見出し画像

目指す会 2310 筑波山ヒルクライム&ツーリング 3

前回は風返峠から上曽根峠を初ライドした。今回は乗越峠ってヤツを攻めていく、もちろん初見だ。初見って言葉を見るとどうしても初見殺しのトラップが多い死にゲーの祖「ダークソウル」を思い出す。ちなみに筆者は最新作の「エルデンリング」を途中で挫折した口。

峠を登り初めちょっとすると今までと様子が変わってきた。なんというか森感がすごい。道幅は狭まり木々は生い茂り、日の差し込まない範囲が増えてきた。

野生のコラッタあたりが出てきても不思議じゃない雰囲気

一応舗装はされているが手入れはされてないって感じで、落ち葉や木の実、折れた枝なんかが散見される。登りながらも注意が必要だ。下記のように2人がやっと横に並べるかどうか。

おじさんのケツ×3 道の狭さが伝わればって想いのこもった1枚

そしてなんといってもまぁまぁきつめの勾配が続く。そうなってくると段々と登るペースに差が出てくる、ここで頭角を現したのがT橋君だ。
彼は現役のアメフト選手で体格もゴツい。相手を倒すための筋肉はもちろん、自身を怪我から守るための脂肪もほどよくついていて、旬まっただ中の寒ブリみたいな体つきだ。

その手の選手は平坦でのスプリントが滅法強い。T橋君も例に漏れずチャリ乗り出してから数ヶ月で荒川で僕らをチンチンにした数ヶ月前の過去がある。一方で体重が重たい分、ガンダムの名言を借りると「地球の重力に魂を縛られ」山はあまり得意じゃない傾向にある。弱虫ペダルの田所先輩が最たる例。
しかしT橋君は違った。「ちょっと先行ってていいですか?」癇に障る一言を置くやいなやスーッと登っていき、2,3コーナーを曲がったらあっという間に見えなくなった。登りも速くゴツいニュータイプの誕生だ。

ニュータイプ覚醒を目の当たりにしチャリ歴だけは長いおじさん3人は途方に暮れる…わけにも行かないのでせっせとペダルを回す。この3人の登りの速さは一番がS水さんで僅差で筆者、遅れてE原さんという順位が金太郎飴のようにお決まりになっている。しかしこの乗越峠の金太郎飴は一工夫されていた。

最初は3人とも同じペースでゆっくり登って行くも、段々とS水&E原さんと筆者との間隔が空いてきた。気がつくとカーブ2つ分くらい離されている。
S水さんはともかくE原さんにまで負けているだと!?ありえない、まさかE原氏ゾーンに入ったのか??
過去E原氏はつくば道のゴール付近にスマホを置き忘れたことがあり、それに気付いて回収に向かう際に誰よりも速かった実績もある、ゆえに彼はゾーンに入る資格は持ち合わせている。

動け、動け、動いてよ!今動かなきゃ、今やらなきゃ~の時のシンジ君とシンクロして筆者は必死にペダルを回すべく足に力を入れるがどうも調子が悪い、うまく力が入らず前に進まない。どうやらE原氏がゾーンに入ったわけでは無く、筆者の活動限界だったようだ。

ここで都合良く暴走してくれればしめたものだけどそんな都合良く事は進むまない。きっと中にはいたであろう、全力坂の番組で途中でふてくされて歩き出した子くらいのスピードでもいいから己の意思で進むしかない。

ということで辛くもゴール。寒ブリT橋君は涼しい顔。E原さんは僕よりも速かったのが嬉しかったのだろう、やんやんうるさくてかなわない。ムシムシ。

乗越峠のゴールと寒ブリT橋君のキャノンデールスーパー6
ゴール付近にある周辺案内図、どうやらこのあたりは天狗が出るらしい

ということで筑波山ヒルクライム&ツーリングも6回の裏が終わった。ここからゲームは終盤を迎えるんだけど、最後にとんでもないストッパーが待ち構えている、浜の大魔神クラスと言っても過言では無いレベルだ。こいつを打ち崩さない限り我々はお家に帰られない。軽く予告すると佐々木のフォークの角度ばり坂道をこの後登ることになって、ちょっとしたけが人もでるんだけどそれはまた次回ということでよろしく機械犬!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?