見出し画像

支援で名建築の一部になれる。MOTION GALLERYに掲載された建築のプロジェクトを紹介します

クラウドファンディングで支援を募り制作される芸術の中には、観賞する芸術だけではなく、建築も存在しています。建築物は街の景観に働きかけるだけでなく、実際に住んだり、体験することができる芸術。今回は、MOTION GALLERYに掲載された個性的な建築のプロジェクトを3つ紹介します。

中銀カプセルタワービルの再生プロジェクト

スクリーンショット 2021-10-08 17.22.50

オフィス街に突如現れる特異な見た目で知られる中銀カプセルタワービルの再生プロジェクトは、中銀カプセルタワービルのひとつひとつのカプセルを取り外し、寄贈することでこのカプセルを再生しようというプロジェクトです。1972年に竣工した当時から古くなったら取り外して交換できるというコンセプトのもと作られていたこのカプセル。クラウドファンディングで支援することで泊まることができるリターンもありました。

世田谷区豪徳寺にある洋館、旧尾崎邸保存プロジェクト

スクリーンショット 2021-10-08 17.26.32

明治21年に建てられ、その後憲政の神様と言われた、かつての東京市長・尾崎行雄が住んだ邸宅は、修繕が必要な状態でした。このクラウドファンディングファンデイングは、修繕を行い近隣の方々が気軽に立ち寄れ、遠方からのお客様にも、館内や窓外の庭も楽しめるような開かれた場所にするためのもの。リターンにはこの洋館にゆかりのあるアーティストたちのリターンが並びました。

支援募集中!三鷹の「死なないための家」天明反転住宅

スクリーンショット 2021-10-08 17.32.06

荒川修作とマドリン・ギンズにより設計されたこの住宅は、外から見ても奇抜さが伝わりますが、建物内にそのコンセプトが込められています。建物の中に入るとそれは一目瞭然。ぼこぼことした床やアールがついた入り口、球体のような部屋は、身体に働きかけ刺激を与えてくれます。その刺激が「死なない」ために必要というわけなのです。クラウドファンディングはこの保全のために行われています。リターンのなかには、実際に泊まったりリモートワークができる体験がお返しにもらえるものがあります。

スクリーンショット 2021-10-08 17.35.26


名建築に住むのは難しくても、クラウドファンディングで支援をすることで、この建築の一部になれる。街の中に、自分が支援した建物が残り、それが住む人やそれを見る人に影響を与えていくと思うと、建築への思いもさらに違ったものになります。

また、いつか建築物を保全しなければいけなくなった時、思い入れのある建物が解体されてしまう時など。クラウドファンディングを思い出していただければ、きっとお役に立てるはずです。

「ABEMAヒルズ」にも紹介していただきました。リンク先では放送を見ることができますので、こちらもぜひご覧ください!👇

スクリーンショット 2021-10-15 16.30.42


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?