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ネイビーママに憧れて

「また外側ばっかり着飾って」


母から何度も言われてきた言葉です。
今でも言われます。
形から入るタイプ、まさしく私のことです。

お受験と聞くと真っ先に浮かぶのは、
紺色のワンピース、familiar、幼児教室。

外見ばかり気にして、中身がすっからかん。
お恥ずかしい限りです。
お受験を意識する皆さんが、大音量でラランドのラジオを流しているなんてことはないでしょうね。
反省してます(嘘)。

さて今日は、表題の通り、なぜ私がネイビーママに憧れることになったのかについて1人でお喋りしていきます。

ただし、その前提としてお伝えしておきたいのは、受験というものは本来、子供のためのものであるべきだと思ってます。
外側ばっかりな私ですが、決して母親の社会的地位向上のためだけに子供を受験させようと考えたわけではありません。
我が家にも我が家なりの考えがあり、受験を通じて目指すものもあります。
といいつつ、それでも他人からの見られ方を気にする気持ちを完全には否定できません。
みなさんはどうですか?

受験することが先にきて、その上で自分がネイビーママになるなら、どうなりたいのかを思い浮かべた時、学生時代の記憶が蘇ってきました。

花沢類の初恋相手

私が通っていた大学には附属の幼稚園がありました。
通学の際、目にするのは子供の送迎をするネイビーママの集団。揃いも揃って紺色のワンピースを着たその姿は、世俗からは明らかに浮いていて、どこか異様にさえ見えました。
私の知らない世界がそこに広がっていたのです。

よく見ると、彼女たちは朝の忙しい時間にもかかわらず、子供と手を繋ぎながら優雅に佇んでいます。
「幼稚園行きたくなーーーい」と泣き叫ぶ子どもはいません。
「いい加減にして」とイライラしているお母さんもいません。
親子共に笑顔で、お母さんは物腰柔らかく子供に接していました。

そんな彼女たちの姿を見ていると、自分の田舎者としての恥ずかしさや悔しさ、そして彼女たちの華やかさへの羨望が入り混じる複雑な気持ちが湧き上がりました。

私はその気持ちを隠すために、あえて「異様なネイビー集団」と鼻で笑うことで、自分のプライドを守ろうとしていました。
彼女たちの優雅さを羨む気持ちを否定しながら、自分を保とうと必死だったのです。

それでも、心の奥底には、彼女たちが住むあの優雅で上品な世界に強く惹かれる自分が確かに存在していました。

そんなある日、ネイビーママたちの中で一際強いオーラを放つ女性とすれ違いました。
その方の周りだけがキラキラと輝き、まるで彼女自身が光を放っているかのような存在感。
まるで女優さん、いや本物の女優さんでした。
彼女が演じていた、ドラマ「花より男子」の藤堂静そのものの姿でした。その瞬間、私は彼女たちの世界に強く惹かれ、自分もいつかあの優雅で上品なネイビーママになりたいと心の奥底で思うようになったのです。

妊娠がわかったら産院と幼児教室の予約を

時が経ち、私にも子供が生まれました。
子供の進学先を考える段階で、初めは当たり前に公立の保育園への進学を考えていました。
育休中で仕事復帰を考えていたので、受験系のお教室には全く興味がなかったのです。

しかし、幼児教室を巡るうちに、どうせ指導を受けるなら受験系のお教室も見てみてから決めるのもアリでは?と思うようになりました。

ここで驚かされたのは、東京、特に港区の幼児教育事情です。
御三家と呼ばれる有名な産院での出産は、妊娠検査キットで陽性が出た瞬間に電話をかけて予約しなければあっという間に埋まってしまうという話は聞いていましたが、港区のママ達はその先の幼児教室の予約まで手が回っているというのです。
さすがすぎてこわいよ、港区。

そんなわけで、我が家もまだ完全に幼稚園受験を決めたわけではありません。様々な園を見て、インターを見て、いろんな選択肢を考えています。

そして我が子に合う園が見つかった時、もしそれが私立幼稚園だった場合、時すでに遅し、ということは避けたかったので、一旦幼児教室の席だけは押さえました。
子供の成長を見ながら、これからじっくり考えていきたいと思います。

といいつつ、ネイビーママは合格後の幼稚園送迎の前に、お教室の送迎から始まります。
なので、私も一応秋からネイビーママ(仮)の予定。
さて、どうなるのでしょうか。
乞うご期待!


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