マガジンのカバー画像

逆噴射小説大賞

23
逆噴射小説大賞応募作品です。
運営しているクリエイター

#逆噴射小説大賞2020

逆噴射小説大賞二次行った。よかった

逆噴射小説大賞二次行った。よかった

今年の逆噴射小説大賞の二次選考までが発表されました。

去年比で応募作数増、選考数据え置きだそうで、少し厳しい感じ?
ちなみに有料部分は『この方向だと落ちる』みたいなことが書いてあって受かる秘訣みたいなのは無いぞ!

結果!もうタイトルで言ってるんですが、今年は一本通りました。打率5割だぜ!(統計マジック)

予想通りカニが行きましたね。二千一念は「続けられないのでは?」と選外になったと予想。う、

もっとみる
天の光は全てカニ

天の光は全てカニ

カニだ。俺の目の前で両断されたジョンウォン――親友だった――の上半身から血肉を啜っているそれは、悪魔でも火星人でもなく、カニだ。

『こちらステーション中央本部! 何が!」
「無数のカニに襲われている! 大型犬並のサイズ! ハサミが強力で装甲服が役に立たない!」

雲霞の如く押し寄せるカニの群れに、ジョンウォンに留まらず俺たち火星開発公社警備部隊員が次々と犠牲になっていた。

始まりは突然だったと

もっとみる
二千一念サバイバルの旅

二千一念サバイバルの旅

潜星術師が出立の時機 has comeと断末魔の叫びを上げた。私は朝の水やりを終えたところだった。
手順に従い航術師らが星船の隼に覚醒を促し、我々搭乗権相続者は各々瞑想を開始した。

「父さん、どこに行くの」
「西へ。旅が開始」
「やった!」

息子相当者・ベルが私の対面で嬉しそうな様子で話す。

「幹祭銀河への旅行は我々の悲願。遊尼婆娑留・楽ン土、それは人気の観光地です」
「楽しみだなあ! ねえ

もっとみる