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おねショタ108式の98『閉じた円環の賢者』

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時は現代。絶海の孤島でのはなし。

天涯孤独にして高名な建築家が亡くなった。

その遺産配分のため集められた生前の知己である人々の顔には、信じられないほどの額の遺産の配分を受ける期待とともに、隠し難い不安の色が滲んでいた。

花を摘めるは何人ぞ

それぞれが知っていたし、知らなかった。
建築家が恨んで然るべき裏切りをそれぞれが働いていたこと。
そして彼がその裏切りの事実を知って逝ったのか、否かのことを。

雲ひとつなかった海に突如として暗雲が立ち込め、唯一の通信手段である衛星電話を使おうとした不動産業者A氏が電話機もろとも爆死した音が、始まりの合図だった。

その一行の中に、二人の異分子が紛れていた。年若くして名探偵の誉れ高い少年と、その助手である妙齢の女性である。

摘まれた花は何処にや

その謎のメッセージで島に呼び出された二人は、惨劇の始まりとともに捜査を開始し、第三の被害者を食い止めた後、館の中央に皆を集め推理を開始する。

謎に包まれていたその少年探偵の推理方法とは……極限の緊張と興奮、そして開放と脱力の後に訪れる叡智の力を借りること。

すなわち、お姉さんの手で(手だけとは限らないが)賢者モードになったときに訪れる趙高IQ状態を利用したものだった!!

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むつぎはじめ
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