点と点を つなぐ日々。その2

さっそく(やっと)ダン・ブラウンさんの小説「オリジン」について、思ったこと感動したことただただ好きなことを好きなだけ書いていこうと思う。脱線は多々あると思う。それが旅の醍醐味だと思う。(以下敬称略)

まず簡単にストーリーのご紹介を僭越ながらさせて頂きますと、ダン・ブラウンの小説には、江戸川乱歩の明智小五郎、東野圭吾の加賀恭一郎、京極夏彦の中禅寺秋彦的存在であるロバート・ラングドンという人物がいる。ラングドンは大学の教授で、物語の主人公。そして彼と同じくらいダン・ブラウン小説にかかせない登場人物が、物語の謎解きのパートナーとなる女性。たぶんいつも容姿端麗、才色兼備、沈魚落雁(これすごい四文字熟語やんな)。

ラングドン教授は象徴学が専門なため、「ダ・ヴィンチ・コード」ではその知識が謎解きに大きく関与する。

それに比べると「オリジン」には象徴とかがあんまり出てこなかった印象。

アンドレウ・カランサとエステバン・マルティンの共同作品「ガウディの鍵」という小説でもガウディの建築物は物語の舞台となっており(その後ダヴィンチ・コードを読んで、設定とかがそっくりすぎてびっくりしたのを覚えている)、これでもかというくらい象徴やら記号やらが登場する。この小説を読んだのは結構前だし今手元に本がないので忘れてしまった部分も多いが、少しネタバレを許してもらうと、ガウディ建築物が地上で表しているものの正体が明らかになるオチの付け方が好きだった。バルセロナにはガウディが作った建築物が点在している。「ガウディの鍵」では、地図上でそれらを線でつなぐとある形が見えてくるという。

なんてロマンチックなんだ!!!

スペイン留学前に読んだ故、これを実証することができ(おうちで普通にできるよ)、本当にそうだったので、感動は二倍だった。ただ、ガウディが意図して建築物をこういう配置にしたのかネットで調べてみても(スペイン語で調べても)これに関する情報は出てこないため、真偽のほどは分からない。小説にかかれたような事実がほんとうだったら素敵だなと思う。

時を戻そう。

そんな経験があったため、象徴学教授ラングドンが挑む舞台としてサグラダファミリアはピッタリだなと思った。

しかしラングドン教授がその知識を生かした場面は前半のグッゲンハイム美術館でと、最後のFedExのトラックを見つけた時だけだったような気がする。とはいえ、教授の宗教学に関する博学ぶりは発揮されていた。

AIが旅の仲間となる新しい設定で、スペインの王室や教会という、今と昔が交差しながら進んでいく物語。

勉強になるなあと思ったのは、保守派とリベラルの対立などのスペインの国内情勢。大学でスペイン語専攻だったのに当時絶賛腐れ大学生だった私は教授たちの熱弁を路肩の石ころ同然とみなし、なんてオモチロクないんだろうなどど思っていた。社会人になった今ではわかる、その有難味が。

恐らくその時に学んだに違いないのだが、私には「反教会主義」というものがイマイチ理解できなかった。反教会主義は反宗教主義と必ずしもイコールではないらしい。反教会的というのは、より敬虔なキリスト教信者、すなわちプロテスタントに共通する思想らしいのだ。そもそも”プロテスタント”という名はカトリックに対立したことから付いた名前で、何故対立したかというと・・・・・・・・・・・・


自論と疑問を含んだ次回へつづく!!!!!!!






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