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【本解説】逆張り思考

今回は成田修三さんが書かれた『逆張り思考』 という本を解説します。

まず今回は以下のように解説していきます。


結論

  1. 自分の個性を見つけ信じ育てる

  2. 人生の8割は目標設定で決まる

  3. 常識を疑い競争せずに勝つ

という順番で解説していきます。人はそれぞれの人生で自分なりのドラマを生きています。悩みや不安がない人生を送っている人は誰1人としていません。時にはどうしようもない不安に襲われることもあるでしょう。ただ、どれほど苦しい時でも少なくとも1つは必ずできることがあると著者は言います。

それは自分の発想・解釈を変えて行動することです。本書はどんな時にも打開策をもたらして、望む結果へと近づいていく思考法『逆張り手法』について書かれています。人生を肯定させるコツ、成功を招く思考・行動、夢が叶う目標設定のコツについて知ることができるのです。

自分の個性を見つけ信じ育てる

ここでは2つのポイントについて解説します。
1、やってみたいことがあるなら遠回りしない
2、自分の強みの見つけ方
という2つです。

1つ目のやってみたいことがあるなら遠回りしないについて
これは著者のエピソードからです。著者が大学受験を真剣に考え始めたのは高校3年生の9月でした。受験まで残り5ヶ月で志望校を東京大学文化2類と慶應大学経済学部と決めました。お金も時間も余裕がなかった著者は、学校の授業と参考書だけで合格最低点スレスレで受かればいいというプランを立てます。

そうして挑んだ大学受験の結果は慶應合格、東大不合格でした。東大は合格点にわずか2点及ばず落ちてしまい、浪人してもう1度東大を目指すという選択肢もありましたが著者は浪人せず慶應に入ることを選びます。

著者が浪人して東大を目指す道を選ばなかった理由は主に2つです。それは目標は達成できたから、進みたい方向が見つかったからというものでした。というのも著者は東大には合格できなかったものの、自分が設定した目標点数には到達していました。合格できなかったのはその年の合格最低点が上がってしまったからでした。

著者にとって大学受験の目的は東大に合格すること以上に、目標から逆算してプロセスを最適化するゲームを学ぶことであり、自分が立てた数値目標をクリアすることでした。だから再チャレンジは必要なかったわけです。

また、著者の兄である成田悠輔さんから紹介された本を読んだ時ビジネスの世界への興味・関心が湧いたそうです。ビジネスと関わる、ビジネスを学ぶという観点で進学を考えた時、東大か否かは著者にとって重要には思えませんでした。それならさっさと次のステージに行った方が良い。そういう考えに至ったわけです。

著者は自分が読んだもの、触れたものの中でこれは面白いと思ったものがあったら、その理由を俯瞰して考える習慣があったと言います。面白いと思った理由を紐解いていくと、やりたいことのヒントにつがることが多いからです。

続いて2つ目の自分の強みの見つけ方について
著者は高校時代何事もそつなくこなすオールラウンダータイプでした。お兄さんからは度々オールラウンダーというのは中途半端と同じことと言われていたそうです。

そこそこいい戦まで行くことができるが最後の最後まで勝ち残って圧勝することはできない。著者はこういった自分のタイプから分かりやすい競争の世界に身を置く限りそこそこで終わってしまいそうだと考えます。だとすれば最初から競争のストレスにさらされず、自分の強みを発揮できる場所を探すべきだと思い立ったそうです。

自分の強みを発揮できる場所を探すには自分の特徴・好き嫌い・得意不得意への理解が不可欠です。自分の軸を見つける方法の1つは相対的に自分を位置づけること。

つまり、誰かと比較して自分の強みを考えることです。自分の中で強くイメージできる人を置いてみて、その人と比較してみてみましょう。自分と似ている、ピンとくると思う人に焦点を合わせてピンときた要素を抽出し分析してみる。そうすることで自分という存在を簡単に知ることができます。


人生の8割は目標設定で決まる

ここでは2つのポイントを解説します。
1、モヤモヤの本当の理由
2、自分に適した目標を立てる
というポイントについて解説していきます。

1つ目のポイントモヤモヤの本当の理由について
何をしても無駄に感じてしまう、やりたいことが見つからない、自分には得意なことがない、このようにもし今の自分に無力感を覚えているとしたら、その原因の1つは適切な目標が設定されていないことにあります。

目標が生み出す効果について
まず1つは『他人の意見に流されなくなる』ことです。適切な目標設定ができれば目標までのプロセスを考え、強みを発揮しながら能動的に進むことができます。自分で定した目標であれば、なぜやらなければならないのかというネガティブな感情にもなりにくくなります。目的地がないままどこへ流されるか分からない旅は不安なだけです。

2つ目は『物事をプラスに解釈できる』ことです。目標を持つと人は常に前を見て未来を思い描くようになります。今が厳しい状況だとしても問題解決のために何をすればいいのかと未来につがる学びとして受け止めることができます。一方目標がないと過去の出来事にいつまでも囚われてしまい今を漠然と生きることになり意欲をなってしまいます。

3つ目は『今すべきことが明確になる』ことです。ゴールと期限を想定してそこに到達するための手順を洗い出すことで、いつまでに何をすべきか、どのように進めていくべきか、今何をすべきかという実行手段が明確になります。目標が定まるとこの先どうしたらいいかといった迷いがなくなるわけです。

4つ目は『乗り越えた経験が自信に変わる』ことです。難しいことに挑戦すれば必ず壁にぶつかります。ですが目標が正しく設定されていれば簡単に諦めることはなく、上手くいったならその方法をブラッシュアップする、上手くいかなければ改善したり別の方法を試す。そうすることで目標に近づく努力を続けられるようになります。直面した壁の数、乗り越えた壁の数だけ自分自身に知識と経験が増えていきそれが自信になります。

5つ目は『キャリアの選択が明確になる』ことです。目標が見つかると自分が到達したい場所のイメージがつめます。やりたいことが分からなく、なんとなく仕事をするといったことがなくなります。そうして着実に実績やスキルを積み重ねていくことが可能になるんです。自分の強みを知り、その強みから派生した目標を持つことは人生において大事なことです。

まずは目標設定から始めてみましょう。


自分に適した目標を立てる

続いて解説2つ目のポイントの自分に適した目標を立てるについて
ここでは本書で紹介されている目標を正しく設定するためのポイントをいくつか解説します。ピックアップするのは
1、知識情報の量を増やし自己理解を深める
2、10年先のビジョンを先に設定する
3、何か1 つに偏らずバランスを意識する
4、ワクワクできるくらい高いレベルの目標を決定する
という4つです。

1つ目の知識情報の量を増やし自己理解を深めるについて
目標が見つからないのは自分自身を理解しきれていないことが理由の1つです。目標を決める前にまず自分自身と向き合って、自分はどんなことに価値を感じるか、どんなことに面白さを感じるか、どんな生活がしたいかといった点を洗い出すことが大切です。そのために、たくさんの知識情報を取り込んでその中からピンとくるもの、ワクワクするもの 見つけましょう。そしてそれを言語化してみると良いです。

2つ目は10年先のビジョンを先に設定することについて
ビジョンとは実現したい未来・将来のありたい姿のことです。一方で目標はビジョンを実現するため到達したい場所に行きつくための目印や手段と言えます。最初にビジョンを考えて、そのビジョンを実現するための目標を考えるのがポイントです。

3つ目は何か1つに偏らずバランスを意識することについて
古代ギリシャの哲学者アリストテレスは『中庸』を重んじていたと言います。中庸とは極端ではない・偏っていない・何事も行き過ぎてはいけない・不足してもいけない。人生の幸せは中間にあるといった概念。要するにバランスが取れていることです。お金があっても不健康だったり孤独だったりしたら幸せとは言いません。目標設定もこのバランスが大事で、バランスの取れた目標設定が人生を面白く豊かにします。仕事も人生の一部として捉えて家庭・友人や趣味・健康状態・自分自身の将来のイメージなどの項目でバランスよく目標を立てましょう。そのウェイトを調整しながら人生を歩んでいくわけです。予想外の何かを生み出す余地は残しながら、色々な観点で解像度の高いイメージを持つのがポイントです。

4つ目はワクワクできるくらい高いレベルの目標を設定することについて
目標を設定する時はこれならできるかもと思うレベルではなく、ワクワクできるくらい高いレベルであることが理想です。低い目標しか持たないでいると成果もそれなりのものしか得られません。ワクワク感は困難に立ち向かうエネルギーにもなります。高い目標を前にしても自分には無理と決めつけない。そうは言っても自分にはスキルがない、時間がないと言い訳を口にしない。

覚悟を決めて取り組みましょう。


常識を疑い競争せずに勝つ

ここでは3つのポイント
1、逆張りで人生を捉える
2、自分の居場所を見つけた人だけが勝つ
3、変化と成長を軸にする
この3つのポイントについて解説していきます。

1つ目の逆張りで人生を捉えるについて
大半の人が選ばない選択をすれば大多数の人と同じ土俵に立つことはありません。つまり競争に巻き込まれず、その分好きなことの実現に集中できます。逆張りの人生は自分の力で進んでいこうという胆力と推進力が必要です。

それでも率先して逆張り手法に目を向けると結果として次のようなことが可能になります。
・それまでなら出会えなかった人たちと出会えて強力なバックアップが得られる
・有意な出会いが新たな大きなチャンスに繋がる。
・常識に囚われない柔軟性が身につく
・挑戦することが当たり前になる
・それまでにはない新しい価値を提供できる
といったようなことです。このように逆張り手法が自分の可能性を広げてくれます。

2つ目の自分の居場所を見つけた人だけが勝つについて
著者は仕事選びは椅子とりゲームであってはならないと考えています。有名な学校に入り、大きな会社に入り、高い給料をもらうというのも1つの生き方として正しいです。一方で大企業でなくても給料はそれほどなくても自分らしく働ける会社に就職する。著者のようにまだ確立されていない場所に行き開拓していくという道も正しいです。

どの道を選ぶにせよ大切なのは自己理解と目的意識を持つことを怠らないこと。自分はなぜその仕事をしたいのか、どうしてその職場で働きたいのか、それを明確にした上でその目的意識に沿って仕事を選択しできるだけ人と無駄な競争をしない方法を考えることが大切です。

人生の勝者とは他者を押しのけて椅子に座った人ではありません。最初から椅子とりゲームには参加せず、自分の居場所を見つけた人のことです。自分の居場所とは自分の強みを発揮できる場所、自分の目標・目的を実現できる場所、自分の人格とマッチしている場所・会社のことです。

自分の居場所を見つけたら勝ちと考え方を変えましょう。そうすれば他者と競い合う必要はなくなります。無駄に疲れることも傷つき合うこともなく全員が勝者になります。

3つ目の変化と成長軸にする
ホットスポットでは、トレンドも技術もニーズも常に高速で変化していきます。その変化に自分を合わせていくには変化を恐れない姿勢が必要です。戦わずして勝つには、できれば20代から変化を楽しむマインドを身につけましょう。そしてまだ成功するかわからない会社も自分も成長できる環境を探し積極的に飛び込むことが大切です。

成長は他者と比較する必要はありません。自分で実感すればいいものです。自分たちは毎日・毎月・毎年成長している。そう思える場所を選ぶことが重要です。成長は無理やりするようなものではありませんが、適切な速度の成長はポジション・機械・仲間など人生に必要な様々なものをもたらしてくれるはずです。

では この辺りで最後に内容をまとめます
1、自分の個性を見つけ信じ育てる
       やってみたいことがあるなら遠回りしない
  自分の強みの見つけ方
2、人生の8割は目標設定で決まる
  モヤモヤの本当の理由
  自分に適した目標を立てる
3、常識を疑い競争せずに勝つ
  逆張り手法を軸にする
  自分の居場所を見つけた人だけが勝つ
  変化と成長を軸にする

と超重要なポイントに絞って解説してきました。まだまだ紹介できていない部分が多いで。おすすめの本ですのでぜひ読んでみてください。リンクを下記に貼っておきます。

今回の知識が何か少しでもあなたの人生の役に立てれば幸いです。
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ではまた次の投稿でお会いしましょう!


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