坂と傘
雨が降ると思い出す事。
それは、高校生の時の帰り道。
高校は最寄りの駅からずっと坂を登った上にあった。結構急な坂道なので、高校の3年間毎日登るだけで、文化部にも関わらずふくらはぎにしっかり筋肉がついたほど。
そういえば、高校へ入学する前に受けた受験の日は雪が降って、帰り道は急な下り坂で、滑って転ぶ受験生が続出していたなぁ。笑
で。
ある雨が降る日の帰り道。学校から駅へ向かう坂を降りたときに、滑らないようにと足元を注意して見ながら降りていた。
ふと、目線を前へ向けると、駅へと向かう生徒達の姿。1人ひとりが傘をさして、歩いていく。
その沢山の傘の色が鮮やかで、天気は雨で空は暗いのにも関わらず、なんだか景色が明るく見えて、すっごく綺麗だと思った。
そのふと見たほんの一瞬の景色を今もしっかり覚えている。
そういえば。
傘って意外にも誰かと柄や色が被ることが少ないような気がする。(コンビニのビニール傘は除く)
たとえどこにでも売っている300均のちょっとカラフルなビニール傘であっても、意外と被らない。なんでだろう。
同じようなものに、浴衣がある。浴衣の色の種類ってそんなに多くはないのに。柄だって限られている気がするのに、意外にも被らない。
自分が持っている浴衣が、友達はもちろん、花火大会へ向かう電車の中ですれ違う知らない人でも、被ることって早々ない。
種類が少なさそうに見えて、意外と多いって事なのかなぁ。
全然関係ないけど、今年は花火、観れるかなぁ。
今年もカキ氷とたこ焼きを買って、草履を履いた足が痛いって言いながら花火を観る夏が来ますように…!!
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