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クラウドファンディングの制作を始めよう!写真編・無料ツール紹介あり

ここまで、クラウドファンディングのスケジュールの考え方や、用意しておくことなどをご案内してきました。ここからはいよいよ制作本番。クラウドファンディングの制作に必要なナレッジをご紹介していきます。今回は「写真編」。クラウドファンディングのプロジェクトに必須の写真(画像)の用意の仕方や便利なツールを紹介していきます。

クラウドファンディングプロジェクトの
写真の基礎知識

まず、基礎知識をおさらいしましょう。クラウドファンディングの写真は、ページを見やすいものにするため、また、支援を集めやすくするため、基本的に以下が条件です。

横位置(長辺が横であること。スマートフォンなどで撮影する場合はスマートフォンを90度傾けて撮影する必要がありますのでご注意を)
明るく撮影できているもの(露出を調整して明るめにしましょう)
ピントが合っているもの(見やすさを心がけましょう)
水平・垂直が守られているもの(特にプロダクトの写真などを入れる場合は注意しましょう。撮影したものが傾いていたら調整を)

上世屋の小さなクラフトビール工房: 川辺でのんびり、ビアショップ&ガーデンを作りたい! プロジェクトから。写真の水平垂直が守られていて、明るく、ピントが合った写真が好印象です。(真ん中の再生ボタンは動画再生用のもの)

写真撮影はどうやったらいい?

一番良いのは、写真が上手な友人やプロに頼むことです。クラウドファンディングの特性上、プロジェクトを投稿してみなければ結果はわからないものの、集まったお金の数%を支払ったり、撮影費用をファンディング後に支払うなどの工夫をして良い写真を揃えてプロジェクトを始める方法もあります。

それが難しい場合は、iPhoneで撮影をしてみましょう。iPhoneで撮影する時のちょっとしたテクニックをご紹介します。

自分が被写体になる写真は誰かに撮影してもらう(自撮り撮影はアングルが不安定なのでやめましょう)
撮影する時は、水平垂直を守った上で、スマホを前傾させていないか確認し、被写体に大して並行になるように撮影する(スマホは前に傾けて撮影する癖がついています。被写体に対し並行にするだけで見栄えがかなり変わります)
スマホに露出調整機能がついていれば、少し明るめにする(iPhoneの場合は、画面上で被写体をタップすると太陽のマークが出てきて露出を調整できます)
撮影時は、室内の明かりではなく、自然光を利用する(外で撮影したり、室内でも窓際で撮影する。曇りでも大丈夫です)
背景に余計なものが入っていないかよく確認する(プロジェクトと関係のないものや、いらない背景があればまずは場所を整えてから撮影しましょう)


地方移住した夫婦の挑戦。瀬戸内海の離島、興居島(ごごしま)の柑橘を使ったアップサイクルなクラフトビール プロジェクトより。背景には移住先の興居島の風景で、余計な物は何も写っていません。

メイン画像に文字は必要なの?

クラウドファンディングのメイン画像には、時々タイトルのように文字が入っていることがあります。「必ず必要か?」と訊かれた場合の私の答えは「いいえ」です。文字を入れるのがあまりにも大変な場合や、デザインに自信やリソースがなければ、綺麗な写真を撮影できていれば十分です。

病気と付き合いながら社会復帰したい! アイシングクッキーを中心とした焼き菓子を全国へ届けます プロジェクトより。文字が入っていなくても、可愛いクッキーのビジュアルだけで十分な訴求力があります。(周りのフチはどこからが写真かわかりやすくするためにページ周囲を含めスクリーンショットしたもの)

デザインをできる環境にある場合や、画像だけではプロジェクトの内容が伝わらない場合は、以下のことを気をつけながら文字を入れるのがおすすめです。

プロジェクトタイトルと要素がかぶらないようにする(大抵の場合、メイン画像はタイトルと一緒に見られます。情報がかぶらないように気をつけましょう)
サムネイルサイズ(MOTION GALLERYのプロジェクト一覧で確認してください)になっても文字が読める
写真の情報を邪魔していない

特に気をつけたいのはプロジェクトタイトルと要素がかぶらないようにすることです。

例えば、こんな風にキャッチコピーのようなテキストを入れるのも一案です。

【盆栽×サイフォン】チャンピオン手がけるサイフォン専門店!〜新たな嗜好体験を名古屋から世界へ! プロジェクトより。

こんな風に、ロゴを制作してもらって画像(イラストレーション)の上に載せる方法もあります。

未来へつなごう!!多様な映画文化を育んできた全国のミニシアターをみんなで応援 ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金 プロジェクトより。

クラウドファンディングの写真(画像)制作をやってみよう

どのような画像を作成するのが良いのか、イメージがつかめてきましたか?
もしも写真の制作に迷ったら、自分のプロジェクトと同じカテゴリのプロジェクトを見てみて、目を引いたプロジェクトの写真を参考にしてみてください。

最後に、クラウドファンディングの写真(画像)制作に役立つツールをご紹介します。どれも無料の範囲で制作ができるものばかりですので、ぜひお役立てください。

スマホで写真加工をするならVSCO

写真の加工、露出の調整、傾き調整などたいていのことができます。スマホを使って写真を加工する場合はおすすめです。フィルム調のフィルターがありますが、あまり使い過ぎると見づらくなってしまうので、バランスを見て使用してください。(フィルターの強さも調整できます)

文字入れやデザインをするならCanva

https://www.canva.com/ja_jp/

Canvaはパソコンで文字入れやデザインをする時におすすめのブラウザ上のデザインツールです。(スマホ版もありますが、クラウドファンディングの制作ならばパソコンで行った方が仕上がりがイメージしやすいでしょう)。無料版でも基本的な文字入れやデザインができるので挑戦してみてください。

「クラウドファンディングの制作を始めよう!写真編・無料ツール紹介あり」、参考になりましたでしょうか? MOTION GALLERYでは、クラウドファンディングの制作についてのアドバイスを1対1で行っています。近い事例の制作例などもご相談できますよ。クラウドファンディングをやってみたい方は、ぜひMOTION GALLERYのトップページから「プロジェクトを始める」で概要を投稿してみてください。

(文:出川 光)

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