明治安田生命J3リーグ第4節いわきFCvsカターレ富山〜ミラクルは2度も起きない〜
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
今回は明治安田生命J3リーグいわきFCvsカターレ富山戦のレビューを行おうと思います。
J3リーグでは初の開催となる「いわきグリーンフィールド」いわきFCでは見慣れたホームだが今期の開催は2試合のみ。来季の開幕までにJリーグ仕様となった姿を早く見たい。
さて、今節の一戦は表題には、
「ミラクルは二度起きない」
と書いた。
クラブ公式のマッチプレビューでは、チームの若さについての言及やメンバー選考についての言及もあった。筆者が注目していたのは、
試合の運び方やマネジメントの部分
である。選手のフィジカルコンディションやパフォーマンスが悪くないのは4試合連続で同じメンバーであることから伺える。スタイルを貫くための試合の運び方を後半の45分を中心に振り返りたい。
① メンバーと交代策
いわきFCは4試合連続で同じスタメンを選んだ。
https://iwakifc.com/matches/top_team/2022/0403_019421.php
連携面やコミュニケーションの面で向上が期待できるが、対策はされやすい。実際には古川選手は警戒されている部分もあるが、昨季のような裏抜けからのシュートなどのシーンは見れていない。個人的には有馬と古川選手の立ち位置を変えるだけでも変化があるのではないかと考える。
①有利に立てる前半
いわきFCの前半の戦い方は開幕から4試合見ているが十分通用している。主な試合の運び方は以下の通り、
1.ロングボールを多用して相手を押し込み相手陣地でプレーをする
2.ボールを失った際はコンパクトな陣形を作り、すぐにボールを奪いに行く。逆サイドに逃げられた場合は斜めに下がり、ブロックを立て直す。
具体性には欠けるが、抽象的にいわきFCのサッカーを表現するとこのような表現に落ち着くだろう。嵯峨選手の先制点も、自分達の得意なクロスからの形で先制できている。
自分達が相手を押し込んでいる時間帯に点が取れていることはこのチームの良い点だろう。
ここ2.3試合の中では、いわきFCが優位に試合を進めて前半が終わる形が多い。選手も監督もいいイメージを持ってベンチに帰れるに越したことはない。
ただし、いわきFCのサポーターの方々は、今季の戦い方を見て、一度は思ったことがあるだろう。
なんで前半のような戦い方が後半もできないんだろう?
できる引き出しの数は多くないと村主監督はおっしゃっていたいわきFCは、技術やテクニックの部分以外で相手を上回る明確な要素を持っている。
最近のサッカー界では、
「優位性」
という言葉で表現されることが多いが、後半のいわきFCはこの「優位性」が揺らぐ時間帯があることは今節、前節を見ていればわかるだろう。
③自分達をコントロールできない後半
昨季の試合を見ている人からすれば、後半の出来栄えには満足いかないだろう。
JFLとJ3の差を考えると、この後半の45分間はいわきFCにとって必ずしも優位に進むわけではない。
走力のあるチームが増えたのか?
いわきFCの選手が走らないのか?
筆者が考えるのは以下の2点。
全体的なフィジカルスタンダードの基準が一段階上がった。走力が落ちることがなくいわきの強度に慣れてくるチームが多い。
パスワークやテクニックの部分で攻撃を敢えて遅くしたり、ゆっくりとプレーする時間を作り、自分達のスタミナの消耗をある程度抑えることができている。
これが後半戦の失速の背景にあるように思える。
④今のいわきFCを例えるとすれば…
いわきFCは、「突進しかできないイノシシ」
悪く比喩をするとこう言えるのではないか。100%の力で真っ直ぐ全力で相手にぶつかる。それ自体は悪いことではない。相手も初めの方はびっくりして、慌てる。しかし時間が経つにつれて相手に慣れがでてくる。突進をいなされたり、交わされたりする。対策が容易になると途端に脆くなる。
こういうチームは監督のマネジメントが大切な要素のになりうると思った。
走力や対人の強さは個人の力量に左右されることが多い。監督も信頼して任せている分後手後手に回る時間ができるのではないか。
逆にいうと、監督は選手を信じてピッチに送り出している。「選手同士のコミュニケーションが増えている」と言っている面からも、少しずつではあるが信頼関係を築くことができていることは良い点だろう。
少なからず、試合の強度が落ちる前にフレッシュな選手を入れて欲しい。
交代で出てくるタイミングを10分でも早くする
交代するだけで流れが変わるほど甘い世界ではないことは承知の上だが、今のチームの状態を見る限り、試合の流れは選手に依存している部分が多い。
特別に配置を変えたり、細かい修正ができるようになるにはまだまだ時間が必要だろう。
⑤まとめ
ただ、チームの方針はブレないだろう。
それでも相手を上回る。
その努力を日頃の練習から積み上げている最中なのだろう。素人の筆者から見える景色には限界がある。プロである以上、この2試合で現れた課題を修正することをしないはずがない。
次節も引き続き、後半45分の試合展開について注目して見ていただきたい。
2勝2分け、負けなしできていることは絶対にポジティブな要素だと思います。
次節は上位に位置するAC長野パルセイロ との対戦。
クオリティの高いチームに対してどのような準備をするのか、要注目である。
レビューは以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
また来週のマッチレビューでお会いしましょう!
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