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私はジャスミンに憧れるアラジンだからジーニーが好きなのかもしれない話。

アラジン。
そう、アラジン。


口に出すだけで勇気をもらえる魔法の言葉のよう。
ディズニーで一番好きな作品は?と聞かれたときには100%その名を出してきた。


いつか結婚式を挙げるときには絶対ホールニューワールドを流したい。みんなもそういう曲あるよね。


私が1番好きなディズニーキャラクターはジーニーだし、1番好きなプリンセスはジャスミン。ラプンツェルでユージーンが出てくるまで、アラジンは唯一王族ではないプリンスだったはず。でもアラジンは血筋ではなく心がプリンスすぎて大好き。

友達の飲み会に呼んでもらったとき、ほぼ初対面の人しかいない中でジーニーがどれくらい好きかっていうを語ったのちにフレンドライクミーをカラオケで歌ったことにより、そのグループでのあだ名がジーニーになりました。光栄すぎ。


1992年のディズニーアニメーション、2019年に実写化したので、みなさんの記憶にも新しいだろう。実写を見てからアニメを見た人もいるのかな。いい実写化でしたね。ウィルスミスが青いってだけで見る価値がある。


初めてアラジンを見たのはいくつの頃だったかな。好きすぎて本当にビデオテープが擦り切れるくらい見たな。

子どもの頃から幾度となく観ているので、私が馴染みのあるアラジンはやはり日本語版である。

アラジンが観たいな、と思って再生した時に流れる冒頭のアラビアンナイトを聞くたびに、胸がざわざわ、わくわくする。あの曲が私をいつだってアグラバーへ連れてってくれる魔法の絨毯なのだ。



私の"好きなもの"を構築するのに多大な影響を与えていると言っても過言ではない。

例えば私は子どもの頃から小さいお猿を飼ってみたいなと思っていたりするけど、それはアブーが大好きだからなのかもしれない。シルクロードを感じさせるエスニックなものが子どもの頃からずっと好きだし、曼荼羅も見ててわくわくしちゃう。マークやアイコンとしてのお髭好きはダリが好きだからだと思っていたけど、ヒゲが好きだからダリが好きな可能性もありますね。ジャファーのあのセクシーなお髭を幼少期に刷り込まれたからかもしれません。


アラジンの良さを語るのにはどうしても内容に触れないとができない…ネタバレをせずに魅力を語れない私を許してほしい。みんな見たことあるよね?無い人は早く見てください。大丈夫ですよ、すでにスクショ一枚分こえている文字量ですが、ここからもっと長くなりますからね。


アニメーションのアラジンの大好きなところはまず冒頭の行商人である。テンポの良い語り口を子ども頃真似したのは私だけじゃないはず。

始まって数分、冒頭でめちゃくちゃ"私"に話しかけてくる。メタいのだ。画面の向こうから、こちらへ語りかけてくる。カメラを持って自分の方に向かせるアニメーションキャラクターは世の中に何人いるのだろう。アラジンを全部観た後にはあの行商人のことをみんな忘れていると思うが、私は彼が大好きだ。彼が何者なのかはあえてここでは語らないので、映画を見終わった後に是非調べてみてほしい。彼の名前はぺドラー。


実は彼は冒頭以外にも登場しているという説がある。私はその節を最高だと思って信じているので、是非観終わった後にどこに登場しているか調べてほしい。きっとあなたも彼がもっと好きになる。



さて、物語のタイトル「アラジン」とは主人公の青年の名前である。彼のことを語りたい。パン一切れ、小さなメロンひとつを生きるため盗む。その日を凌ぐのに毎日必死だ。


剣を向けられながらあらゆる屋根を飛び移り、命からがらやっと手にしたパンをお腹を空かせた子どもにあげてしまうような青年だ。自分は一口も食べずに!
ここでアラジンを好きにならない人がいるだろうか。(なんなら私が色黒の人をセクシーに思うのもアラジンが好きだからなのかもしれない)


貧しいが、アラジンはお金で買えない美しい心を持っている。豊かさとはお金のことだけではないのだ。嫌味な金持ちへの憤りを持ちつつ、世間知らずのジャスミンを自分の妹だとかばう正義感がある。パンを盗んでるけどそこは一旦置いておこう。いいでしょう?もうわたしが払うよ。



純粋でまっすぐな彼の愛すべきところはその人間らしさである。恋をしなければ彼は自分の境遇をあんなに恨んだりしなかっただろう。恋は盲目であり、自分のコンプレックスをひどく刺激してくるものである。ランプの魔神ジーニーとの出会いで、彼はある意味、冒頭で子どものためにパンを差し出せる聖人から、ぐっと人間らしさが増すのだ。



人間は弱くて欲深い。手に入れたものを手放すのは怖いし、誰かのためだったはずのことが、気付いたら自分のためになっている。


嫌われるのが怖い、愛されたい、自分が持っていないものが浮き彫りになり、そのすべてが素晴らしく見える。自分が持つ素晴らしいものなんて見えなくなってしまうほどに。わかる、わかるよアラジン…


愛する人との平穏な理想の生活のために、本来の彼の良さが失われていく瞬間がある。そんな彼も愛したい。弱いアラジンを認めることで、私は私の中の弱さも肯定したいのかもしれない。だって人間って誰しも完璧じゃないから。

アラジンは何度も言う。「僕を信じろ」と。
どんな気持ちで言ってるんだろうと想像して泣きそうになる。
自分が相手を信じているから言える言葉だと思う。
そしてそれが相手に伝わっているから響くのだ。



そしてプリンセスジャスミン!
彼女のことが大好きなのは、ターコイズブルーの似合う健康的な肌の色だけではない!確固たる芯とあの気の強さ!私は自分を持っている強いレディが大好き!


3歩下がるような控えめな大和撫子も素晴らしいけど、リードされるだけではいない自立心と気高さ!

蝶よ花よと愛情たっぷりに育てられている故の世間知らずさや無鉄砲さも確かにあるけど、あの意志の強さや目つき。可愛いだけじゃないところが本当好き!したたかさとはこうあるべき。

守ってもらうばかりがプリンセスじゃない。ランプを取り戻そうとするアラジンを守るためにジャファーの唇を狩りに行くところのかっこよさったら!

そしてエンディングの「彼よ!この人よ!」とアラジンに飛び込んで「あなたと結婚します、アラジン」と宣言するところ!最高すぎませんか?

もうね、ジャスミンレベルにもなると「結婚してください」じゃないんですよ、「あなたと結婚します」なんです。もう決まってんの。YES以外言わせない。あの時のジャスミンの語彙力を失う可愛さ、必見です。



数ある美しいディズニーのキスシーンでも、アラジンとジャスミンのキスシーンがやっぱり大好きだな。

セリフもないのに表情豊かな気の利く魔法のじゅうたんが愛おしい。家で見てると絶対声出ちゃうし、たぶんオキシトシンも溺れるほど出てる。潤う、こころが。


ジーニーへの愛はもはや語るのも野暮。ポップでユニークであたたかく、自分の運命への悲観を感じさせないあの語り口!ジーニーを好きにならない人はいないでしょう?

散々、数多の欲望を耳にしてきているだろうに、あの擦れてなさ、美しい魂!大好き!大好き!大好き!

「優しい人は他人は期待していない」なんて話もあるけど、ジーニーはアラジンを信じているし、期待しているからこそ変わってしまった彼への憤りや悲しみもちゃんとある。ランプの魔神を愛おしく思うのも、やはりその人間味を感じるからこそなのかもしれない。


最後に振り返りたいのは、アラジンがジーニーにした"3つの願い事"である。みんな見ていると言う前提でネタバレをするが、彼が自分自身ために、自分の意思で願ったのは「僕を王子様にしてくれ」のたったひとつである。そんなアラジンだからこそ、ジーニーからの熱い信頼を勝ち得たのだろうな。主従ではなく、友情が確かにそこにある。だからあの絶体絶命な状況でジャファーに勝てたのだ。あのかしこさが好き…!!
声優に疎いわたしが山寺宏一の声が大好きなのは絶対にジーニーへの愛だ。

続編のジャファーの逆襲というアニメーションもあるので是非見てほしい。イアーゴが可愛いんだよ…!

つい長くなってしまいましたね。
ずっとアラジンのサウンドトラック聴きながら書いちゃった。

ちなみにこれは自慢なのですが、私は魔法のランプを模したお香立てを持っています。この記事のサムネがそうです。わたしの宝物のひとつ。

見えないだけで、とってもキュートでかわいい私のジーニーがそばにいると思うと、今日も笑顔で過ごせちゃいますね。

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