見出し画像

最高の朝ごはん

目が覚めると、カーテンの隙間から光が漏れていた。今日は天気が良さそうだ。

布団に入ったまま、手を伸ばしてカーテンを開けると、青い青い空だった。最近は曇り空が続いていたので、こんなに天気がいいのは久しぶり。あとで散歩にでも出かけよう。

今日は遅番だから、朝はゆっくりできるので、もう少し布団の中でぬくぬくしていたい気もする

どうしようかな…

ふと、昨日の夜に超熟の食パンを買ったことを思い出す。しかも、4枚切りだ。

食パンは、8枚切りなら何かを挟んで簡単なサンドウィッチにしたり、ジャムやチーズを乗せていただくのがお気に入り。4〜6枚切りの分厚い場合は、トーストしてからシンプルにバターだけでいただくのが一番だ。

今や数々の高級食パンがあるけれど、毎日食べるとなると、やっぱりスーパーの食パンになるわけで。数々の食パンを食べ比べた結果、今現在個人的なトップは、超熟の4枚切りの食パンだ。

6枚切りだと、ちょっと薄くてお昼前にお腹が空いてしまい、平日に毎日食べるなら5枚切りだと金曜に食べ終わるのでちょうど良いが、4枚切りの厚さになると嬉しさが格段に違う。

袋から食パンを覗いた時の分厚さに驚き、トースターに入れるために持ち上げた時のずっしり感、滑らかでふわふわの白い表面(これは4枚切り関係ないか笑)

そして何よりも、こんがり焼いたトーストをかじった時の、何とも言えないあの食感、香り。ボリュームがあるので、朝から食べるだけで何かをやり遂げたかのような達成感も味わうことができる。

そういえば、超熟の8枚切りは食べたことない気がするけど、売っているのかな。血眼になって4枚切りを探すから、視界に入ってないだけかな。

だけど、8枚切りがあったとしても、せっかく超熟を食べるなら小麦粉の味がしっかりする、出来るだけ分厚い方が良いに決まっている。

よし、今日はバターを乗せたトーストにしよう。

えいやっ、と布団から抜け出す決意を決める。
決めてしまえばこっちのもの、天気がいい日は洗濯日和。せっかくなのでやる気があるうちに枕カバーやパジャマなど色々洗ってしまおう。

柔軟剤はお気に入りの香り。ちょっと高いけれど、これだけはどうしてもやめられない。柔軟剤を入れる時も、洗濯機から洗濯物を取り出す時も、干す時も、取り込むときも、時間が経ってタンスから取り出しても良い香りがして、その度に嬉しくなるので、元は十分取れていると自分に納得させている。


さて、私の頭にはトーストといえばコーヒーという方程式が成り立つので、小鍋に水を入れて湯を沸かす。

その間に一昨日作ったシチューが残っているから、取り分けて、レンジで加熱。熱々がいいから長めの4分。

いつもの朝なら、キッチンに置いてあるトースターでパンを焼くけれど、今日は時間があるからトースターをリビングへ持っていく。

リビングといっても、小さな1Kなので廊下のキッチンからリビングへたった1〜2m の移動だ。

そんなことをしていると、小鍋のお湯が沸くので、コーヒーを淹れる準備に取り掛かる。最近はKALDIのリッチブレンドがお気に入り。残りわずかで1.8杯分くらいと微妙だが、全部入れてしまおう。

ハンドドリップをするのが好きで、100均で折りたためるドリッパーを使っている。こだわりがあるんだか、ないんだか…

挽いた豆を紙フィルターに入れて、表面をならし、お湯で全体を湿らせる。一滴だけぽたっと滴るくらいの量がちょうど良いと何かで読んだので、毎回挑戦しているが、大体2〜3滴落ちてしまう。

そして、そのまま30秒待つ。この、豆の香りがふわっとする30秒が大好きだ。このためにハンドドリップをしているといっても過言ではない。

30秒経ったらドリッパーの7〜8番目くらいまでお湯を注ぎ、コーヒーが滴る間に、パンのお皿やスプーンなどを準備しておく。

再度お湯を注ぎ、今日は豆が少なめだったので150ccくらいになったらお湯を注ぐのを止め、コップに移し入れる。

冷蔵庫から牛乳を取り出して、ミルクたっぷりのカフェオレに。牛乳を足したことでコーヒーがぬるくなってしまったので、レンジで1分半だけ加熱。

さぁ、できた。まずはカフェオレをひと口。う〜ん、多めの牛乳とコーヒーのバランスが私好み。シチューも具沢山で温まる。美味しい。

さてさて。

本日のメイン、食パンを加熱する。時間に余裕があるので、食パンが焼かれる様子まで楽しむ。真っ白な表面が、オレンジ色の温かい熱で、少しずつ色づいてゆく…

もっとゆっくり色づいてほしいのに、ニトリのトースターは火力が強いのか、1分半もするとこんがりきつね色になる。とても優秀だ。

せっかくなので、裏返して裏面の様子も楽しもう。じわりじわりと色が変わっていく様子は、まるで紅葉が少しづつ色づく様子が早送りされているみたい。とても綺麗だ。

今だ、という自分の中で最高のタイミングで、トースターの加熱を止めて、そっとバターをひとかけ乗せ、そのままトースターに入れておく。

余熱でバターが溶けていくのを待つ間に、残りのシチューをゆっくりいただ…きたいところだが、早く焼きたてのトーストが食べたくて、つい急いで食べてしまう。

やっとシチューを食べ終え、焦る気持ちを落ち着かせるためにカフェオレで一息つく。

まだ温かいトースターから、こんがり焼かれ、バターが溶けて染み込み、これでもかというほど食欲をそそる香りをしたトーストを、皿にそっと乗せる。

ずっしりとする食パンを手で持ち上げ、もう一度良い香りを堪能してから、思い切りかぶりつく。

…あぁ、最高の朝ごはんだ。


#私の朝ごはん  

この記事が参加している募集

私の朝ごはん

最後までご覧いただきありがとうございます(*´ㅂ`*)これからもゆる〜く楽しく更新していきます♪