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20歳の風俗嬢と友達になった話③

クリープハイプの「イノチミジカシコイセヨオトメ」という曲があります。

彼女のことを歌ってるのかと思うくらいそっくりで。
彼女のことについて考える時、いつも頭の片隅で流れています。

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なんぼ汚れたアタシでも 子供の頃は可愛かってね
休みの日には母さんと 可愛いベベ着てお買い物

毎日は凄い早さで 気づいた時は消えてしまうけど
長生きする気も無いから イノチミジカシコイセヨオトメ
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日本ってお金がある一定ないと不幸みたいな感覚がどんどん進行してる気がします。
学校行くのにお金借りなきゃならないってどういうことなんでしょうね。そこからもうおかしくないですか。

老いも若きも将来不安しかない、本当に生きてるだけでしんどいって思う国民が多くいる中で、伸びしろってどこにあるんでしょう。
社会が悪い、政治が悪いと言ったところで一票の価値がさほど変わるわけでもなく。

仕事が自分を犠牲にしている対価でしかない上に、幸せや楽しさを感じる事が極端に減って、生きてる意味ってあるのかなと考える人、意外と多いと思います。

だから小さな幸せやトキメキを求めて人と出会いたくなるんだと思います。

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明日には変われるやろか
明日には笑えるやろか
札束三枚数えては 独りでつぶやく スキキライスキ

ピンサロ嬢になりました
ピンサロ嬢になりました
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彼女の「生きるのやめる」は、悲観的でもなく、被害妄想的でもなく、なんだか完全放棄というか諦めというか。
世の中を達観するのに年齢はあまり関係なくて。

割の良いバイトのその内容が「堕ちたくはなかった」と表現されるってことは、望んでなかったという事なんでしょう。
普通はせめてこのまま収入を下げない手段を考えたり(高収入と結婚とか)するけど、リスカ痕等から察するに、そもそも沢山の辛辣な経験があって、本人にとって生きる事はいつやめてもいいと思っているから、今はこのままなんとかイケるけど、それ以降はもう考えるの怖いし、めんどいし、だるいし、考えるのやめよ、生きるのもやめよ、そんな感じなのかもしれません。

お金があるうちはある程度やりたいことができて楽しい経験もできるけど、稼げなくなったら、、、。

自分が不幸だから、自分が可哀想だから、生きることが辛いから、だから死にたいわけじゃないんです多分。

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生まれ変わったら何になろうかな
コピーにお茶汲みOLさん

明日には変われるやろか
明日には笑えるやろか
花びら三枚数えたら いつかは言えるか スキキライスキ

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根がロマンチストの私としてはここはやはり愛のパワーに期待したいところです。
どーんと愛を知って変わったりしないかなって。
だってまだ20歳なのに。
燃えるような恋もキツい失恋も、これから経験するものなのに。
自分がその愛を与えてやれるとは思っていないけど、人から好かれることの心地良さみたいなものは伝えたいと思いました。

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明日にはララララララ
明日にはララララララ
花びら三枚数えたら あんたに言えるか スキキライスキ
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