運動を後回しにするということは健康を放棄するのと同じ
こんにちは。
パーソナルトレーナーのまさおです。
人間の身体は四つ這い歩行動物と大差のないまま、二足歩行をしていることを以前の記事でお伝えしてきました。
人間が完全体ならば、首や肩のこり、またコリからくる頭痛や目眩などの不快症状は起きないはずです。
二足歩行ならば、それ相応の身体の進化を遂げていなければいけない。
しかし人の身体は二足歩行には対応しきれていません。
肩甲骨は前掲しているし、骨盤の形状も四つ這い歩行時代の名残を残したままです。
だから、二足歩行をするということは身体にとってはムチを打つような行為なわけです。
では四足歩行に戻れば楽なのと言えばそういうわけでもない。
何故なら中途半端に進化してしまったので、四つ這い歩行をするのも一苦労なのです。
いわば、宙ぶらりんの状態に置かれたのが私たち人間です。
もう少し進化しても良さそうなものですが、まだまだ時間がかかりそうです。
だから私たち人間が二足歩行をしないと生活が成り立たないというのなら、それ相応に対応しなければならない。
必須のことは身体を柔らかく保つことです。
四足歩行の動物の身体は心臓にたいしてほとんど一直線か下なので重力にたいして無理せずに血流を送り出せます。
しかし、人の体は二足歩行をしている時間が長いので頭は心臓より上に位置したままです。
血液が重力に対して逆らいながら移動する形をとらないと、十分な血液が心臓に戻ってきません。
そこで必要なのは筋肉の伸び縮みによるポンプ作用です。
心臓は無意識に動く不随意筋ですが、手足を含む骨格筋は随意筋なので動こうとしないと働きません。
そして厄介なことに働かない筋肉は衰えたり、可動性が低下してしまいます。可動性が低下するから他の筋肉に負担が大きくなり、負担の多くなった部分はオーバーワークで硬くなる。
すると身体はだんだんと石のように硬くなり、血液を満足に循環できなくなります。
血液は体の細胞に栄養をおくったり、不要なものを排泄することで身体の正常な運営に欠かせません。
しかし、身体の動きが乏しく、可動性が低下してしまえば血液は送られず、可動性が低下したところほど動かしにくくなってしまう。
つまり、運動することを後回しにするということは、身体に血液という栄養を送ることを後回しにしているのと同じです。
体の可動性を上げて、柔らかくするためには運動が必須です。
ストレッチ体操も一時的には有効ですが、柔らかい状態を保ってくれるのは拮抗筋の働きです。
つまり、ストレッチは運動前に少しやって、メインは運動で身体を動かすことなのです。
イメージしやすいのが、裏モモの筋肉を伸ばしただけでは柔軟性は変わりませんが、裏モモを伸ばした後にキック動作で股関節から脚を振り上げるようなことをすると柔軟性が高まり、関節の可動性も引き出せるということです。
つまり、人の抱える諸問題の大元は血液の循環不足であり血液循環には筋肉を動かすことが必要なとで、結局のところ運動を避けて通ることはできませんよ!というのがお伝えしたいことです。
本日もありがとうございました。
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