紅一点バンドの女の子みたいになりたいよね

タイトルだけ読むととんでもない逆ハーレム思想を掲げた人間のようだが、そういう願望が特別あるわけではない。

私は割と紅一点バンドが好きなのだ。

東京事変とかJUDY AND MARYとかナンバーガールとか。他にもたまに聴くし、紅一点バンドを見ると思わず応援したくなる。

紅一点バンドの魅力は色々ある。

①媚びていない

一般的な女性アーティストは、すごくよろしくない言い方をすると、大衆に媚びたような曲をよく歌っているイメージがある。いい言い方をすれば共感される曲ってことですね。

女性アーティストやガールズバンドは、メンヘラのような闇の深い歌詞を歌ってみたり、愛について一般論を歌ってみたり、そんな歌詞が多い。ありふれているのだ(それが悪いことだとは思わない)。曲調も同様。

だが、紅一点バンドはそのような歌詞は比較的少ないと思う。付いて来いとでも言わんばかりの歌詞、曲を突きつけてくる。世間様を自ら引っ張っていくというか。

男性だけだと人を選んでしまうが、男女混合になることにより少しだけマイルドになることも特筆事項である。とげとげしくなりすぎない感じがする。

事変や陰陽座は十分とげついてるよ!っていうツッコミを食らいそうで怖いが、比較対象がXや黒夢やBLANKEY JET CITYやミッシェルなので許してください。笑

②独自性が増す

これは特に紅一点がボーカルだった場合に言えることなのだが、実力派のバンドメンバーにボーカルの魅力が殺されないためには相当の歌唱力・独自性が必要とされる。

ただでさえ音楽性が独創的なバンドが多い紅一点バンドたちは、さらに女性ボーカルによって彩られるのである。

私は椎名林檎やYUKIの声を聴いてかなり大きな衝撃を受けたし、その声から感じる一種の危うさと強すぎるメッセージ性には感動を覚えた。

このような歌い方が出来るように日々模索しているのだが、どうしてもモノマネと化してしまうのが難点。

危うさは一般人が身に付けたらただのやばい人になってしまうので余計ね。

③男性社会で生き抜く強さ

バンドの紅一点は、本来同性から妬まれるような存在だろう。また、一般論としては男性の意見を聞いてその通りにする女性が奥ゆかしいともてはやされる世界の中で、彼女たちは異性に媚びている印象がない。

男まみれの世界で演奏している彼女たちはとてつもなくかっこいい。女の私が惚れる。

ナンバーガールのひさ子さんを初めて見たときはかなり驚いた。男性に一切引けをとらない、性別で売ろうともしていない。

女は音楽でも技術を求められることがそれほど多くない構造なのに(私もつい、男性の方が演奏が上手そう、と言ったバイアスを抱えてしまう)、高い技術を持っているのは本当にかっこいいのだ。

音楽にストイックな女性、最高。


女の子だから演奏上手くなくても許される、可愛ければいい、みたいな考え方は個人的に好きじゃなくて、やっぱり音楽をする以上、上手であってほしいと願う。

それを一番満たしてくれるのが紅一点バンド。輝いている同性が確実に見れる。

文章だけで語っていても伝わらない気がするので、最後に何個か動画を貼っておく。よかったら見てほしい。


ほらワケわからないほどにかっこいい。林檎嬢は私の憧れの女性。昔はハイライトを吸っていたとか、まさに媚びない女。

勿論楽器隊もかっこいいのでそれはまた後日記事にしたいと思う。

最近の大本命、JUDY AND MARY。個性が強い楽器隊を個性が最強なYUKIでまとめあげるという暴挙に出ていると思いません?

もう一回だけでいいから集まってくれないかなって。

私がギタリストなら確実にひさ子さんを目標にしていたと思う。それほどかっこいい。ナンバーガールってよく分からないけどつい聴いてしまう。

ラストは陰陽座で。ボーカルの歌唱力がすごい。この演奏力の中でよく食われないと思う。圧倒的なパワーを感じる。


最近はポルカドットスティングレイとか、ヤバTとか、色々な方面で紅一点バンドが増えてきている。

もっと流行ってくれたらちょっとだけ嬉しいかもしれないと思うのでした。笑



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