【チャゲアスっていう奇跡】Ep.3 RED HILLの神アレンジについて
こんばんは、もがみんです。これを書いている今日は3/31。別れ続きの一日でした。。
さて、それでも今日も書きます。
今日ご紹介するのは、曲というか、アレンジについて。編曲ですね。
ただ、私は、このアレンジャーは誰でとか全然詳しくはないので、「感じること」を伝えていきたいと思います。
アレンジのすごさを伝えるために今回紹介する曲は「RED HILL」。
1993年10月10日に発売されたCHAGE&ASKAの16作目の同名のオリジナル・アルバムなどに収録された曲です。1992年にASKAがロンドン滞在中に出来上がっていた曲だそう。
当時、「SAY YES」とかの爆発的なヒットで、逆に今後の自分たちの行く末に不安や危機感を感じて書いた曲だとか。確かに歌詞からは、飛鳥の不安な気持ちや取り巻く人々への不審のようなものも読み取れます。
(とりあえずセイエスのジャケット貼る。)
RED HILLのサビ
「流れない風の赤い丘
登らない僕を見つめる」
これを読み解こうとすると
「山」じゃなくて「丘」、というところがポイントだと思います。
山は登るもの、つまりまだ上を目指して頑張れる。頂上はまだ見えない。もし仮に下り坂だったとしても、自分がこれから歩いていく道程は、目の前にはっきりと見えている。
けれど、「丘」の場合、そこからもう上には登れなくて、平らな土地がずっと広がっている。そして、その淵には「崖」が待っているかもしれない。そんな不安を表しているように感じます。
崖は突然現れて、見下ろせば、その底が見えないほど。
いつ落ちるかわからない。
落ちたくない堕ちたくない。
落ちたとしても、その時手を差し伸べてくれるのは、敵なのか、味方なのか、わからない。
どうしよう、、、
どうしよう、、、
飛鳥の感じていた不安な心情が、隠されもせず、そのまま歌詞に歌われています。
けれど、この時のプレッシャーも乗り越えて、チャゲアスの二人はまだまだ名作をこの後も生み出していきました。枯渇しない、潰れない才能に脱帽です。
話を今日の主題に戻します。編曲による曲の印象の違いについて。
ではまず、「RED HILL」のオリジナルから。
(曲始まるまで長いです。)
うん、時代のせいもあるでしょうが、テクノロックとでもいうのでしょうか、ちょっとこじゃれてカッコつけてる感じ?に今は(私には)聞こえます。なんとなく、カラオケ感、ありますよね。
では、問題の神アレンジについて。
この間Ep.1で紹介したばかりですが、チャゲアス二人で最後のライブ(泣)となった「alive in live」での演奏。
どうです?全然ちがうでしょ?そして、凄いいいでしょ?
もちろん、アンプラグドの演奏だし、年齢も時代も違うし、そもそも異なる点は多いのですが、基本的なメロディラインは踏襲されていて、だけど、とにかく、凄く、カッコいい!音の重なり、楽器の重なり、押し引き、メリハリ効いた強弱と曲調の変化、回収。
同じメロディでも、編曲によって、こんなに曲の印象って違うんだって、よくわかる例の一つです。
間奏が特にカッコいいんですよね。もちろん、ASKAとチャゲの、伸びやかな歌声や、随所にちりばめられた楽器それぞれのソロもすごく活きています。
ライブ演奏ということもあって、演者それぞれの熱量が、そしてその熱量の重なりが、曲と一体となって、観てるこちら側に魂として伝わってくるようです。
多分、最初ん~?って思った人も、繰り返し聞けば聞くほど、嵌っていく曲だと思います。
私が特に褒めたいのがドラム!ドラムが生み出す曲の「疾走感」が半端ない!(ズンズンチャ、ツカツカツンチャ!)
そして私がこのアレンジの演奏で一番痺れるのは、クライマックスに向かう切り替えのタイミング、6:03のドラムの「一打」!
ここのドラムの「一打」が、
素晴らしい働きをしています。
ここで世界がガラッと変わる。
夢から現実に引き戻すように。、
頬を平手で打たれて、ハッと目が醒めるように。
たった一打なんだけれど、ドラムの(今泉さん)想いもすごく伝わってきます。
そしてここからバンドメンバー全員での
「Ah~~~...」
は、もう涙が出てきそう。
メンバー全員で生み出すユニゾンのコーラスが、ドラムの生み出す疾走感と相まって、会場一帯を熱く渦巻く風になっていくようです。
ほんと、チャゲアスだけでなく、バンドメンバーそれぞれ、一流のミュージシャンが、最高の演奏を魅せてくれた奇跡の一曲です。
そしてこの編曲者は澤近泰輔!(ピアノ&バンドマスター)!
永年チャゲアスに寄り添ってきた、彼は編曲の天才です!
天才たちの奇跡の重なりによって生み出された最高傑作!
心が洗われます!
ありがとう!