く、ただ忙しさに追われ時々自分を失いながら今年もここまでやって来てしまったと思う。
そしてこの12月がいつもリセットにもなってくれていたように思う。日が改まり、月が改まり、年が改まる。同じ時間が過ぎて行くだけなのになぜかこの12月は特別である。何かが変わるわけじゃない。ただいつもと同じように時間が過ぎて行くだけなのにこの12月に気持ちは改まっていく。
私たちは四季とともに生き、その周期を肌で等間隔と感じ、植物の営みがそれに倣っており、農耕を行うためにその季節を細分化していき暦を作っていったと教えられた。
不可能な話であるが、一度時間の無かった時代に戻ってみたい。四季はあり、日は昇り日は沈む、朝昼晩はあるが時間はないのである。そんななかで生活し、生きてみたい。そこはもちろん晴耕雨読の世界でもある。そんな中で時間を送ってみれば今失ってしまった何かを見つけることが出来るような気がする。
歳を重ねるごとに世間を知り、物を持ち、しがらみを作り、複雑で難解な人生を構築していく。何かは増えていくが何かが失われていく。その何かが何であるのかよく分からない。それを知るのには、一度時間の無かった時代に戻るしかないように思うのである。それを知ったところで何がどうなるかもわからないが知ってみたいのである。

今朝目を覚まして思う雑感である。


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