見出し画像

おねショタ108式の87『アヴァロン』

前へ マガジンへ 次へ

遠い未来。地球とも地球でないとも分からぬ惑星でのはなし。

ソーシャルネットワークと科学技術が極大化した結果、その惑星はそれぞれがそれぞれの暮らしたいように暮らす人々同士で寄り集まり、大小様々なコミュニティに分かれて生活をし始めた。

そして数千年。

主人公の少年が暮らす西暦時代・15世紀回帰派コミュニティ「しらかみ」は、生活の基盤となる万能機械「ベーシック・ライフセル」の不調に悩んでいた。
基本的には日本の戦国時代頃の生活を営む彼らだったが、完全に自給自足をして自然へ回帰することを志向するコミュニティと違い、食料やエネルギーの一部は機械に頼っていたのである。

かくして、かつての科学技術を保持し続けるコミュニティに向けて旅立った少年は、その旅の道すがら空腹で倒れている女性を発見する。
ほうっておけない少年は彼女に食料の一部を分け与えると、自らを放浪の武芸者と名乗る彼女はそのお礼にと、道中の護衛を買ってでた。

そうして二人は旅をした。
数々のコミュニティと、それに倍する数々の考えを持つ人々。
その道中で女性の語った、世界を見て回ることの楽しさや辛さを少年は知り、やがて目的としていた科学都市「サイキョウⅢ」にたどり着くころには、女性に対してもほのかに憧れの気持ちを抱いていた。
しかし、サイキョウ内で盛り上がる国家再統一へ向けた計画を知った少年、そして女性は……。


資料費(書籍購入、映像鑑賞、旅費)に使います。