たまにはアカペラのはなしをする

 おうち時間が楽しい。

もはや暇という感情を失った。

最近はベースを弾いたりキーボードを弾いたりアカペラの楽譜を作ったり、好きなことをして過ごしている。

つまりとても有益。

ということで、一応アカペラサークルにも入っているので、たまにはアカペラの話でもしようと思う。これでも時々聴いているんで。

基本的にはアマチュア中心で、なおかつハモネプ贔屓で行きます。ハモネプは短くて聴きやすいから、好みのバンドを見つけるのに便利。笑

…ちなみにこの記事既に二回飛んでいるんですが、誰か私がアカペラやっていることに対して呪いでもかけてます?

RAG FAIR

いきなりプロアカじゃんか~!って思うかもしれないが、彼らは埼大のアカペラサークルの創設者だし、初期のハモネプにも(ゲスト的立場として)出演している。

紅白にも出演しているし、全アカペラーのなかでのレジェンドなのでは。

オリジナル曲ではなく敢えてカバーで。私がビートルズ好きだからね。

これほど長い曲をまずぶれずに歌い続けることができるのが流石プロだと思う。ハーモニーが全然崩れない。

アカペラブームを牽引した第一人者だし、一般人にも知られているバンドなので、聴いて損はない。

ア・カッペラーズ

この人たちの縦の揃い方、ハーモニーのきれいさはどっからどう考えてもアマチュアではない。日本のアカペラ黎明期に現れたカリスマだと思う。

当時はmusescore(編曲ソフト)もなかったのに、アレンジ力も一線を画している。この時代のバンドで一番の贔屓であることは間違いない。

パーカスがいないことを忘れてしまうほどのコーラスの安定性と揃いかた、アタックの強すぎないベース、リードの人を惹き付ける歌唱力に見れば気づかされるはずだ。

スキャットにjust a moment!と入れるなど、アレンジも素敵なので是非見てほしい。今現れても評価されるバンドなのでは…?

勝手にシンドバッド、大都会とかもおすすめ。言葉では表せないかっこよさ。

チン☆パラ

無冠の帝王、チン☆パラ。

チン☆パラは実力の割には過大評価かなって正直思う。アラがかなり目立つから。

ただ、それを分かっていても何度も聞いてしまう一種の中毒性があるのだ。

リードの声質に惹き付けられ、ベースパーカスの人間離れした安定性に驚かされると思う。パーカスに関してはどうやって出しているのかが分からない音もあるし…。

アレンジはとてもシンプルなんだけど、リズム隊を生かすためにはかえって正解だったのではないかと思う。

if…やWHITE BREATHもおすすめ。

INSPi

INSPiもプロアカじゃん、という意見は抑えてほしい。彼らもハモネプ出身だから。笑

この木なんの木のCMの歌を歌っているグループ。それに気づいたとき鳥肌たった。

私はINSPiはそれほど詳しくないんだけど、とにかくこの動画が大好き。

これを見たとき、最初は何が何だか理解できなかった。個人の技量が高すぎる。特にベースの音域が狂っている。どんな喉の構造をしてたらそんな低音が出るんだ。

楽譜が載っているが、この楽譜をカバーできるバンドはプロアカになれるよ…ってくらいの難易度。

クイーン

フレディのいる某バンドじゃないよ、男性のなかで女性一人がリードを歌っているから(多分)、クイーン。

このバンドを見て思ったのは、やはりリードの歌唱力が抜きん出ているのは大事なんだろうな、ということ。

とにかくリードのパワーが尋常じゃない。これでアマチュアなの本当?って思う。

コーラス陣もバランスがよくて聴きやすく、好みが分かれないタイプのバンドかなぁと。ハモネプよりこっちの動画の方が上手。

DAD'S

最近発掘したヤロバン(かなり昔のバンドだけど)。

彼らのすごいところは、原曲へのリスペクトを徹底したアレンジをしているところ。最近は原曲を大幅アレンジするのがトレンドと化しているが、原曲リスペクトを忘れないのも大切だと思う。

X JAPANverのWEEKENDをほぼ完璧にコピーしている。びっくりするほど違和感がなくまとまっている印象。イントロの再現度にはかなり驚かされた。

全てのパートがいい仕事をしている。足を引っ張っているパートが存在しないのだ。

GLAYの口唇も必ず聴いてほしい。

ごはん

くれないだぁぁぁぁぁ!で有名なバンド。笑

ベースとパーカスは明らかに人間を卒業している。まさかパーカスが喉にもマイクを当てるとは誰も思っていなかっただろう。ベースの再現度、人間の声らしさのない音にも感動する。

リードボーカルだけ見るとネタバンだと思うかもしれない。ただ、コーラスをきちんと見るとかなりその印象は変わる。

このハイテンポな曲でズレを知らないベルトーン、そして圧倒的声量に驚かされる。音程も安定しているため、まさに人間を卒業した人たちの集まりだろう。

joker

現在のアカペラのトレンド、ユニゾンを生み出したバンドだと思ってくれればいい。ほんとかはよく分からないけど。私が語るのはおこがましいなってほど上手。

まずリードが心を掴むような歌唱力の持ち主。声もいい。そしてコーラスの溶け込みかたが素晴らしい。ハモネプってコーラスにアラが表れるパターンが多いんだけど、このバンドはコーラスが一番いい仕事をしている。

聞くたびに、全員歌が上手いなと思う。これほどの実力で歌えたら楽しそうだなぁ。白い恋人達、奏もおすすめ。というか、必聴。

リストラーズ

突然おじさま(?)が現れてびっくりするかもしれない。ただ、このおじさま達、相当歌いながら踊ることに長けている。

アカペラって声がすべてだから歌いながら踊るのって相当難しいはずなのに、全く声がブレず、息切れの様子もない。

アレンジもかなり好き。原曲をしっかりと聴き込んだのであろうアレンジがなされているのだ。

プレイバックPart2、星空のディスタンスもおすすめ。懐メロ好きには刺さるはず。

BOSS

声量化け物バンド。以前Twitterで、現在のアカペラは何よりも圧倒的に鳴らせることがトレンドだ、というツイートを見たのだが、そのトレンドの発祥はBOSSなのでは?

リードがパワーボーカルで、他パートもそれに引けをとらないようなパワープレイ(褒めている)。生で聴いたらもっと惹かれるだろうなって思う。

ちなみにこのバンドはアカペラを初めた割と初期の頃に聞いて衝撃を受けた。そこから私も、鳴らせるアカペラをしたいと…。笑

夢見る少女じゃいられない、タマシイレボリューションも良い。

あまがさ

現役大学生バンドの中で最強だと思う。直接演奏を見る機会が何度かあったのだが、とにかく上手。言葉が足りないほど。

一曲のみの動画が見つからなかったため学祭の動画で。

彼らのすごいところは、全員歌唱力が高いところにあると思う。リードの歌唱力で惹き付けるのはもちろん、コーラスの女性陣の高音にも驚かされる。

もちろんベースやパーカスも上手で、演歌でパッと見イロモノだなぁと思っていた自分を五回くらい殴りたい。

北酒場も夜桜お七も本当にいい。ハモネプ、ブロックによっては決勝進出できたと思うなぁ!

背徳の薔薇

はい。ラストは私の最推し。

愛しい。好き。動画は何度も見たし二度ほどライブなども見に行った。多分アカペラやってる人はみんな好きなセミプロバンド。

まずは圧倒的イロモノ感漂うビジュアルに驚きつつ、圧倒的パフォーマンスを見てほしいと思う。

とりあえず彼らの魅力を味わうためにはこの動画。Pentatonixのパロディ、V系あるあるの少しチープなPV、アレンジの素晴らしさ、歌唱力共に優勝。レジェンドV系オタクはこの動画で沼に落ちた。

この二曲は背徳さんを語る上では欠かせない。ライブの定番ナンバー。特に勝手にしやがれはハモネプで披露した曲。原曲を踏襲しつつぶっ壊したアレンジには感動した。

去年のハモネプで披露した、星空のディスタンスも必聴。アレンジのかっこよさ、ベーパーの非人間度、コーラスのまとまりかた、この粗のなさが彼らの魅力だ。

とにかくこのバンドにはアラがない。パーカスはドラムセットを食べていると思うし、アタックが強めなベースもこのバンドの雰囲気にあっている。

また、コーラス陣は全員がリードを歌えるほどの歌唱力・音域の広さを誇っていることも忘れてはならない。はっきり言って全員が全員化け物です。

声量の調整もすごくうまいし、実はバラードもしっとりと歌える。気になった人は色々聴いてみてほしい。


さいごに

こんなに暑く語ったが、まだまだ語り足りないし、もっと色々なバンドを紹介したいほどである。泣く泣く紹介を見送ったバンドまみれだ。

アカペラをする人間には、是非、最低限でも私くらい語れるようになってほしい。私は弱いアカペラーだし、アカペラだけを大学の課外活動でしているわけではない。

それでも、このようなアカペラをしたいという目標やビジョンがなければ、うまく演奏できるわけがないと思っている。

是非ビジョンを見つけるためにも、自宅待機期間にアカペラーにはたくさんアカペラの動画を見てほしい。

アカペラがまた出来るようになったときに、今までより上手に歌えたら楽しいよきっと!

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